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土産土  作者: カツオ
3/4

樹海の恐ろしい罠

不登校だった笠置先生も登校してきて、部員たちもだんだんやる気が出てきた。

あと、笠置先生の野球の腕前にも驚いた。

「すげー、これなら長谷川先生の代わりを十分に果たせるよ」

部長もはしゃぎながら言っていた。

佐々側高校、野球部会議室。

野球部の顧問柏木とコーチの長谷川、部員が集まって会議をしていた。

「何!?笠置が登校してきただと!?」

笠置を不登校にさせた部員は頷いた。

柏木は会議用の机を叩いた。

それの反動でコーヒーがこぼれて長谷川が焦りながら拭いている。

「私には、許せない恨みがある。それまでは名川高校を血祭りにあげてでも、奈落の底へ落とせ!!わかったな!!」

「はい!!」

部員のシャキッとした返事を聞いて柏木が不適な笑みをした。

部活動の練習時間も、そろそろ終わりへと近づいていった。

「ふぅ。久々の部活は疲れた」

笠置先生も汗を拭きながら疲れていた。

部員たちは円になった。その真ん中に部長と笠置先生が入った。

「みんなお疲れ、多分いままでで一番部活らしい部活をしたから、疲れてるから、ゆっくり休むように、それでは、先生の話です」

笠置先生はゆっくりとおじぎして話した。

「えー、笠置です。野球部の顧問になりました。えー、この名川高校の野球部を皮肉した佐々側高校を倒すのと、プレーを楽しくするを目的として次からも頑張ってほしい。ではゆっくり休むように」

顧問らしいことを言って満足した笠置先生と共に部活を終わらせた。

瞬太は部長と帰った。

「なんか、ありがとうね。瞬太君」

部長は下を向きながら言った。

「あっ、オレの名字は福沢です」

「あっ、そうか。福沢君」

「でもなんで部長がオレにお礼しなきゃいけないんですか?」

「福沢君がいなきゃ、部活は最弱、顧問は不登校、しかも顧問がいないから大会は出れない。大会は出れないからなぜ練習するのか分からないから練習しない。ずっとそうだった。もしこの世に福沢君がいなければ、もう廃部だったかもしれない。ほんとにほんとにありがとう」

