30
まったり日常回
目覚めたベッドの中でボケーっと覚醒を待ちながら昨日の事を思い出していた。ビッグスライムを討伐して、ちょっと死にかけて、ギルドに報告した後に夕方から衛兵隊長主催の打ち上げに行って、ジグラートさんから告白されたのを断って、帰ってワイン飲んで寝た。
そうだったそうだった。しかしなぁ一目惚れてアレでしょ? 図書館で机におっぱい乗せてた時でしょ? それで一目惚れって……おっぱいか?(疑問)おっぱいなのか??↑(検証)おっぱいか~↓(確信) ジグラートさんがおっぱい星人だったという確信が得られたところでやっと目が覚めた。
あくびをしながら生活魔法のウォーターで洗面器に水を満たす。顔を洗ってしゃっきりするとお水を窓の外にペイして、おいでませ浄化の精霊くん。ハンガーにかかったローブの胸元に光るブローチから光が沸き立つと私を包み込む。朝シャワーなんか目じゃない爽快感、効果が段違いだ、浄化の精霊くんいい仕事するぜ。
下着姿からローブに着替えて身繕いは終了だ……とはいかないんだった。長い髪をどうにかしないといけないわけよ。男だった頃は月一で短く維持するだけで寝癖も気にならなかったのになぁ。ブラシをワッシワッシとかけて金髪が今日も輝いてるぜ、細いけど素直な髪質でよかったよ。何時ものように肩の辺りで緩めに纏めておく、突っ張る感覚が嫌なんだよね。
「おはようございまーす」
食堂に行くと朝食ラッシュの時間だった。
「おはよう、これ1番にお願い」
おいおい、私はもうウェイトレスじゃないんだぞと、思いながらも配膳を手伝う。
「おいおいノーラ、遅いじゃねぇか寝坊か?」
「ちゃんと色っぽい格好しとかないと、チップをはずんでやんねぇぞ」
「もうウエイトレスは仕事でやってない、チップなんてもらった記憶がございませんな」
トラスもバニングも朝から元気な事だ。食べ終わった奴らを適当に送り出して、私も朝ごはんを食べる事にする。目玉焼きとパンとスープ、大変おいしゅうございました。
「じゃぁ行ってきます」
「あ~ノーラ、宿屋の契約期間だけど延長しとく?」
女将さんが帳簿を片手に思案顔だ。
「そこら辺も含めて、パーティーメンバーと相談してくるので、結果は今晩で良いですか?」
「ん~そっか~分かった」
「え、先輩どっか行っちゃうんですか?」
カミリアちゃんの驚いた顔が見る見るうちに半泣きになっていった。
「行かないでくださいよう」
「ん~私も冒険者だからねぇ、次の冒険に行くことになるのは仕方ないよ」
「あんなエッチな恰好私一人じゃただの苛めじゃないですか、先輩が着てくれるからお客さんも喜んでくれるのに」
「いやいやいや、もう着ないからね? じゃぁ行ってきます」
そういえば、ジグラートさんもあの格好を目的で羽ばたく鳥停に来たことが有ったなぁと思い出しながら、今日の待ち合わせ場所である冒険者ギルドへ向かうのであった。




