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アルカナモラトリアム  作者: kiki
第1章 歪んだ世界
10/14

1-9 決闘

男に連れられるように外へ出ると、森の中に人為的に作られたかのような広いスペースが出来ていた。どうやらここで始めるということらしい。確かにおあつらえ向きの場所だ。





身体は傷だらけだが、不思議と身体は動きそうだ。怒りでアドレナリンが溢れているのだろう。早く目の前の男を殴り飛ばしたくて堪らない。ヤツは俺だけじゃなく、兄さんや村のみんなまで………撤回させてやる。







「なになにー?面白そうだからついてきたけど、今からなにやるのー?殺し合い?」






真っ白な髪をした小柄な少女が意味がわからない程明るいテンションではしゃいでいる。





「女の子がそんな物騒な言葉使っちゃダメですよ?」





それを宥めるように、金髪の女性が少女の頭を撫でていた。この二人もギルドの一員なんだろう。桜色の髪をした少女と、ベージュの髪色をした人物の姿も見える。歳は俺やグラスと同じくらいだろうか……。見た目からはどういう集まりなのかまるで想像が出来ない。






「オイ!クソガキ。アルメラとか言ったか……最後にもう一度だけ聞いてやる。後悔はねえな?」





「ないね。アンタの方こそ……前言撤回する気はないんだな?兄さん達に謝罪すれば、今ならまだ許してやる」






「勘違いしてんなお前。強者が頭を下げることはねえんだよ!それに、死んだヤツらに謝って何になるんだあ?」






「……そうか。まぁ、別に最初から期待してないさ」





俺は両手に魔力を込める。魔銃(アナストラクト)が出現し、しっかりと握り締めた。






「アルメラ!その……何も戦わなくても!君はボロボロだし、こんなのおかしいよ!」





「本当お節介野郎だなグラスは。お前には悪いと思ってるよ。仲間なんだろ?コイツも。ごめんな」






「謝る必要なんてないぜクソガキ。どうせ俺の圧勝だし、お前が終わったらあの軟弱野郎も仕置きしてやるつもりだ。にしても……確かにボロボロのお前を潰しても、弱いものイジメしたみたいになるな…………オイ!シオン!」








