朝明け
りなは歩き出す
真っ先にポケットに手を突っ込んで1円玉が3枚あるのを見つけるとそれを全て投げて入れる
そして鐘を鳴らし
作法通りにお祈りをする
『お願いです お願いです みんなの名前を返してください』
その時 あのたぬきが現れる
『やだね 絶対やだ だってみんな僕のこと忘れたんだ なのに自分たちが被害に遭ったらこれだ 当然の報いだよ』
りなは図星をつかれて言えなくなる
『まぁ しょうがないから条件付きならいいよ』
りなはすぐに食いつく
『それでもいいので お願いします!』
たぬきはニコッと笑う
『いいよ じゃあ 僕の名前を言ってみて』
りなは1番下のどん底に突き落とされる
『え? えっと えっと えっと えっと』
(なになになになに? わからない たぬきの名前? 忘れられたたぬきの名前? わからない 思い出せ 頑張って 絶対何かヒントが、、、あ)
『ふっふーん わからないでしょ?』
たぬきはすっごい上機嫌
『、、、よ』
りなが小さく言う
『ごめーん聞こえなかった もう一回行って〜?』
『いよ あなたの名前はいよ!忘れられたたぬきの名前!』
たぬきはつまんなそうに
『あーあ 言っちゃった しょうがないし約束通り返してあげる はぁ』
「覚えてくれて ありがとう」
そう言ってた気がした
その瞬間たぬきは消える
目を開けるとそこは神社
人気のない神社
横を見ると太陽が顔を出していた
どんどん明るくなっていく
「おーい! おーい!」
れむが川向こう側で手をるりはといっしょに振っている
「りなー 早くー!」
りなは目に光をためて 川の端を走って渡り向こう岸に行くと3人で歩き出した。




