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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、最強の娘たちともっふるで挑むFランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二十章 始動編 〜 普通に食べ歩きを楽しんで神格化されていくパパ!?〜

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第163話 え、パパが勇者!? ギルドへ行ったら娘たちの親衛隊とおっさん空間に完全同期!?

王都冒険者ギルド。


ギルド内は、今日も大勢の冒険者達で賑わっていた。

依頼がびっしりと貼られた掲示板の前。

賑わう受付の前。

あちこちから豪快な笑い声と荒っぽい怒鳴り声が飛び交う、いつも通りの活気あふれる空気。

そして神崎家も、すっかりそのいつもの光景の一部になっていた。


亮「なんか落ち着くなぁ……」


あんな「パパ、完全に常連のおっさんみたいになってるよ」


亮「常連みたいな感じだろ。このざわめきが妙に心地いいんだよ」


みゆ「いつもの席空いてる」


亮「ほんとだ」


ベアトリス「素晴らしいですわ!我が主の席が常に確保されているなど、さすがギルドですわ! 」


もっふる「ピィー♪」


「おっ、亮さん達だ!」


神崎家が姿を現した途端、近くにいた若手冒険者達が親しげに手を振ってきた。


「この前の訓練、騎士団ですげぇ話題らしいっすね!」


「団長が本気だったって聞きました!」


亮「なんで冒険者側まで広がってるんだよ……」


あんな「情報収集は冒険者は得意としているよね」


みゆ「肯定。不確定要素の排除。情報収集能力は命に関わる場合もあります」


ベアトリス「皆さまがパパの偉大さに気づくのは、当然のことですわ!」


もっふる「ピィー♪」


ギルドの奥の席から、数人の若手冒険者がガタッと勢いよく立ち上がった。

なぜかやたらと姿勢が良い。

そして、一糸乱れぬ動きでこちらへ突進してきた。


「あんなさん、お疲れ様です!」


あんな「え?」


「今日も可愛いです」


「あ、荷物持ちます!」


「席空いてます!」


亮「なんだこれ!?」


若手冒険者達は、キラキラした目であんなを見ていた。


あんな親衛隊だった。


あんな「いや、自分で持てるから……」


「さすがしっかりしてる……!」


「現実感覚が違う……!」


「あんなさんに憧れて、俺、家計簿つけ始めました!」


どうやら市場でのやり取りや節約話が、冒険者達の間でも妙に刺さったらしい。


「あんなさんの“無駄遣いは敵”って言葉、心に響きました!」


あんな「言ったかな……」


その一方。

ギルドの別の一角を見てみると、みゆ親衛隊がみゆを囲んでいた。


「みゆ様……!」


「今日も尊い……」


「分析してー」


みゆ「親衛隊はいりません」


「その冷静な言い方が、最高だー!」


ギルド隅のソファでは、女性冒険者がもっふるを膝に乗せていた。


ふわふわの毛並み。

気持ちよさそうな表情。

それを周囲の冒険者達が、ありがたいものを見る目で眺めている。


「今日も疲れが浄化される……」


「生きてて良かった……」


「もっふる様ぁ……」


完全にギルドの癒し空間だった。

一方で、亮はギルド奥のおっさん冒険者達に捕まっていた。


「おう亮さん!」


「座れ座れ!ちょうどいいところに来た! 」


「おい、この前の話の続きを聞かせてくれよ! 」


亮「この前の続き?どんな話だった?」


完全におっさん空間だった。


「だからよ、忘れたのかよー」


「やっぱ保存食は味がなぁ……」


「あー、分かる分かる。携帯食料の味気なさはテンション下がる」


「若い頃は無茶したよなぁ!」


「分かる」


いつものように異常に馴染んでいる。


あんな「パパ、相変わらずだよね」


みゆ「肯定。パパのおっさん適応率は常に上限を突破しています 」


リーナも笑っていた。


リーナ「亮さん、冒険者向いてますよね」


あんな「今さら。これでも一応、うちの大黒柱なんだけどな」


みゆ「一応、冒険者」


その一方で、受付前では、職員達が依頼書を整理していた。

いつもの騒がしい雰囲気の中に、どこか少しだけ、ピリピリとした緊迫感が混じりはじめている。


あんな「最近あわただしくなってきてるね」


リーナ「そうなんですよ、南方方面の依頼が急増してるんです」


あんな「南方?」


リーナ「火属性系魔物の討伐ですね。護衛依頼も増えてまして……」


ベアトリス「火属性ですの?」


みゆ「……偏っています」


亮「南と言えば米だな」


もっふる「ピィー♪」


こうして――

王都での日常は今日も騒がしく、そして少しずつ“異変”の気配を飲み込みながら続いていくのであった。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

平和な日常の中で、火属性の異変という小さな波紋を静かに広げ始めていた。

王都の南方で突如巻き起こる、火属性魔物の異常活性化パニック!?


ギルド中が前代未聞の不穏な空気に包まれる中、パパのレーダーがまさかの「幻の主食・米」の噂を大感知。

世界を揺るがす危機的兆候を完全無視して暴走するパパの米欲を、みゆが秒速でデータ分析し、あんなの鋭いツッコミがギルドの空気を切り裂く!?


次回、第164話 え、パパが勇者!? 暴走寸前のパパの米欲をみゆが冷静にデータ分析してあんなが鋭く突っ込む、最強姉妹の日常連携!?


不穏な異変の足音が迫る中、米を求めて動き出す神崎家特有のズレまくった大冒険(?)が幕を開けるー!?

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