男は少し考えた素振りを見せると誰かを呼ぶ。すると、先程少女の頭を撫でていた金髪の女性が反応を示した。





「私?なんですかロゼさん?」





「このガキの傷少し診てやってくれ。痛みを和らげる程度でいい。後で傷のせいだとか言い訳されたくねえからよ」





「そんなことしねーよ!」




俺は黙っていられずに口を出すが綺麗に無視される。ふとグラスの方を見ると、物凄く怯えていた。さっきの 仕置き という言葉が余程応えているらしい。………そんなにか。



「え?でも今から喧嘩するんですよね?どうせ怪我するじゃないですか!ロゼさんのは絶対癒してあげないですからね」





「うるせえな!早くやれよ!それに、俺がこんな雑魚に傷付けられるわけねえだろ。ちょっとした余興だよ余興」






「………はぁ。わかりましたよ。その代わり、やり過ぎないでくださいね?わかってますか?私怒りますからね?」





そう言うとシオンと呼ばれた女性は俺の所まで来ると、包帯の巻いてある箇所にゆっくりと触れてきた。





「えっと……あの……」






「あっ!あまり動かないでくださいね。本当はこういうのは反対なんですけど、貴方にも譲れない物があるみたいですしね……どうですか?」






「……!痛みがーーー引いてく」





女性の触れていく箇所の痛みがどんどん和らいでいく。緑色と黄色の魔力が優しく身体を包み込む。見る見るうちに怪我が良くなっていくのがわかる。




「貴方の傷はバクラさんが適切な処置を施してくれていましたから。たくさん寝て休んでたみたいですし、私は少しだけ回復力をお手伝いしたにすぎません」






「すごい……ありがとう!」






「感謝をしてくれているなら、怪我をしないようにしてください!本当に男性っていうのはどうしてすぐに暴力で解決しようとするのでしょうか?」






「いつまでやってんだ女!遅えぞ!」





「女って……‼︎自分で頼んだくせに、貴方という人は……」




「暴力が溢れてる理由はな、それが一番手っ取り早いからだよ。この世界がそれを認めたんだ。つまらねえことグダグダ言ってんじゃねえぞ」






「そんなことある筈がありません!」






「おい、ロゼ!もう始めていいのかよ?」






二人が話してるのを遮って男の名前を呼ぶ。身体が軽くなって気分が良い。これならやれる。気持ちが高ぶっていた。





「気安く呼びやがって……誰を呼び捨てにしてんだお前は?待っててやったんだろうが!ったく……さっさとかかって来い。シオン!とっとと下がれ!」






「私は貴方の下僕じゃありません‼︎好き勝手言わないでください!」





魔力を一気に魔銃(アナストラクト)へ込める。体勢をかがめて、ロゼの元までダッシュで距離を詰めた。






「きゃっ!」




シオンがダッシュの風圧で尻もちをついてしまう。傷を治してもらっているのに申し訳ないが、今は目の前のこの男に怒りをぶつけることしか考えられない。







ロゼの目の前まで距離を詰めた俺は、ダッシュの勢いそのままに魔銃(アナストラクト)を逆さに持ち替えて殴りかかる。





「オイオイ。まさかとは思うが、んな鈍いパンチが当たると思ってんのか?」





何発も拳を放つが軽々と躱されてしまう。ロゼは薄ら笑いを浮かべながら挑発をしてくる。





「少しは見込みがあると思ってついでに助けてやったんだが、こりゃハズレだったかな」






銃のトリガーを引く。魔力弾が放出され、その推進力がそのまま拳の速度へと加算される。ロゼの顔面を目掛けて放った右の拳に確かな手応えを感じた。





「ほう……銃を持ち替えたのも、最初からこれを狙ってたのか。トロいパンチも演出かあ?」





顔面を捉えたと思った拳は、見事に片手で塞がれていた。左の拳でも同じように銃で加速させたパンチを腹部目掛けて放つ。しかし、右の拳を掴まれたまま振り回され、投げ飛ばされてしまう。





空中で体勢を整え、木の側面に着地する。そのまま木を蹴り、反動でロゼに向かって突っ込んだ。






「ダメだ。弱いな、お前」






ロゼの拳が振り下ろされる。一瞬で視界が地面へと移り、痛みと衝撃が走った。完璧にタイミングを合わされて殴りつけられたらしい。すぐに上を向くと足が迫ってきていた。





「くっ!」





横に転がってギリギリのところで踏み潰されずに済む。素早く立ち上がりロゼの方を向くが、視認できない。






「遅いな。何もかも」




「ガハッ!」




首筋に強い衝撃が走る。手刀を喰らい吹き飛ばされた。地面に倒れ込むよりも先に、ロゼが瞬時に吹き飛ばされた場所へ移動してきていて、そのまま腹部を蹴り上げられた。





ーーーーークソ!ヤツは魔法すら使ってこない!それどころか、片手はポケットにしまってやがる!






俺は宙に舞いながら、舐められていることを痛感していた。





「オイオイ!あんだけ意気がっといてこれで終わりか?」






気付くと横まで飛んできていたロゼに再度蹴り飛ばされ、地面に叩きつけられる。なんとか受け身を取って、ヤツの着地のタイミングに合わせて予め魔銃(アナストラクト)に込めていた魔力を一気に解き放つ。






真紅放射(クリムゾンバースト)






真紅の弾幕が一直線にロゼへと向かっていく。さすがのヤツもこれをまともに受ければ無事では済まないだろう。







「避けるまでもねえな」






ロゼはそう言うと、右手を前方に出し、掌で全ての魔力を受け止めた。魔力の放出が終わり、呆然とロゼの方を見る。掌から煙を上げてはいるが、まるで何事も無かったかのようにあくびをしていた。





