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厨二王女対策会議 幕間

「ドラゴン! オール・グリーン!」


「「「 えぇ? ドラゴンですか? これは予想外な 」」」


 ここは王城、いつもの大会議室ではなく、半分プライベートな小さな応接室。 

 いつものVIP大集合ではなく、ごく厳選された四人の男達だ。


 すなわち

 ギーマ=アーケイディア王国、アポロニール国王陛下。

 宮廷魔術師にして錬金術師、王国最高の魔法の権威、トトギス・ホルメス先生

 王国貴族の最大派閥を束ねる重鎮、マックビスティ公爵閣下。

 大陸の三分の二で信仰を集める大宗教の、この国での最高意思決定者(CEO)であるエクサビエン大司教猊下。


「流石は国王陛下、お強い」


 公爵閣下はやや大袈裟に誉める。今回勝ったのは国王陛下のようだ。


「で…ドラゴン・ライドは無し。リバースも無し。普通に役満だな」


 麻雀かよ!!

 (ロン)緑一色(オール・グリーン)|ドラゴン(ドラ)ライドは無し(乗らず)リバース(裏ドラ)も無し。


 国王陛下と大司教猊下はお互いトップに立つ者として遠慮はしない。行き過ぎた平等主義者の先生も手加減など考えない。結果、接待麻雀をしているのは公爵閣下一人になる。意外と苦労人である。


ジャラジャラ ジャラジャラ


「ところで先生。王族・貴族に【催眠(ヒュプノシス)】を向けるのは、(ヤイバ)を向ける以上の重罪だと言うのは覚えていますよね?」


「いやですねえ。そんな事する訳ないじゃないですか(棒)スペアボディも心もとないのに」


 洗牌しながら洗脳しようと魔法を使いかける宮廷魔術師先生をけん制する。


「大司教猊下こそ、拾い方がおかしいですよ」


 こっちは積み込み技が出来るらしい。相当やりこんでそうだ。


「しかし良いのですか?神に仕える者がそのように強くなるほどのめり込んで」


「なに『神はサイコロ遊びはしない』と申しますが、開門場所を決めてはいけないとは言ってません」


コロコロ


「しかし、遊び(ゲーム)を発明した人は天才ですね。魔法を使わないのにこんなに面白いとは」

 公爵閣下の自摸。


「え?知らなかったんですか?これ無魔法世界からの転移者が持ち込んだゲームですよ」

 先生、字牌を自摸切り


「だからこそ魔法を使うと反則(イカサマ)になるのだ」

 国王陛下、一萬を切る。


「“転生の書”第十四章第十一節から『オセロ・リバーシ作りがち』『トランプ、カルタも作りがち』『たまにチェスも作りがち』『なぜか囲碁、将棋はつくらない』『麻雀なんか見たことない』らしいですが、実際あるのだからしかたない」

 大司教猊下、少し迷ってから端から切る。


「そうですよ、これほどの無魔法ゲームが発達した世界でオセロ、トランプ、カルタの三つしかないとは考えにくい」


「そう言えば、世界にはカードを魔法や懐中魔獣に見立てて遊ぶ物もあるとか」

 公爵閣下は常に相手が何を切ったかよく見てから切る。ロン(ドラゴン)されないを最優先に、時にはワザとされるように。それでいて適度に話題をふる。完璧な接待麻雀である。


「ドラゴン!これが本当の王様の(ロイヤル・)一気通貫(ストレート・)清一色(フラッシュ)


「王様だからって、1翻余分につきませんよ!」



ジャーー ガラガラガラ


「ルーレットは3だから…1、2、3…お祖母様、子供のピンが馬車に乗りませんわ」


「あらあら、またお祝い金を払うのですか?」


「にしても、なぜこのゲームは紙幣が使われてるのですか。我が国はいまだに金貨・銀貨の金本位制ですのに」


「あらあら、国に信用があれば管理通貨体制に移行できるのですがね。地方ではまだまだ物々交換で充分ですし、まだまだ先の話ですね。このゲームを通じて貨幣経済の便利さに気づいてくれればいいのですが」


(((( この二人、ゲームしながらでも訳が分からない ))))


 お付きの女官(マーガレット)護衛の女騎士たち(モブ イ・ロ・ハ)は困惑することしきりであった。

今回ストーリー的には少しも進んでませんので、幕間です

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