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二匹目 新たなる人生へ

両親が異世界転生について話始めるところから、大幅に修正を行いました。

妹視点 ーーー???


あれ……私は……?確か……兄さんと一緒にお父さんとお母さんを助けに行って……。バケモノが遠くまで 行ったから、兄さんがお父さんを助けようとしたら……兄さんが突然現れたバケモノに吹き飛ばされ て……。思わず声を上げたら……突然の痛みと共に……意識が無くなって……。


あれ!?そういえば体の感覚が無い!喋る事も……。


(あ〜あ〜)


うん出来ないや……。心の中で喋ってる感じだ。周りは真っ暗に……感じる。これは……薄々気付いてたけ ど……。


(私……きっと死んじゃったんだな……。)


多分、一家全滅だろうな……。そう思いながら人生を振り返る。みんなに沢山の愛を貰ったな……。いろんな人にいろんな優しさを貰って……。幸せな人生だったな……。


そういえばこれから極楽浄土にでも行くのだろうか?大体、同じ位の時間帯に多分死んでるだろうし、家族全員で行きたいなぁ〜。

色々あってむしろ冷静になった思考で、そんな下らないことを考えていると、突然闇の中の一部が光を放っているように感じた。


(多分……あっちかな?)


[感じる]なんて曖昧な感覚?に頼りながら光の方へと動く。


(動いてる感じはするけど、体を動かす感覚は無いなんて不思議な感じだな。)


なんて思いながら光の方へ到着した。そこには、お父さんとお母さんが居るように感じられた。


(お父さん?お母さん?そこに居るの?居るなら返事をして。ていうかそもそも聞こえてる?)

「ああ。聞こえているさ。白子。」


とお父さんの声が聞こえた?って言って良いのだろうか?まぁとにかくお父さんが居るということが分かった。


(お父さんが居るならお母さんも居る?)

「居るわよ。白子頑張ったわね。」


お母さんの声も聞こえてきたってことでもういいか。


(頑張ったねって私、何も出来てないよ……。ただ怯えていて……。誰も守れなかった……。)

「いいや。死の危険を感じていながら、人のことを助けに行けるなんてそれこそ頑張ったねと言えるぞ。」


お父さんはやっぱり優しい。辛い時や悲しい時はこんな風に必ずフォローしてくれる。


(そんな優しさを貰ったら、我慢してたのに……。泣いちゃうじゃん……。)

「良いのよ。泣いて。一気にいろんな辛いことがあったもんね。」

(お父さん……。お母さん……。うぐっ……グスッ……うううう……。)


私は涙を出すことが出来ないけれど、気持ち的な面で号泣しちゃった。恐ろしいバケモノを見て。家族を傷付けられて。結局死んじゃって。でも家族にあの世で会えて。貰えないって思った深い愛を貰って。もう我慢することは出来なかったから。


しばらく経って落ち着いたので、疑問に思ったことを二人に聞いてみることにした。


(そういえば二人共何で喋れているの?私は喋っているというよりは、思ったことがそのまま伝わってるみたいだけど)

「それはお前が完全にこっち側に来ているわけではないからさ。」

(お父さんの言ってることは私が生きてるって言ってるようなもんだけど……。私って生きてるの?)

「いいや?お前は死んだぞ?」


いや、どういうことだよ!?あの世に逝ってないのに、死んでるって何!?私、地縛霊にでもなったの!?

いやまて。とりあえず落ち着いて話を聞こう。


「もう、お父さん。それじゃあ白子が混乱するでしょう?つまりね、今、白子は異世界に転生しようとしてるのよ。」

(よりわけが分からなくなったよお母さん……。)

「簡潔に話すとね。あのバケモノが関係していて……。実はアレ、異世界[アーケルテ]から来た存在でね。アレを白子たちになんとかしてもらいたいのよ。」

(でも何で私たちが?そもそも何で二人はそんなことを知っているの?)

「それは二人の獣っぽさが理由だな。まぁ理由についてはその世界の主神に聞け。それと、白子。お前、誰か忘れてないか?」


(お父さん突然何を……あっ!そうだ!兄さん!兄さんは何処!?此処に居ないってことは生きてるの?あれ?でもさっき白子たちって言ってたし……。)

「勿論って言うのも変な話だけど黒斗も死んでしまったわ……。しかも、いろいろとショックな事があったからか……。」


とお母さんが真下に指を指して


「この、奥底に閉じ篭ってしまっているの……。この世界では気持ちが深く関与するからどうでも良いとかそんなこと考えてたら闇に引きずり込まれて輪廻転生の輪にすら加われなくなってしまうわ……。」

(バカ兄……!分かった。私あいつを助けてくるわ。)

「そうか……黒斗を救ってやれ。知っての通りあいつも転生する予定だ。ただ転生までのタイムリミットがあるから急げよ。それまでに元気付けないとあいつずっとあのままだからな。」

(分かったわ。お父さん。さっき救えなかったから今度は救ってやるわ!)