「……マジかよ。アイツですら……氷の魔力で防いだっていうのに……それを片手で?」






「お前全然なってねえなあ。まだ上があるだろ?あの時感じた魔力はもっとえげつなかったぞ?」






確かに黒白の橋で目が覚めた後は、不思議と力が湧いてきた。魔力も尽きたと思っていたのにどんどん溢れてきた。あの力を……引き出せれば!俺は両手を交差させて目の前で組み、魔銃(アナストラクト)に魔力を集中させる。赤い魔力が集うが、この間のような濃密なものではない。





「ーーーだめか。どうして!」






「オイオイ。何だよわざわざ待っててやったのによ。無駄みたいだな」








ロゼは呆れたようにため息を吐くと、右手を俺の方に向けて来る。すると、俺の周囲に無数の棘が出現した。開いた手を閉じると、棘が俺目掛けて降り注いできた。






真紅掃射(クリムゾンバレット)







先程溜めた魔力を消費して、周囲の棘を全て撃ち落とす。しかし、すぐに煙の中から鎖が三本物凄い速度で襲いかかって来る。俺は何とか捕まらないようにその場で側宙をし回避するが、一本の鎖に足首を掴まれてしまった。





一瞬で空中に振り飛ばされるが、銃弾を鎖に撃ち込み破壊する。ロゼが立っていた場所に向けて銃弾を何発も放つが、既に居ない。背後に気配を感じたので見ると、ロゼが拳を握り魔力を溜めていた。






「シオンのやつがうるせえからな……この程度でくたばんなよ?オラァ‼︎‼︎」






「ーーーくっ!」







咄嗟に身体を反転させて、ギリギリのところで拳を銃で受け止める。直撃は避けることができたが、そのまま地面に物凄い勢いで叩き落される形となった。






「……これで終わりか。つまらねえな」






「ぐっ……くそ。まだだ、まだ終わってないだろ!」





地面にめり込んだ身体を無理やり立ち上げる。こんなに力の差があるのか。手も足も出ない。だが諦めるわけにはいかない。






「無理もねえか。滅んだ村の出だもんなあ。そりゃあ力が無くて当然だ。どうせお前みたいなカスの集まりだったんだろう?」






「……り消せ。……取り消せよ!」






「それの為に喧嘩売ってきたんだろ?いいか?この世界じゃあな、力の無いヤツはいつだって一方的に全てを奪われて壊される。憎むんなら弱いお前自身を死ぬほど憎め。世界は残酷なんだ。立ち向かう為にはどうしたって力がいる。弱いくせに立ち向かってくるんじゃねえよ!」








アイツの言う通りだ……欲しい。力が。目の前のアイツを……ぶちのめすだけの絶対的な力が!







全身に魔力がみなぎる。赤黒い魔力が集約し、魔銃(アナストラクト)へと蓄えられていく。あの時の感覚だ……気分が良い。






「アンタはムカつくけどいいヤツなんだろ?グラスや周りの人間を見てればなんとなくわかる。だから、死なないでくれ」





「ハッ!誰に口聞いてんだクソ雑魚が!どうやらもう少しだけ楽しめそうだな」







左手の銃をゆっくりと構え、ロゼに照準を合わせる。装填されている魔力を圧縮し解き放つイメージでトリガーを引いた。







集約魔弾(チャージブラスト)






