ナオと彼女と中学生
人によっては不快になる表現がありますので、ご注意下さい。
小学校を卒業して早めの春休み。
同じように中学校を卒業して早めの春休みのナオ、とナオの彼女。
しっかり寝坊して昼ごろ起きてきたらリビングに2人がいた。
「タカおはよ〜寝坊?」
「タカくん久しぶり」
「おはよう。ひさしぶりです」
ナオの彼女には2、3回しか会ったことないのに久しぶりってなんだ。
なんかジュース飲もう。
ぼーっとした頭でキッチンに向かう。
「前も思ったけど、タカくんとナオくんって似てそうで似てないよね」
「タカは親父に似てるんじゃない?俺はタカに比べたら母さん似なんだよ」
「ふぅん。でも私はナオくんの顔の方が優しそうで好きかな」
部屋でやれ。ナオの部屋に行け。
リビングに戻る気にもならなくてそのままキッチンで立ち飲み。朝ごはん?もう昼ごはん?なにか食べようかな、どうしようかな。
今日もユミカは来るかな。マリカちゃんの学校の寮の話であの人荒れてるみたいだから来るかな。
松崎でも学校でも頑張ってるみたいだから、今日は来たら抱きしめてキスしてあげよう。
「タカぁ、今日はユミちゃん来る?」
「なんで?ナオには関係ないじゃん」
「おぉ、すごいね。バチバチだ」
「ね?これで俺と入れ替わりで中学校入るの」
「あ〜こわいね」
何の話?早く部屋に行けよ。
「タカ、タカ、今日は卒業した俺達が『中学生』を教えてあげよう」
「いらない。早く部屋行けば?」
「松崎ちゃんが悲しいことになるとしても?」
「ユミカのこと知ってるの?」
「変わり身がすごい」
「俺達の話聞く気になった?」
「まぁ。いちおう」
ジュースのおかわり持ってリビングに行く。
「それで?なんでユミカが悲しくなるの」
「タカお前それしかないの?も〜。なんかね、俺の弟が今年入るって女子が騒いでるんだって」
「俺が?」
「そうなの。あ、ナオくんが女子に人気だったって話は知ってる?」
「ユミカからちょっと聞いた。知らない女の子達にからまれてめんどくさいからナオには近寄りたくないって」
「え!?俺そんな風に思われてたの!?」
そうだよ、残念でした。
「ウチの中学って、女子がちょっと肉食というか・・・男子にキャーキャー言うのが強いっていうか・・・なんていうのかな」
「みんなに人気の男子と仲良い私すごいでしょ?って子が多い」
「ナオくん言い方」
「そんな人気の男子が彼氏な私完璧!最高!って狙ってギラギラしてる子が多い」
「ナオくん!」
「きも」
あ、本音出ちゃった。
「いやでも、俺も前の中学と全然違ってびっくりしたもん。前だってモテなかったわけじゃないけど、ここはすごかったよ。勝手に寄ってきて友達だ彼女にしてだマウント取り合ってバチバチして。女子ってこわ〜って初めて思った」
「私もナオくんと付き合ってからひどかったからね〜・・・別れたいって何度思ったか」
「ユミカもナオに声かけられたあと『仲良いなら紹介して!』って言われたみたいだったな。そういうのがめんどくさいから知り合いって言わないって」
「あの態度はそういうことだったのかぁ。俺実は嫌われてんのかと悲しかったよぉ」
「嫌いじゃないだろうけど、ユミカはナオが好きじゃないよ」
ちゃんと言っとかないと。