部長は瞬太に何度も何度もおじぎした。

瞬太は突然の話の展開に焦っていた。

「ぶ、部長。もういいです。もういいです」

「そうか。それじゃあ」

部長は走って帰っていった。

「部長…」

「ただいま」

瞬太はあくびをしながら帰ってきた。

瞬太は帰ってきて、荷物を置いた後、すぐに兄ちゃんの仏壇へと行った。

仏壇の前に正座してチーンと鐘を鳴らした。

「守兄ちゃん。いまの野球部は顧問の笠置先生も学校に来たし、みんな頑張ってる。もう野球部のことは緊張しないでぐっすり眠ってください」

またチーンと鐘を鳴らした。その後、線香を付けて手を合わした。

次の日の名川高校野球部。

「練習試合しようと思うんだ」

突然、何言ってるんだこの人はって感じで全員が部長を見た。

「およよ、練習試合しようと思うんだ」

いや、2回言っても変わんないしという感じで全員が部長を見た。

「くしょー!!」

部長がグローブを地面に叩きつけた。

「もう練習試合やるの!!もう決まったの!!」

全員、しばらく黙った後気づいた。もちろん。笠置先生もだ。

「はいーーー!?」

サッカー部と陸上部が白い目で野球部を見た。

部活中円陣組んで騒ぐ奴など見たことないからだろう。

「ふざけんなよ!!ちゃんと先生の許可ぐらいはしろよ!!」

瞬太も同感してうなずいた。

「落ち着け!!相手の高校を言うぞ!!」

部長が両手を広げて紙を見た。部員の心臓が大きく大きくなっていく。

部員が涙を流していた。瞬太と部員と笠置先生は訳が分からなかった。

「相手…、長沢学園高等学校」

部員が固まった。

「はい―――――!?」

瞬太が何が何だか分からないまま、部員が騒ぐのをサッカー部と陸上部と一緒に白い目で見ていた。

「ふざけんなよ!!あんな場所、二度と行きたくねぇ!!」

副嶋が泣きながら叫んだ。

「俺だってそうだよ!!」


他の部員も泣きながら叫んだ。

「せ、先輩!!長沢学園って何ですか」

瞬太が聞くと、大沢が泣きながら言った。

「何ていえばいいんか、なんか地獄絵図のようなもがき苦しむような、もうやだ――!!」

ピッチャー候補の村中がボールをおもいっきり投げて的の真ん中に当てた。

そういうのを火事場のばか力と言うのか。

「とりあえず、明日だ!!わかったか!?」

「もうやだ―――――――――!!」

翌日。

部員が学校に着いて即泣いた。

瞬太はそんなに泣かなくてもいいって思った。

とりあえずバスで出発。バスの中ではものすごく重い空気が流れた。

瞬太が隣の羽島に言った。

「先輩、なんでそんなにシラケてるんですか」

「シラケるしかないよ。あんな場所で野球したくない」

瞬太はそんなに先輩たちが青ざめるなんて、どんな学校か気になって仕方がなかった。

だんだん田舎町へと変化していく。そのたびに部員のテンションが低くなっていく。

やがて、学校なんかなさそうな樹海の駐車場に止まった。

瞬太が訳分からない状況の中、部員がバスから降りていった。

瞬太は最後に降りてきた部長に聞いた。

「部長、なんで降りるんですか?電車に乗り換えでも電車なんか走ってる風景じゃないし、何ですか?」

部長は涙を流して呟いた。

「ここから、歩くんだよ」

すごくジメジメして日向もないような寒い樹海を重い荷物を背負いながら歩いていた。

瞬太は冷や汗をかきながら、気味わりぃって言ってたら、林が瞬太に言った。

「前自殺者の死体があったんだぜ」

「お〜い、思い出させるなよ」

副嶋や他の部員が言った。

「いやぁ、あれはまともにびびったよ。真面目に死んでるんだもの」

林の話を聞きながら、瞬太はあっけに取られていた。

「林先輩…」

「ん?」

「ハブが、巻き付いてますよ」

「うわぁぁああぁぁ!!」

林の足にハブがうずまきを描くように巻き付いていた。

部員たちも騒いで下を見てみると、たくさんのハブがいた。

 それでは、部員たちの声だけをお楽しみ下さい。

「うわぁぁああぁぁ!!」

「毒だぁ!!毒地獄だ!!ぎゃー」

「母さん、父さん、今まで僕を育ててくれてありがとう」

「なんだよ!!ここ沖縄じゃねーぞ!!」

「ヘビ、べひ!!うぎゃあああああ!!」

「落ち着け!!落ち…うぎゃあああ!!巻き付いてきたぁ!!」

「おい!!先生には3匹も巻き付いているぞ!!」

色々何かあってなんとか野球部の人たちはハブを追い払った。

瞬太は涙目で逃げていくハブを見送ってる途中、林は言った。

「な、すごいだろ?」

瞬太はすごいどころじゃねーと思った。

ちなみに部長は簡単にハブを踏みつぶして先に進んだそうです。すごいですね。

しばらく歩いていると何かが目に入った。それは、59度の坂だ。

「うわぁ、中途半端ですごい」

瞬太は呟いた。

「ああ、だりぃ!!」

笠置先生が叫んだ。部長が何も言えなくたたずんでいた。

その坂を乗り越えなんとか着いた。

「うわぁ!!!!すげぇ!!」

瞬太が叫んだのは、その長沢が近世代の様な街。

レインボーブリッジみたいなものがあるし、とにかくすごい。

「ああ、なんか今までの事を忘れた気分」

「ああ、すごい」

部員が長沢街に見とれてる時、瞬太は気付いた。

「あれ、部長、みんなあの樹海を通るのですか」

すると、先輩が空に指指した。

瞬太が空を見ると、佐々側と書いたヘリコプターが行き来してる。

「佐々側にヘリコプター作ったの、部員がぼられた金を集めて…」

「…ははは…部長…勝とうね」

瞬太はやる気を無くした。次は試合。

「ああ、だりぃ!!」

笠置先生が叫んだ。部長が何も言えなくたたずんでいた。

その坂を乗り越えなんとか着いた。

「うわぁ!!!!すげぇ!!」

瞬太が叫んだのは、その長沢が近世代の様な街。

レインボーブリッジみたいなものがあるし、とにかくすごい。

「ああ、なんか今までの事を忘れた気分」

「ああ、すごい」

部員が長沢街に見とれてる時、瞬太は気付いた。

「あれ、部長、みんなあの樹海を通るのですか」

すると、先輩が空に指指した。

瞬太が空を見ると、佐々側と書いたヘリコプターが行き来してる。

「佐々側にヘリコプター作ったの、部員がぼられた金を集めて…」

「…ははは…部長…勝とうね」

瞬太はやる気を無くした。次は試合。


そろそろ野球の話が来るので気長に待ってて下さい。ではカツオでした。他の小説もどうぞ。

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