溜められた魔力が一つの大きな塊に形成されていく。何発もの魔力弾がこの一撃に固められて放たれた。






「さすがに……片手じゃ無理か」






ロゼはポケットに入れていた片方の手と出すと、両手で受け止める構えを取る。俺の放った魔力の塊がロゼの両手に炸裂した。




当たった瞬間に、魔力の塊が弾けて大きな爆発が起こる。正直自分でも驚いた。ここまでの威力とは……今後こそやったと確信する。







「……いいの持ってるじゃねえか。ちと痛かったぞ?」






しかしながら、爆煙が晴れた先に見えたものは予想とは大きく異なっていた。両掌が焦げて煙を上げてはいるが、ロゼはほぼ無傷と言っても過言ではなかったのだ。






「バケモノかよ……アンタ」







「最初からそれを出しゃあいいんだよ。もっと楽しませろ!悔しいんだろ?憎いんだろ?大切なものを馬鹿にされて!だったら全部ぶつけてこいよ!」





「んなことアンタに言われなくてもわかってんだよ!ぶちのめす!」







集約魔弾(チャージブラスト)






今度は両銃から二発ずつブラストを放つ。合計四発の魔力の塊がロゼを襲う。




鎖状盾(シールドチェイン)






俺の放った魔力を妨げるように、複数の鎖が空中に現れて絡み合い盾を形成する。四発全てが鎖の盾に当たり、大きな爆発を起こした。






「これでもダメか……ならもっとたくさん!………あれ?」






再度、ブラストを放とうとトリガーを引くが弾が出ない。あれだけ大量の魔力を込めたのになぜ⁉︎まさか、もう……!意に反して攻撃の手が止まった俺をここぞとばかりにロゼが追い詰めてくる。






「どうやら弾切れのようだな。自分の力を扱いきれてねえ証拠だ」







拘束鎖縛(バインドチェイン)






ロゼが地面に向けて鎖を放つと、俺の足元から複数の鎖が出現し瞬く間に地面に身体を縛り付けられてしまった。全く身動きが取れない。








「くそっ!なんだこれ!外れねぇ!」






「無駄だ。お前じゃその鎖は外せない。これで終わりだな」







そう言いながらロゼは、鎖を解こうと暴れる俺に真っ直ぐ近付いてくると、魔力を込めた右の拳で思い切り俺の胸元を殴りつけてきた。鈍く激しい音が響く。一瞬時が止まったかのように当たりの空気が弛緩し、弾けるように鎖を引きちぎりながら身体が吹き飛んだ。






「ーーーー!!!!」






呼吸が出来なくなり声も出ない。吹き飛んだ先で起き上がることも出来ずにもがき苦しんでいるとロゼが近づいてくる。





ーーーーー立て!立て!立て!早く……クソ!立ち上がれ!!!







「……うぁ、が……っはぁ」





膝に手をつき、震えながら必死に立ち上がる。追撃に備えてなんとか両手で支えるようにして銃を構えた。







「………チッ。もうやめておけ。終わりだ。それにそろそろお前も時間切れだ」







「終わる……わけねぇだろ……何言ってん……!がぁ!」






突然の激痛に銃を落とし、膝から崩れ落ちる。何が起きたのかさっぱりわからない。全身に鋭い痛みが駆け巡るようだ。さっきの一撃のせいか?何か特殊な攻撃を受けたのか?様々な可能性が脳裏に浮かぶも、痛みでたちまち消えていく。






「な?言っただろ。シオンの魔法の効果が切れたんだよ。出来の良い麻酔みたいなもんだからなあれは。無理をすればそうなる」







「はぁ、はぁ……クソ!っぐぅ!」





「オイ!シオン!さっさと来い!」






ロゼがシオンを呼ぶと、不機嫌な顔を前面に押し出してグラスと一緒に駆け寄って来てくれた。





「大丈夫アルメラ⁉︎シオンさん!すいません!すぐに診てあげてください!」




「ええ。そのつもりです。ロゼさんもこういうふうに頼んでくださいこれからは!」






「黙ってやれ。死ぬぞコイツ」






「誰のせいですか!だから言ったでしょ!貴方はいつもやりすぎなんです!」






シオンの魔力が優しく俺を包み込む。段々と呼吸が落ち着いてきた……。身体をゆっくりと起こし、立ち上がる。







「………俺の負けだ。好きにしろよ。あんだけ大口叩いて負けたんだ。覚悟は出来てる」





悔しくて、情けなくて今にも死にそうだった。発言を撤回させると言っておきながら、結局のところ俺はコイツに一発もまともに喰らわせることが出来なかったんだ……。こんなに惨めなことは無い。





