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一匹目 日常の崩壊

最後の部分を全体的に修正しました。

両親の状況についてもっと詳しく描写し直しました。

兄視点 ーーー不円家


「ふぁー……朝か……今日休みだし二度寝しよう……。」


俺の名は 「不円(フエン) 黒斗(クロト)」年齢26で職業は……まぁ一般的ではないが家の仕事でエージェントを やっている。エージェントと言ってもほぼ訓練であんまり仕事は来ないけどな。そのため儲けもあまりないし 副業みたいなもんだ。本職はしがないフリーターだ。今日はどちらの仕事も無いし二度寝したら友達ん家に遊びに行くか……。


しばらく寝ていたら声が聞こえてきた。


「黒斗〜起きなさ〜い。もう13時よ?」


これは……母さんの声か……。13時は流石にもう起きないと。


「友達から遊べるか?って電話きてたわよ?今日は休日でしょ?遊んできたら?」

「そのつもりでした〜行く気マンマンですぅ〜。」

「あら?そうなの?なら早く行ってらっしゃい。友達も待ってるでしょう?」

「ハイハイ。それじゃあ行ってくる。」


行ってきまーすと声を上げてガチャリっと玄関の扉を開けた。ふと空を見てみたが今日の雲は妙に黒い気がするな……。


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妹視点 ーーー不円家


「まだ兄さんが起きてこないや。まぁどうせ二度寝でしょうけどね〜。」


私の名は 「不円(フエン) 白子(シラコ)」バカな兄貴を持つ哀れな少女だ。年齢は24で職業は、か弱い少女にはキツいエージェントだ。副業だけどね。本職は天才少女に相応しい薬剤師だ。今日はどちらもお休みの日。家族の分の朝ごはんを作ってその後、友達とショッピングする予定!もう欲しい服は決めてるし、楽しみだな〜!


朝ごはんを作って後片付けを終えるとお父さんに声をかけられた。


「白子、今日も美味しかったぞ。」


お父さんはいつも優しい。本当に大好きだわ!


「ありがとう!お父さん!」


「そうだ。今日は休みだったろ?ほら、これ小遣いだ。」


ざっと見で数万はありそうだ。こんな大金くれるとは超大好き!


「マジ!本当にありがとう!超嬉しい!それじゃあ出掛けてくるね!」

「今日は天気悪いから気を付けろよ〜」


確かに今日は雨は降ってはいないが雲の色がおかしい……。まぁ警告通りに気を付けましょうかね。


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兄視点 ーーー友達の家


今日遊ぶ友達は、なっちゃん.くるもん.コロネだ。全てあだ名だけどね。ちなみに俺はクロと呼ばれている。


「本当にクロとクロの妹は獣っぽいよな〜。」


なっちゃんが突然そんなことを言い出した。


「そうそう。目とか鋭いし、犬歯?で良いんだっけも鋭いしね。」


くるもんも便乗しやがった。


「もしかしてお前ら兄妹の前世は、お前らの大好きな動物なんじゃねぇの?」

「兄妹揃ってケモナーだから大好きなのは認めるよ?でも目とか歯とかが似てるからって前世が、動物ってのは安直すぎるでしょうよ。」


コロネが言ったことに対して応答する。そんな風に駄弁っていると突然、雷鳴が聞こえてきた。


「音からして近場か……もしかしたら近くに落ちるかもな。なんちゃ……」


コロネが言葉を言い切ろうとする前に、それは現実に起こった。凄まじい音がした後、悲鳴が聞こえる。なっちゃんが窓を開けて様子を確認する。すると震える声で聞き入れたくないことを言った。


「なぁクロ……あの燃えてる家ってさぁ……クロの……家じゃねぇか……?」


この声を聞くや否や俺の体は自分の家を目指して走り出していた。今、家には父さんと母さんがいる。二人もエージェントだが……様々な不安が心を駆け巡る。いや大丈夫だ。と自分に言い聞かせて走った。


しばらく走ると見覚えのある後ろ姿が見える。あれは白子だ。白子も雷鳴を聞いたもしくは、家が燃えている光景を見たのか走っている。


「白子!」


そう声をかけると白子はこちらの方を向き、「兄さん!」と叫んだ。


「ねぇ兄さん?電話を掛けてみたけど通じないの……。とても嫌な予感がするの……。でも二人とも鍛えてあるし大丈夫……だよね……?」

「大丈夫だって思うしかないだろ?とにかく先を急ぐぞ!」


そうした会話をし、兄妹揃って再び走り出した。……とてつもない不安を抱えながら。


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ーーー不円家前


家に辿り着き見た光景は、絶望そのものだった。空からは謎の紫雷が轟き、風は荒れ狂い、そして出入り口を塞ぐように家からあがる炎。白子の顔が不安に染まっていく。情けない顔だ。かく言う俺もこんな光景を見てとても不安感が増している。きっと俺も白子と同じような顔をしているだろう。……家の庭に向かってみよう。そこからなら家に入れるかもしれない。


