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プロローグ
ある国の王様と王妃さまの間に、王子さまがお生まれになりました。
王子さまの誕生に喜んだ王様は、国にいる魔法つかいに声をかけ、祝福を願いました。呼ばれた魔法つかい達は、一人ずつ順番に小さな王子さまへ祝福を授けました。
ところが、そのなかに隣国からやってきた魔法つかいが混ざっていました。
隣国の魔法つかいは、王子さまの誕生を喜んでいませんでした。最後尾に並んだ魔法つかいは、王子さまに死に至る呪いをかけようとしました。
そこに、一人の男がやってきました。彼は、本来くるはずだった魔法つかいでした。遅れてきた魔法つかいは、王子さまへ向けられた魔法に気づき、自分の魔法をぶつけました。
ただ、遅れてきた魔法つかいの魔法は少しばかり変わっていました。魔法つかいであるにもかかわらず、どんな魔法が出るのか魔法つかいにもわからなかったのです。
それでも、隣国の魔法つかいがかけようとした呪いは少しばかり形を変えたので、王子さまが死に至ることは防ぐことができました。
めでたし、めでたし。
って、確かに死ななくては済んだけど!




