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第9章 千葉ポートタワーの視点の広がり
第9章 千葉ポートタワーの視点の広がり
千葉ポートタワーには、東京湾を見渡す展望台がある。
晴れた日には遠く富士山まで望むことができる。
オレはゆっくりとエレベーターで上へと向かいながら、ふと考えた。
~高さが変わると、見える景色も変わる。
地上にいるときには目の前の建物しか見えなかった。
今、展望台に立つと、目の前には広大な海が広がる。
都市の全貌が一望できる。
人生も同じだ。
人は悩みの渦中にいるとき、それがすべてのように思えてくる。
少し離れた場所から視点を変えて、見つめ直す。
視点と位置を変えることで、見る状況は大きく違ってくる。
~幸せとは、どこに視点を置くかで決まる?
人は目の前の困難をひとりで乗り越えようとする。
そのとき、それをあえて高い位置から見つめ直してみる。
焦りや迷いは和らぎ、落ち着いて前へ進むことができる。
オレは展望台のガラス越しに、静かに海を眺める。
~人はこうして視点を広げながら、歩んでいくのだろう。
目線を変えることで、幸せは新たな形を見せる。
オレは腹の底から大きい呼吸をして、静かにタワーを降りていった。




