第三話 ギャル
今日は家元はお休み、、、じゃないけど 稼働不能みたい
試合が近いとかで今日から柔道部は朝練開始らしく 授業が終わると爆睡している
朝も早いから 登校中に会うことも無いし コイツは一回寝るとたぶん爆弾でも落とさない限り
起きない だから 大問題が一つ、、、
今日は誰にも可愛いって言われてない!!!
これはマズイ 生きる活力が無くなると パフォーマンスも低下するし
お肌にも悪いかもしれない なんとかしてエナジーを補給しないと
ちらちら周りを見渡すと 教室の隅の方にギャルが3人 何やら談笑している
一人は知ってる 理子って子だ 前 体育の授業で一緒になった時 少し話した気がする
比較的フレンドリーで誰とでも仲良くなれるタイプ そう女子との会話なら
(社交辞令)で かわいいって言われるかもしれない!!!
(理子)ねえ これ可愛くね?
(ギャル1)え?かわいい~
ホラ 他愛も無い会話で(社交辞令)の可愛いを連発してる
とりあえず 混ざって 可愛いの交換トレードをできないだろうか?
(あかね)あ、な、何やってんの~
基本陰キャ寄りの私は 声がうわずってしまう なんか緊張してきた
(理子)ん?ああ スマホ見てる
(あかね)そ そっか~
そっけない会話 マズイ 次の言葉が出ない 脂汗も出てきた
とりあえず取引だけ成立させて 撤退しようか、、、
(あかね)あ、そのネイル可愛いね
(理子)あ~でしょ? これ高かったんだあ
よし!とりあえず こちらからの譲渡品?は好意的に受け取ってもらえたようね
なら(返礼品)は期待できるはず
(あかね)ど、どうかな?この髪留め
こないだ家元に可愛いって褒められた紫の髪留め さあ 返礼来るよね?
(理子)ん?それ一年前に流行ったやつじゃね?
(ギャル2)そうそう 大分古いかも~
(理子)今はやっぱこれっしょ?
そう 言いつつ理子は自分の髪留めを指さした
(ギャル1)あ~ それrainbowのチカがしてるやつ~
(ギャル2)え?可愛い
(理子)でしょ?今はコレだよね?
、、、、、、え? 返礼品来ない、、、
女子の可愛いって社交辞令の薄っぺらいものでしょ? そんなにハードル高かったっけ?
(あかね)え?でもちょっと古いけど可愛くない?
(理子)うーん 昔だったらねえ 今はちと古臭いかな?
(家元)ん?何やってんのあかね?
そこに目をこすりながら 寝ぼけ顔の家元がやってきた
(あかね)あ、家元 ねえ この髪留め可愛いよね?
(家元)可愛いと思うぞ?
流石 生命維持装置は違う (´∀`*)ウフフ
(理子)はあ~古臭いって今更 今は断然こっちっしょ?
そう言いながら理子は自分の髪留めを指さす
(家元)ん?汚ねえな
(理子)はあ?なんて!!
(家元)あ、いや 爪アホみたいに長くて汚いだろ?普通に
(理子)はあ~?
オイオイオイオイ 何言ってんの家元君 ちょっと気持ちいいけど
女子にそれは言い過ぎ
(家元)だってあれだろ? 弁当とか食う時 絶対にマヨネーズとかソースとかしゃくりながら
食べてるよね? そこまでやってると洗えねえだろ?普通に 拭くの?
(理子)はあ~?? しゃくらねえし 絶対に(ウソ)
(家元)拭いたらハンカチが臭いそうだな ちっと嗅がせてみな
(理子)ヤメロ このド変態!!!
(あかね)ちょ 家元もう辞めなさい
あかねはそう言うと 家元を引っ張って教室から出て行った
(あかね)ちょ 何言ってんのよ家元 言いすぎだって
(家元)でもなあ ウソつけねえしなあ 俺
(理子)ちょ 待てやー家元ーーーーー
そこに理子が凄い剣幕で追いかけてきた そして家元の目の前に立ちはだかる
(理子)これなら どうよ
そう言うと理子は自分の髪留めを指さした あかねと同じ紫の髪留めである
(あかね)あ、それあたしのと同じ
(家元)う~ん 可愛くないな
(理子)はあ?なんて?
(家元)お前の金髪と その汚い爪に 落ち着きのある紫はあってない
それならまだ さっきつけてたピンクの髪留めの方がマシ
うわ~意外と正論ジャン家元 コイツ脳筋じゃなかったんだ、、、
(理子)お前 さっきあかねには可愛いって言ってただろう?
(家元)あかねはそもそも顔が可愛い お前はブスだから論外
(理子)はうっ( ゜Д゜)
理子は膝から崩れ落ちた そして廊下で座り込んだまま動かない
そら そうだって
(あかね)マズイ 逃げよう家元
あかねは家元を引っ張ってその場から逃げ出した
第四話に続く




