046⚫️射抜けるものならやってみろ
時間がたつ。何度かの振動に耐える。
まずい。予想以上だ。
俺は高周波ブレードと重粒子拳銃を握りしめた。
「サラちゃん、意外と落ち着いてるね。」
「いえ、そんなことないです。でも、店長と一緒なら・・・きっと大丈夫です。」
うまいこと言ってくれるが、俺はそんなに大したもんじゃない。
「あれ?店長、そこにあるのは何なんですか?」
壁際に横たわる古い物体。
ああ、それは・・・
「我が家に伝わるモンだよ。随分古い。宇宙開拓史より前からあるらしい・・・」
言い終える前に、天井が吹き飛んだ。
いかん!
「サラちゃん、出るぞ! ここは逆に危ない!」
外へ這い出すと、夜はすでに明けていた。
皮肉なほど青空が美しい。
朝日を受けて黒光りする影。重武装メカロイド。最悪だ。
「サラ、伏せろ!」
叫びながら拳銃を撃つ。
現役並みとはいかないが、踏ん張りどころだ。
囮になって、サラから引き離す。
不規則に動き、反撃を避けながら距離を詰める。
関節を狙う。あそこなら装甲が薄い。
敵の射撃は正確だ。
だがな・・・今の俺は不死身だ。守るものがあるんだから。
この胸を射抜けるものなら、やってみろ!
そうカッコつけた瞬間、足元にビームが走る。
それでもサラとは距離を取りつつある。
銃で狙う以上、わずかな角度で着弾点はズレる。地上でも宇宙でも同じだ。
最初に狙った位置に相手がいなければ当たらない。
自動追尾や移動予測がどれだけ発達しようと、
俺のキマグレについて来られるかよ!
むっ、敵の増援か?!そっちに行くな!
サラが危ない!
一直線に駆ける。
ビームが体をかすめる。
サラが伏せているのが見える。
よし!
その瞬間、脚に鋭い衝撃が走った。




