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ナオと彼女と中学生--3

「でもどうしよう。入ったら噂ほどじゃなくてガッカリとかならない?」


俺の楽しい中学生活のために。


「他にも見た目良いのがいれば、そっちに移るだろうけど。そこらへんどうなの?」

「ナオくんの弟ってことで期待が高くて、他はあんまり」

「ナオのせいじゃん。最悪。俺の中学生活返して」


ほんとに。弟やめたい。


「俺のせいも多少あるとしても、タカの夢は叶わないよ!そんなん俺だって付き合ってる時やれてない!」

「じゃあ2人はどうしてたの」

「私がすごく嫌がったから、秘密で付き合ってた」

「そうそう。学校では『友達ですよ〜』ってして、学校終わってからとか休みの日にその分イチャイチャした」

「ナオくん!あのね、私達は、私の家が学校に近かったからナオくんがよく来てくれてたの」

「俺とユミカだったら?友達じゃないよ?」


たぶん『特別』も使えないんだよな。


「え?え〜・・・?家族ぐるみで仲良い?違うな。俺はどうだったのってなるな」

「親同士が仲良かった『幼馴染』は?ナオくんは歳が離れてたからってことにして、松崎ちゃんとタカくんは『幼馴染』で仲良し、みたいな」

「う〜ん。学校では『幼馴染』のフリして、学校終わったらいつも通り好きなだけユミカをかまっても良いってこと?」


できるかな。どうだろ。


「好きなだけ・・・?う、うん、そう。そういうこと」

「うぅぅん・・・あ」


玄関開いてユミカの声した。急いで玄関に行く。




「ユミカ来たの」

「来ちゃったけど、大丈夫?」

「嬉しい。ハグしたい」


学校じゃできないから。今のうちにいっぱい抱きしめとこう。


「靴あるけど、誰か来てるんじゃないの?」

「ナオの彼女来てる」

「先輩来てるんだ」

「知ってたの?」

「ナオくんの彼女です〜って、何回か話したことあるし、小学校一緒だったから」

「ふぅん」


聞いてなかったから面白くない。

それがわかったのか、背伸びしてほっぺたにキスしてくれた。

手を繋いでリビングに連れて行く。


「ナオくん先輩こんにちわ!3人でなにか話してたの?」

「俺は中学でも小学校の時みたいにしたいのに、ナオ達がダメって言った」

「それはダメだよ!私も学校でどうしようかって話しに来たんだよ!」


ユミカもダメって言った・・・ショック。

もう中学生とか楽しくないじゃん。


「松崎ちゃん久しぶり!今ね、タカくんに松崎ちゃんを私みたいな目にあわせないようにするにはどうするか話してたの」

「先輩大変でしたもんね。私さっさとナオくんと距離取って良かったです」

「ユミちゃん・・・」

「いやいや、ごめんだけど、アレは無理ナオくん。私は距離取るのが精一杯だったよ」


どれだけだったんだ。


「ユミカも嫌なことあったの?俺聞いてない」

「嫌なことがある前に逃げたから大丈夫だったよ。何もなかったから言わなかったの。タダタカはすごく心配しちゃうでしょ?私だってうまくなったんだから」


『変』に思われないためのうまい言い回し、行動を一生懸命覚えたユミカはいつも無理してるような毎日で。

だからこそそばにいてあげたかったのに。


「せっかく同じ学校になれたのに、無理してるユミカ見なくちゃいけないの?俺嫌だよ」

「うまくなったなって、普通に見えるなって、褒めてよ。それであとでご褒美して?ね?」


ナオ達に聞こえないように少し顔を寄せて小さい声で話す。

苦笑いしてユミカが俺の顔を撫でるから、その手に俺の手を重ねる。手だって俺のほうが大きくなってる。


「お〜い。ここにいるの俺だけじゃないぞ」

「松崎ちゃんって学校と全然違うのね・・・小学校の頃とは別人みたい」

「学校と違うんじゃなくて、こいつらが2人そろうとこうなの」

「これで付き合ってない?」

「そういうの通り越してるの。深く考えたら負け」

「これがタカくんの『好きなだけかまう』なの・・・?」

「違う。これは通常」


小さい声で話してるけど聞こえてるよ。うるさいなぁ。


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