私はそう言って、深い深い闇の中へと、動き出して行った。


----------------------------------------------------------------------------------

兄視点 ーーー???


ああ……。負けちまった……。もう全部終わっちまった……。此処はあの世だよな?あの世ならいいや。もう何もする気も起きない。此処はとても心地が良い……。まるで身体が溶けて消えていっているような感覚で不思議と心地いい。痛くも無いし、苦しくも無い。此処にずっと居たら、もうあんな辛い思いをしなくて済む。みんな死んだし、此処に居るのだろうか?でも……守れなかったし合わせる顔が無いや。もう寝てしまおう……。


(バァーカァーにぃーいー!!!!!起きろぉぉぉ!!!!!!)


そんな声が聞こえたと思った瞬間、不透明な人型の物体というか、白子が俺の胸元と思わしきところに掴み掛かってきた。


(このバカ兄!!あんたどうせ守れなかったから、とか言って自暴自棄になってたんでしょ!!)

(父さん母さんはまだしもお前は俺の所為で死んだようなもんだろ!!そんな奴ほっといて良いんだよ!!)

(そう言う問題じゃないのよ!!あんた、帰って来れなくなるところだったのよ!)

(それで良いんだよ!!こんな奴なんか……。)

(私がそれで良いって思って無いのよ!大好きな兄さんがいなくなるなんて……!そんなの嫌に決まってるじゃない!!)


(白……子……?)

(それにね!理由は深くは知らないけどね!転生するみたいよ私たち!そこにあのバケモノも関係しているらしいし!まだチャンスがあるのよ!ならそのチャンスを使って守ってくれれば良いじゃない!私だって支えるから……!)

(……………)


俺は震えた泣きそうな声で必死に説得する妹の声を聞いて、思わず黙り込んでしまった。そして俺は考えを改めた。


(分かった……。今度こそ守り切ってみせるさ。あのバケモノも関係してるんだろ?なら……借りを返してやらないとな。)

(兄さん……。ありがとう……。)

(こちらこそ、あんがとな。白子。)

(えへへ……。あっ!いっけない!転生のタイムリミットがあるんだった!早く二人のところに行かないと!)

(えっ……。ちょっ!まっ……。)


俺が言い切る前に白子は俺のことを掴み、動き出した。



……心の準備も出来てないのに、父さん母さんの前まで連れて来られてしまった……。まぁ来てしまったものは仕方がないか……。


「黒斗!良かったわ……。無事に出てきてくれて……。」

(心配かけてごめん母さん……。それと父さん母さん。守れなくってゴメンな……。)

「黒斗。良いのよ。別に。むしろ、アイツと戦ってまで私たちのことを、助けようとしてくれてありがとう。」

「そうだぞ黒斗。本当に良く頑張ったな。(*****としての力の解放も不完全ながら出来たみたいだしな。)」

(うん?父さん。最後の方が聞こえなかったんだけど?)

「ああ。いや何でもないぞ?それよりもそろそろ時間みたいだな」


父さんの言う通りみたいだ。最早、何かを感じることすらも出来なくなってきている。本当にもう転生する時間なのだろう。


(父さん。母さん。今まで育ててくれてありがとうございました。これからは俺たちのことを見守っていてくれよな)

(私からも今までありがとうございました。本当に今までありがとう。)

「ああ。分か*た。み**って*るさ。」

「ええ。あなた*ちがん**てね。」


二人の声が掠れて聞こえる。が大体分かる。見守っているさ。とあなた達頑張ってね。だろう。さてもう時間だ。


(白子行くぞ。)

(うん。兄さん。)

『2人共。行ってらっしゃい。』

『父さん(お父さん)母さん(お母さん)行ってきます。』


こうして俺たちは新たなる人生へと旅立って行ったのであった。


----------------------------------------------------------------------------------

両親の視点 ーーー???


「さて、あいつらは行ったな。」

「そうね。あなた。」

「俺たちは俺たちのするべきことをするか。」

「ええ。」


そう会話を交わす両親の後ろから何かが出てくる。それは、不円家にいる筈のバケモノだった。二人は振り返って


「お前は絶対、俺たちの息子たちの元へ行かせはしない。」

「私たちが相手よ。あんな()に入ってた時の私たちと同じとは思わないことね!」

「この光と闇の支配者が相手だぞ?光栄に思いながら此処で消えろ!」

「この偉大なる不円家……いえ、*****の力を思い知ることね!」


と言い放つと、両親の姿が光と闇を纏う巨大な狼の姿に変わり、バケモノへと喰らい付きに行くのであった。

二匹目お楽しみになられたでしょうか?今回はちょっとしたエピソード。友達の家で小説で作っていたのだが、友達が熱唱したり、ハガ●ンを見始めたりと、友達も小説を書くと言っていたのに全然書いてないし……ついでにうるさかった。ただの感想でした。次回もお楽しみに!

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