日常の開始
14名の少年少女が巻き起こす日常を写し出します。
友情や愛情が入り交じる校内。
ツンと刺すような甘い香りの部屋。
そこで語られる笑顔や涙が飛び交う青春のお話です。
{おはようございます。、
夏休み1日目はいかがお過ごしでしょうか?
まぁ…建前なんていりませんね。
那美川 るあさん。
12時までに体育館へ来てください。
よろしくお願いします。}
那美川 るあの元に一通のメールが届いた。
現在時刻は11時、学校までは40分で着く。
るあは考える暇もなく身支度を済ませ、学校目指し走り出す。
11時49分校門に辿り着き、体育館を目指す。
体育館に辿り着き、重い扉を開く。
るあは体育館を見渡す。
[いち…に…さん…]
小さく呟きながら、体育館に居る人数を数える。
るあを除き計12名いる。
[……あっ!依井奈にリリアも呼ばれなの?]
依井奈もリリアも同じクラスの親友。
[ルアも呼ばれなノネ。]
少しカタコトな子は、ハーフのマーナス・リリア。
[るっちゃん…おはよ!
私達…なんで集められたのかね?]
疑問符を浮かべた様な声の子は、幼馴染兼親友の沈酔 依井奈。
体育館の時計が12時を指したと同時に、チャイムが鳴り響く。
すると、ステージの舞台幕が開く。
ステージには校長先生が立ち尽くしていた。
校長の周りには薄い白い糸が絡みついている。
[皆様、本日は突然な招集なのに来てくださりありがとうございます。
皆様にはこれから、この学校で生活してもらいます。
蛹華灰雷高等学校の恒例行事なので、拒否権はありません。
自身のクラスを寝床にしても、別のクラスに行っても、構いません。
お風呂も一応ありますので、安心してください。
では…]
校長が口を閉じた瞬間、舞台幕が閉じた。
数分間、誰も動けないでいる。
校長からの突然の告白。
意図の分からない学校での生活の強制。
静寂の中、生徒会長の人が口を開いた。
[えっと…皆も困惑してるよね。
ご存知の人はご存知だろうけど…
呂樹有 ゆと…生徒会長だよ。
知らない同士の子達も居るだろうし、最低限の自己紹介はしてこうか。]
ゆとが、落ち着いた口調で話している。
しかし誰も自己紹介をしようとしない。
[う〜ん…そうだ!
じゃあ3年生からしてこうか。3年1組からね。]
ゆとが静かに3年に呼びかける。
[俺様は犬西 白兎!
腕力はある。不審者が来たら任せろ。]
白兎は力強く勇ましい声をしている。
[オレは桜賀 爽一です。]
透き通るようなかっこいい声をしている。
[えっと…ここには3年の2組はいなさそうだね
私は…渡辺 奏。1年の渡辺いなの姉です。]
おどおどしながらも優しい声をしている。
3年の自己紹介が終わり、2年の番になる。
[うちは七杉 れあ。]
少し鋭く冷たい声をしている。
[わ…わらわは花未咲 気香です。
まぁ…気にしないでください。]
小さく怯えたような声をしている。
[2組はいなそうだし…私だね。
私は那美川 るあです。よろしくお願いします。]
明るい声をしている。
[沈酔 依井奈です。よろしくお願いします。]
冷静な単調な声をしている。
[マーナス・リリアデス!よろシクお願いシマス!]
カタコトで明るい声をしている。
2年の自己紹介が終わり、1年の番になる。
[萩 美夏です。まだまだ高校に慣れてないですけど…
よろしくお願いします。]
緊張が混じった声がしている。
[希樹 黄です!よく…きき きって読み間違えられますが…よろしくお願いします。]
何を話すべきかと、戸惑いの声がしている。
[佐藤 なくあです!皆様の役に立てるように頑張ります!]
元気一杯の声がしている。
[あーしは渡辺 いなです!
紹介されてるけど…奏お姉ちゃんの妹です。よろしくお願いします!]
陽キャラの様な眩しい笑顔を浮かべて明るい声をしている。
13名全員の自己紹介が終わった。
るあは、スマホのメモアプリに皆の名前を記した。
るあ達は、自身のクラスへ戻っていった。
1話を読んでくださりありがとうございます。




