元奴隷少女1
タマコさん視点です
かつての御主人様であり
雇用主でもあった
今は義弟になる
前店長の息子
現店長が奴隷売場で買ってきた少女をみつめ
やはり血筋なんだなと思ってしまう
奴隷なんて皆そうだ
世の中に絶望して
あるかどうかわからない来世を夢見るしか希望なんてない
返品された奴隷は再度買われる事を
極端に怖がる また折檻されると考えたり
性的暴力を怖れてなのであろう
自分もかつては同じ立場だったから
その気持ちが痛い程わかるのだ
今はそんな少女と一緒に御風呂に入っている
食べ物を扱うのだから身綺麗にしないといけない
至る所に傷が付いてる少女を知らずの内に抱き締めてしまう
何も言えずにただ抱き締めてしまう
少女は不思議そうな顔をして
私を見つめる
私も貴女と同じで返品された奴隷だったと告げる
少女はただ目を見開き私を見つめる
口を開こうとはしない
きっと疑ってるのではなく
信じられないのであろう
だから大事なことだけを伝える
貴女を買った人の視線が怖かったでしょう
色欲の目じゃなく
侮蔑の目でもない
貴女を人間として見る目が恐いと感じるのはよくわかるよと
あの目は優しくて
けれども とても厳しい目
逃げる事を許してくれない
諦める事を許してくれない
だから恐いのよ
恐いと感じてしまう
でも逃げないで
逃げなければ
とても優しい目だから
それだけは理解してあげて
声を圧し殺して泣く二人であった




