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FreedamAbility・Online  作者: 2You
『やつれ黒鏡と白刀少女』

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8/11

吹き返す熱情


 トレインで引き寄せられた大群の先頭のモンスターに『鏡の盾(ミラーガード)』を数発使用し、全てクリティカルジャストガードを決めた直ぐ後、白桃が前線に出向き戦闘を開始したその時。


 俺は、MPの減りが無い―——全快の状態である事に気が付いた。


 ……ふむ、どういう事だろうか。俺の記憶だと『鏡の盾(ミラーガード)』を五発は撃った気がするんだが……

 そんな事を胸中で呟きながら開いたウィンドウをそのままにし、再度『鏡の盾(ミラーガード)』を発動してみる。


 すると、MPはほんの一瞬———大体0.05秒から0.21秒程度だが———低下した。が、その位の時が経過した後に、最大値まで復帰した。


 なるほど。おおよその目安だが、発動してから鏡と敵が衝突するまでの間(タイムラグ)に減少し、衝突した瞬間———クリティカルジャストガードとやらを決めたのと同時に回復しているようだ。


「これは……」


―——つまりは、俺がクリティカルジャストガードを発動させればさせるほど、継戦能力が上がるって事か。


「良いじゃないか……」


 思わず口角が上がる。鳥肌が立ち、胸の辺りが熱く、情熱に包まれる。息を吹き返す度に体内の熱が吐き出され、そして直ぐさま再点火する。これは……久しぶりの高揚感だ。

 ……幸い標的(ターゲット)は沢山居る。それに加え速度は遅く動きも単調だ。これならミスる事は無いだろう。


「———『鏡の盾(ミラーガード)』」


 『鏡の盾(ミラーガード)』のCT(クールタイム)は1秒。そして一度の同時設置可能数は3つまで、要するに。


「『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』『鏡の盾(ミラーガード)』———」


 最速で、一分間に180枚展開することが可能だ。

 【鏡魔法】の特性は”反射”。現在は相手の攻撃力の分、ダメージを”反射”(与える)ことが出来る。

 とはいえここは一番最初のフィールド。相手の攻撃力も雀の涙……とまではいかないが、少なめだ。


 なので、俺と比べ攻撃力が高めな、白桃の援護に回ることにする。

 白桃もしっかりと敵を素早く切り捨てている。これなら問題はなさそうだ。


 ……最初に思っていたよりも楽勝というか何というか……


 そんな、激しい戦場には似つかわしくない、体(てい)たらくな事を考えていながら、大体15分経過し敵は全滅していた。

 すると、言葉が次々と脳内に直接入り込んでくる。


『———戦闘が終了しました』

『基本レベルが1→5まで上昇しました』

『ステータスポイント+20、スキルポイント+4増加しました』

『【鏡魔法Lv.1】が【鏡魔法Lv.4】まで上昇しました』

『複数の通常スキルの取得が可能になりました―——』


 言葉の内容的に、しっかりと戦闘は終わったようだ。

 すると、白桃から気が抜けた様な声が出る。


「ふぅ……流石に少し疲れたなぁ……」

「じゃあ一旦街に戻るか?」

「そうだね!カガミ!」


 そう、互いに声を掛け合いながら街へと帰還するのであった。


次回、恐らく掲示板回。

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