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083⚫️最悪の事態への対応

「おっ!軌道にのったぞ!」

「ついに技術的に追いついた!」

「火星にむかって、予定通り到達するぞ!」

「みんな、よく聞け!こういう時こそ、気を引き締めねばならん!」

「はい、所長!いざという時の準備は万全です!」

「プログラムやデータのバックアップも完璧です!」

「わたしたちの体調も最高です!」

「・・・だがな。先人たちは、最悪をもっと想定していたんだぞ。」

「どういうことですか?」

「コンピューター群に頼り切った我々だ。もし、それらがダウンしたらどうする?実際、昔、月に行った国の宇宙飛行士が、船内でそんな事態に直面したんだ。」

「ええ?絶望的じゃないですか。どうなったんです?」

「無事、地球に帰還した。」

「コンピューターなしで?どうやって?」

「自分たちで計算したんだ。紙とペン、そして暗算だ。」

「信じられない!ものすごいエピソードですね。」

「その名残りが、この部屋にもある。見てみろ。」


壁にある、赤く塗られた箱。

その中には何がある?


みんなで恐る恐る開けてみた。

’いざという時、これを使え!’

そのメモと共に出てきたのは、

一丁のそろばんと、計算尺だった。


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