歯を食いしばりながら下を向いていると顎を掴まれ無理やり上を向かされる。




「……悪くねえな。こんだけ力の差を見せつけられて悔しがる……か。元々わかってた筈だろ?俺様にかてねえことくらい。なんで挑んできた?村を馬鹿にされたからか?その為だけに命までかけてたのか?」







「そうだ。あのまま引いたら男が下がる!」






「そうか……。でも結果は結果だ。お前が望んだ喧嘩で負けたんだ。言った通り好きにさせてもらう」






「ロゼさん!待ってください!アルメラは……」






グラスが何かを言いかけると、横にいたシオンが言葉を遮る。






「……合格にしといてやる。後はクルルのバカに任せた」






何を言っているのか理解が追い付かない。合格?何に?あれだけ激昂していたと思っていたのに……殺されると思うほどの気迫を感じていたのに何故?ロゼからはまるで殺気を感じない。それどころか落ち着いた雰囲気を漂わせていた。






「おい!待てよ!合格って……何の話だ?おい!ロゼ!」






突然の理解不能な状況に思わず、立ち去ろうとするロゼを呼び止めた。すると、呼びかけに応えるかのように歩みを止めて振り返る。





「……さんだ」




「……ん?」




「ロゼさん!だ!言葉遣いに気をつけろガキ」





「あ……あぁ、ごめん……なさい」






物凄い剣幕で怒られる。思わず謝ってしまった……






「どうやらひと段落したみたいだね!」






ギルドの建物の方から知らない人物が呼びかけてきた。声の方を向くと気品溢れる雰囲気を放つ、コバルトブルーの髪色をした男が立っていた。






「遅えぞクルル!下手な芝居までさせやがって」






「え⁉︎あれのどこが芝居だったの?、まんま普段のロゼだったじゃん!」






ロゼの発言に対して、小柄な白い少女が過敏に反応を示す。シオンとグラスもそれに激しく相槌を打っていた。






「お前ら……!!!」






「まぁまぁ!そろそろ本題に入ろう!ロゼも一旦落ち着いて」





「っちっ!俺は先に戻るぞ。………ああ、そうか。……オイ!」







ロゼが突然俺の方へ呼びかけてくる。後ろを振り返るとシオンとグラスがいたが、どうやら俺に対して声をかけたみたいだ。






「お前だよガ……キじゃない。アルメラ。……悪かったな。嫌な思いをさせた。お前の兄貴や村のこと。……それだけだ」






そう言い残すとロゼはギルドの中へと戻って行った。



演技って……本当にそうだったのか……本気で言ってると思ってたがどうやら違ったみたいだ。




俺は何故わざわざそんなことをしたのかわからないまま呆然としていると、クルルという男が話しかけてきた。






「やあ!初めまして!俺はクルル。君が噂のアルメラだね。テストも兼ねてロゼには嫌な役を演じてもらったんだけど全て俺の指示だから、もし何か嫌な思いをしてしまったのなら俺のせいだ。申し訳ない」






翡翠色の瞳で見つめるように話してくるクルルという男はすごく物腰が柔らかく、どこか引き込まれるような魅力を持っていた。






「あ……ああ、はい。テスト?って一体なんの……?」





「グラスからの熱い要望でね。アルメラ。君を俺達のギルドに迎え入れても良いのか?その為にちょっとしたテストをさせてもらったんだ。君がどんな人間なのか?とか、色々とね!それでだ!是非、君を俺達のギルド ミグルミに歓迎したい!」





座り込む俺にクルルと呼ばれる男は手を差し伸べてきた。







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