紙鉄砲
半年も放置してました…。
誰が阿呆のようなノロさじゃ!(´д`)
毎日書くこと目指します!(口だけ)
男子高校生が知れば誰もがやりたがるあれ。
そう、紙鉄砲である。
「ツー訳で、紙鉄砲やるぞ!」
もう昨日知った時点でやりたくてやりたくてたまらなかった。素晴らしいな情報社会!ベッドでスマホ眺めてるだけで面白いものがゴロゴロゴロリンチョしてくれる。
そのまま可愛い女の子とかも勝手に転がり込んでこないだろうか。うん。来ないな。知ってた。
…なんか、すごく久しぶりな感覚になるな。なんでだろう。
「おー。やるかー。」
「かまわんが、紙鉄砲ってなんだ?」
宗吾は知ってるらしいが龍二は知らんらしい。
フンッ 遅れているな!阿呆メガネ!どこかの阿呆のようなノロさだぞ!
「単純に言えば、紙で爆音をだす折り紙のおもちゃだ。」
「OK、理解した。やろう。」
「とりあえずこの紙でやろうぜ。」
さすが、ノリがいいな貴様ら。
宗吾は作り方を知ってるようで、そそくさと出したプリントを折っていく。
「…俺の知ってる折り方と違うな。」
「そうなのか?」
「龍二はやったことないなら知らないだろうけど、ぶっちゃけ紙で空気を一瞬で動かすっつーか、叩けれればいいから折り方はなんでもいいんだよ。」
「「へー。」」
「なんで、純までそんなリアクションなんだよ。」
「いや、宗吾がなんか頭良さそうに説明するのが意外すぎて。」
「お前の耳元で鳴らしてやる!」
「やめろ!」
パァンッ!
「「うお!?」」
宗吾が鳴らした爆音は放課後の教室に響く。
そして、俺の鼓膜にも響く。気のせいか耳鳴りがする気がする。ホントに耳元でぶっ放しやがったコイツ!
俺の左耳が帰ってこねぇ。
「すごいな。俺にもやらせてくれ。」
「いいぜ〜。折り方はだなー。」
人が左耳の帰宅を今か今かと待っているのに、全く気にもせずあほどもが阿呆していやがる。
ちょっとは心配とかしないのか。俺のオカンでも心配してくれるぞ。きっと、たぶん、メイビー。
…いや、たぶんしないなあの人。なんなら鼻で嘲笑う気がする。
パァンッ!!
「!!?」
「おー。できた。意外と簡単で楽しいな。」
「だろー。」
「俺の右耳がぁぁ!!」
何・故・に!俺の耳元Again!!?龍二、貴様!?裏切ったな!!
ヤバい、俺の右耳まで家出しやがった。早く戻って来て!!
「ふー。けっこう鳴らしたな。」
「やはりこの折り方の方が鳴るな。」
「貴様ら…。人が両耳召喚の儀式をしている時に好き放題遊びやがって!俺は結局一度もやってねーぞ!」
「あのよく分からんダンスは両耳召喚だったのか…。」
「両耳抑えて走り回るゴリラにしか見えんかったぞ。」
失礼な!なんかショート動画で流れてきたダンスを真似して見ただけだっつーの。
「と言っても、もうこの紙もだいぶくたびれてきたぞ?」
「ちょっと貸せ。俺が本当の紙鉄砲というものを教えてやる。」
俺は龍二から紙をもらい、折り方を変えて折る。
といっても2回ほど折るだけである。
「なんだか、ずいぶんシンプルになったな。」
「空気の溜まる部屋が大きい方が音が出るからな。あんまり折らなくても鳴るんだよ。」
「「へー。」」
全てネット情報だけどな!紙鉄砲ってけっこう昔からある遊びらしくて、昔のキッズは新聞紙とかでやってたらしいぞ!
「よし!中庭行くぞ!」
「「なんで?」」
「中庭なら音も響くし、俺の紙鉄砲の威力が分かりやすいからな!」
そうして、3人で中庭に集まる。中庭で部活をする生徒もいないため人はいない。これなら人をビビらせて迷惑をかけることもないだろう。さすがに人が見えたらやらんし。やるとしても声ぐらいかけよう。
「よし。行くぜ!」
「「おー。」」
右手で紙をつまみ、左手は添えるだけ。そして思いっきり振り下ろす!速さ=パワーだ!
パァァァァンッ!!!!
中庭中に破裂音が響き渡る!その威力は本物の銃の発砲音と大差ないだろう爆音。
過言か?別にかまわん!!大いに吠えろ!嘘を!
うむ!素晴らしいな!
「「スゲぇー!!!」」
ふふん!そうだろうそうだろう。俺の発明って訳でもないけど。ネットの情報は素晴らしいな!
「俺もやる!」「俺も俺も!」
仕方ない。教えてやろう。
パァァァァンッ!!!!
パァァァァンッ!!!!!
パァァァァンッ!!!!!!
俺らは夢中で爆音の破裂音を出しまくり遊びたおした。
そして。
「で?」
「「「…すみませんでした。」」」
生徒指導室にオテテ繋いで仲良く連れてこられた。目の前には額に怒りマークを浮かび上がらせる我らが担任香本。なんかの部活動の顧問じゃなかった?生徒指導担当になったの?出世だね!いや、先生に出世とかあるのかどうかも知らないが…。
素晴らしい威圧感だな。さすが体格もある体育教師。ちょーこえー…。
俺らが遊んでいた紙鉄砲を手で叩きながら怒っている先生は昭和のハリセンを持つ熱血先生にそっくりである。
「職員室まで発砲音が聞こえたらしいぞ。」
「すげー!めちゃくちゃ音鳴ってんじゃん!」
「楽しそうだなぁ。青野。おかげで俺に連絡してくれた先生方が俺を見る視線も冷たいもんだったぞ?」
「……マジすんません。」
宗吾と龍二からもアホ!って目線が飛んでくる。
ちゃうねん。不可抗力やねん。
「はぁ~。お前らももうちょい考えて動くこと!いいな!!」
「「「はい…」」」
「ったく…。ん?」
香本が手で叩いていた紙鉄砲を開くと何かに気づく。
「おい!これ課題プリントじゃねぇか!何してんだ!」
それは知らん!!!(俺・龍二)




