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科学と幻想の超能力  作者: Amatera/あまてら
科学都市編
9/29

09話 男達の正体

そして俺は、リルに話す事にした。


「条介、話って?」

「ああ、その事だが...」


リルに話を聞いて、何か分かるのならいいのだが、話した時にリルの過去の記憶にも繋がるかもしれない...


「なあリル」

「何?」

「お前って...霊術って知ってるか?」

「ゴメンなの事...っ!」


俺は聞いた。そしたらリルは、


「霊術...」

「...?」


リルは何やら呟き始めた。一体何を呟いているのか...するとリルの口から、


「...霊力..」

「え...?」


...今”霊力”って聞こえた気がする...。俺はその事について聞いてみた。


「...なあリル」

「何?」

「今”霊力”とか聞こえたけど、気のせいか?」

「え...、私そんなこと言った??」

「...?」


どうやら、無意識に言ったようだ。だが、それにしても”霊力”とは何だろうか...。そして、俺は月宮に言われた事を言った。


「そうだ、今度俺の学校の奴がお前に会いたいそうなんだ」

「そう..なの?」


と、リルは不思議そうに言った。まあ、リルはこの世界の人間と話したのは、俺を除いたら、月宮ぐらいしかいないからな..。リル本人は、あの時の女の名前が月宮弥生と言うことは知らないが....


「えっと...その人はどんな人なの?」

「え、そんな事言われてもなぁ...」


どんな人?と言われても...なんて言えばいいのか分からない。でも、言わない訳にもいかないだろうな。


「まあ、普通の人だよ」

「それだと余計に心配なんだけれど」

「まあ、お前もあってみれば、そんなに驚かないさ」

「...?」


リルにはそう言った。そして月宮には電話で、


プルルル...


そして、


「...もしもし」

「もしもし?神田だ」

「あら、神田君。こんな夜遅くにどうしたの?」

「リルの事についてだ」


そう言って俺は、


「リルは明日にでもいいそうだ」

「そう、なら助かるわ」


と、月宮は言った。そして、


「じゃ、明日よろしくね神田君」

「おう」


ガチャッ


俺は電話を切った。そして翌朝、


「...よし」


そうして俺は、


「おーい、リルー?」

「んーっ!何、条介?」


背伸びしながら起きてきたリルは、眠そうに言った。


「今日は一緒に学校に来てもらう事になった」

「えっ!?」


と、リルは驚いた表情を見せた。まあ、そりゃそうなるわな...すまない、リル.....


「えっ、ちょっと条介、どういう事!?」

「まあ、いきなりすぎるかな、すまない...」


そして俺は、リルを連れて学校に行くことにした。


「おいおいあの子マジ可愛くね!?」

「本当それな!」

「隣にいる男が羨ましい...」


「...」

「条介?」


と、リルは首を傾げながら言う。周りからは羨ましがられているらしいな...まあ確かにこいつは、正直言うとその...美人ではある事は確かだからな....


「...(チラッ)」

「...条介?どうかした?」

「いや、何でもない...」


そして、


「あ、おはよう条介ー...えっ」


夜戸が少し驚いた表情で言った。恐らくリルの事だろう。


「ねぇ条介...その娘は...?」

「ああ、こいつはその...訳あって俺の部屋に住んでいる」


と、そう言うと夜戸は、


「えーっ!!条介それ本当!?」

「おい、いきなりなんだよ...」


いきなり驚かれたので、思わずびっくりした。何故そんなにも驚くのか...まさか変な誤解されてたりとか.......?


「何か変か?」

「え、でも条介、女の子と住んでるって...///」

「っ!そういう事じゃないよ!?!?」


と、長引いたが、


「おはよう神田君」

「あら、月宮さん!おはよっ!」

「おう、月宮」


月宮が登校してきた。すると、リルと月宮の目が合った時、


「え、条介、この人...」

「ああ、その人だ...」


と、俺とリルはコソコソと話した。そして、


「...神田君」

「ああ、分かってる...」




「ここなら、誰にも見つからないでしょう」


俺達は場所を変えた。勿論、人がほとんど来ない場所だ。すると、


「あなたは...」


リルが言う。まだ名前を知らないからだ。


「はじめまして...という事でもないけど、一応自己紹介はしておくわね。私の名は月宮弥生。神田君と同じ17歳で、この学校に通ってるわ」

「はあ...」

「あなたはリルさんでいいのよね?」

「はい...」


リルと月宮の自己紹介が終わり、本題に入る。


「で、リルさんに聞きたいことなのだけれど、」

「何でしょうか...」

「あなた...この紋章に見覚えはある?」


すると月宮は、リルのネックレスと同じ形の紋章が書いてある写真を出した。するとリルは、


「っ!」

「何か知っているの?」


と、月宮は聞く。リルはしばらく黙ったが、


「ごめんなさい...私もその紋章については知らないの。ただ、この世界に来る前の記憶が無いから、分からないけど、私の今付けてるネックレスと同じ形をしているのは知ってるわ...」

「...そう。じゃあ霊術については?」

「それも分からない...」


そうリルは言った。そして今度は、月宮が俺の方に向いて、


「そういえば、神田君にも話しておきたいことがあるの」

「何だ?」


と、俺が聞くと、


「この前リルさんを捕まえに来た、あの男達についてなんだけど...ついに正体が分かったわ」

「何っ!本当か!?」


と、俺は聞いた。これでもし、あの男達の正体が分かれば、霊術について分かるかもしれない...


「で、あの男達の正体は?」

「あの男達の正体は...」


「”霊術使い”よ」


月宮はそう言った...

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