奴隷売場にて
第2扉からのお客様ばかりの話をしてるけど
第1扉(現実世界)からの客もそれなりに居て
昼頃にはそれなりの行列も並ぶ店なのだ これでも
まぁリーズナブルさ故にだが…
もう一人位店員募集でもかけようかと
タマコさんに尋ねてみると
現実世界から雇うよりも
ファンタジー界で奴隷を買う方が良いだろうとの答
…それはどうなんだろう…
倫理的に受け入れがたいのだけどと答えたのだが
あっさりと
自分達姉妹もそうやって雇われたと教えられた
親父は二人を奴隷商から二人を買い取り
有償で働かせてくれてると
結婚を強く反対しなかったのも
そんな下地があったからだそうだ
結局次の定休日に奴隷売場に行く事になった
タマコさんはファンタジー世界行くのが初めて俺に付き添いたいけど
流石に奴隷売場は行きたくないと言われた
まぁそうだろうな
その代わりと言えば何なんだが
ガイドを一人紹介してくれた
犬頭である
犬と猫が仲が悪いのは現実世界の話だけなのかな?
まぁそんな話は置いといて
奴隷売場に案内してもらう事になった
予算は元々親父が置いていったゴールドがあるので
なんとかいけるであろう
さて、奴隷売場である
天使に始まって色んな種族の女性達が
死んだような瞳をして鎖に繋がれている
首にプライスボードをぶら下げて
いたたまれない気分である
それでも高等種族は
まだ良い方で
下等種族なんかは全身傷だらけ
治療さえされてないのである
そんな中で一人の奴隷が
どう見ても人間である
通常人種は男好きする体型なら高額で売られるそうなのだが
この子は一度は売られて返品されたらしい
返品された商品は一定期間中に売れなければ処分対象にされるとのことで
こうやって治療もされずに傷だらけのまま放置されてるそうだ
さっきまでニコニコしてた奴隷商は
俺がこの処分品を買うようだと理解した途端
不機嫌になったが
そんな事はどうでもいい
同情なのかもしれないけど
この子を購入した
年の頃は10才位
とても従業員にはできない年齢層だが
そんなの関係ねえ
値段も安かった
4000ゴールドであった
奴隷服を通常服に交換してもらい
他の売場を覗いてみる
俺は
従業員を探さなければならないので
もう一人見つけなければいけないのである
しかし…都合良く見つからなかった
結局一人だけを連れて帰ったのである
店で待ってたタマコさんは
何故か諦めたような
やっぱり頑固親父の息子だと
訳知り顔で
迎えられた




