↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
29/121

少年の密やかな想い

店長(しゅじんこう)目線じゃないです

何処からどう見てもおっさんである

しかし彼はまだ14になったばかりの少年なのだが

あだ名は小学校の頃から「オヤジ」

バスに乗れば大人料金を求められる

そんな可哀想な少年


彼の通ってる中学に

一大ニュースがおこった

転校生がやってきた

過疎化が進む田舎 転校する生徒は居ても

増える事はほぼ無かった

しかも美少女である

男子生徒(やろうども)はいろめきあった

転校初日の転校生(びしょうじょ)の下駄箱は郵便ポストに変貌する程であった


彼とて姿は兎も角 御年頃(ししゅんき)だから

落ち着かない気分にはなったが 「オヤジ」と呼ばれる風貌故にアタックをかける事もなく

日常(ふつーのすいかつ)を過ごすのであった


そんな彼の所属する部活は柔道部である

大柄な体つきだったので入学当時に勧誘されたからであるが

他にする事が浮かばなかったから そのまま入部した

部員仲間の誘いで転校生(びしょうじょ)の自宅(たいしゅうしょくどう)に来店する

そこで彼はマドンナを初めて見るのである


魅了(ひとめぼれ)された

恋愛なんて無縁だった彼の初めての気持ちである

勉強も部活も手につかない そんな心持ちになってしまった

しかし彼は常識的(おくびょう)なのでたまに部活仲間の誘いで店に通う程度の行動しか

出来なかった



ある日下校時に紛失物(せいとてちょう)を拾った

落とし主は有名人(てんこうせい)である

校内で収得したので落とし物として教師預けても良かったのだが

マドンナに一目でも会える あわよくば話が出きるかもと

大衆食堂に持っていく事にした


暖簾をくぐると マドンナが笑みを浮かべて

「いらっしゃいませー」と出迎えてくれた

すいません客じゃないんです

これを届けにきたと説明して転校生(びしょうじょ)を呼び出してもらった

それ以降転校生(びしょうじょ)と親しく話せるようになったが

周囲(やろうども)からは敵視された


何しろ転校生(びしょうじょ)にはなんの下心をもってないのである

普通の態度であるが故に転校生(びしょうじょ)の家族にも好感を持たれた

ある意味不幸ではあるが

そんなの関係ない彼は幸運を噛み締めた

周囲より一歩リードしたからだ

しかし道は険しい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。