「白子、庭からなら家に入れるかもしれない。行くぞ。」

「あああ……何……アレ……?」


白子が怯えながら指を指し、そう言った。


「どうしたんだ白子?」

「兄さん……庭の方に……バケモノが……。」


白子が指を指す方向を見るとそこには、約2〜3m程の黒い影?のようなモノがいた。俺はそれを見た瞬間、戦おうものなら一瞬で殺されると本能で理解した。同時に俺たちが探していた人も見つけた。両親だ。見つけただけなら普通に喜べていただろう。そう二人はバケモノの前という最悪な場所にいた。さらに血塗れの状態で。だが気を失っているだけで生きてはいる。ならすることは一つ。


「……白子!行くぞ!」

「兄さん!?あんなバケモノ勝てないよ!死んじゃうよ!」

「白子……そのバケモノのすぐ近くにいたんだ。父さんと母さんが。二人とも負傷している。俺らが助けないときっと……殺されてしまう……。」

「お父さんとお母さんが……分かった行くよ。助けに。私がお母さんを担ぐから、兄さんはお父さんをお願い。」

「了解した」


会話を交わし庭に向かって走り出す。目的は二人の救出。交戦したら死ぬ。助けることだけを考えるんだ。

生憎、家が焼け崩れていっているお陰で隠れる場所はある。隙を伺って、飛び出す。地面に落ちている石を拾い、俺たちがいるところから反対方向に投げる。石が当たる音がして、そちらにバケモノが視線を向け歩きだす。


かなりバケモノが離れ(今だ!)と思い、飛び出した。瞬間、自分の体が強い衝撃を受け、骨が折れる音が聞こえながら吹き飛ばされた。何が起こったか理解できなかった。ただ遠くにいたはずのバケモノが何かをしたということは分かった。


「兄さん!!」


白子から叫ぶような声が聞こえ、その後叩きつけたような凄まじい音がし、何とかそちらへ視線を向けると、まるで白子がハエのように、バケモノに叩き潰されていた。白子が……死んだ。殺された。鉄の匂いが辺りに広がる。最早何も理解できないししたくもない。1日の始まりはあんなに平和だったのに……。俺の心は憎しみで満たされていった。


「お前なんか……ぶっ殺してやる!!!」


そう叫ぶがどうにもならないしなるはずがない。それが分かっていても、我慢できない。そしてバケモノの視線は両親へと向かった。


「まさか……!やめてくれ!俺が代わりになるからやめてくれよ……。」


そう力無く言うがバケモノは俺を見向きもしない。バケモノは母さんに近付き、大きく口を開き……ぐっしゃ!と喰らった。俺の前で美味しそうに……。


「ああっ……やめて……くれよ……。」


こんなことを言っても冷酷なバケモノはやめてはくれない。そして父さんも同じように喰われてしまった。家族を失った俺の心の中がドス黒く染まっていく。抱く気持ちは一つ。コイツヲコロス……!


「お前なんか!死んでしまえ!!!!」


そう叫んだ瞬間、体が突然熱くなり、さらに膨張し始めた。腕も脚もまるで獣の様に。自分の能力が、上昇していることが分かる。そして驚くことに、折れた骨も再生しているみたいだ。今なら、殺せる!そう思い地を蹴り、奴の喉に噛み付いた。


「うぉぉぉおおおおおお!!!」


そんな叫びを上げながら顎に力を込め、奴の喉を噛み千切った。やった!と思うのもつかの間、俺はバケモノに腹を貫かれた。


「うぐっ!なん…で……?殺した……はずじゃあ……がはっ!」


血が流れて止まらない。苦しい、痛い。クソ!勝てなかった……クソ……そう思いながら、俺の意識は暗転した。俺は仇もとれないまま死んでしまった……。


どうも作者です。一匹目お楽しみになられたでしょうか?ここでは制作裏でのお話をチョコっとだけお話をしたいと思います。このお話で[バケモノ]という単語がありますがこれよく[バケモト]ってなってしまっていて結構ムキーってなっていました。

後、制作中ずっと口が半開きだったりと。まぁあまり関係ないお話ですね。このおまけスペースでも楽しんでいただけると幸いです。それでは次回をお楽しみに!

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