10話 霊術使い
...霊術使い?何だよそれ...。それが、あの男達の正体なのか.....?
「ほ、本当に霊術使いってのが、アイツらの正体なのか?」
「ええ...まだ確信は無いけど..特班の調べが正しければ多分ね...」
月宮はそう言った。でも、そいつらとリルが本当に関係しているのか...?だとしても、あんな奴らに簡単にリルを渡すわけには...
「それで、リルとの関係は?」
「それに関しては、本人の記憶が戻らない以上何も...」
「そうか...」
まあ、月宮にいくら聞いても無理か...
「とりあえずありがとな、月宮...」
すると月宮は、
「はぁ...何言ってるのよ..私達はもう特班の仲間でしょう?」
「そ、そうだったな...」
...何かあまり実感が湧かないが、月宮はそう言った。そしてリルには、
「とりあえずリル、お前はあまり外に出ず、俺の家にいてくれ。そうじゃないとまたアイツらみたいな奴に襲われるかもしれない...」
そう言うとリルは、
「...分かったわ..」
俺はリルを連れ帰るために、
「月宮、俺今日は学校を早退するから、先生に伝えておいてくれ」
「分かった。ちゃんとリルさんを家まで連れて帰りなさいよ?」
「俺にだってそれくらいできるよ...腐っても能力者だし、特班の一人だぞ?バイトだけどな...」
俺はそんなに心配される程なのか...?
「はぁ...なあリル、俺ってそんなに頼りないように見えるか...?」
「そんな事私に言われても...」
まあ、リルに聞いても仕方ないか...だが、それより..
「あとリル、あの紋章についてだが...」
そう言うとリルは、
「...ごめん、その事について、今は聞かないでくれる?」
と、少し焦った顔で言った。一体どうしたのだろうか...だが、今は聞かない方がいいだろうな...あの日以降、リルにも色々悩みがあるんだろうし...と、思ったその時だった、
「...っ!」
「リル?どうかしたか?」
リルはかなり焦った顔をしていた。すると、
「...何かがこっちに近づいてくる..」
「...え?」
一体どうい事なのか...何かが近づいてくる..?
「何かって...何が近づいてくるんだ?」
「分からない...けど、何かすごい”力”のようなものを感じる...」
と、リルは言っている。何かの力...まさか、前にリルが言っていた、”霊力”の事なのか...?
「リル、もしかして霊...ん?」
カッ!
と、目の前が光った...何故だか分からないが、俺は何か嫌な予感がした..
「(何か...ヤバイっ!!)」
ガシッ!
「えっ、ちょっと!条介!?」
俺はリルを抱いて、能力で運動能力を強化して飛び出した...そして、
バァーーン!!
「うわっ!?」
ドサッ...
俺は吹き飛ばされそうになったが、咄嗟にリルを抱いて飛び出したおかけで助かった。
「はぁっはぁっ、大丈夫か!リル!」
「え、ええ...ありがとう、条介....」
どうやら、リルは無事なようだ。流石にリルがあの爆発に巻き込まれると、一溜りもないだろうな...すると、
ザッザッザッ...
「っ!?」
振り返るとそこには...
「お前か...神田条介って奴は......」
そこには、あの時の男達と同じような格好をした奴がいた...まさか、こいつがやったのか...?
「お前こそ...誰だよ....」
と、俺が言うと奴は、
「悪いが、お前を始末するように命令されている。死んでもらうぞ...」
「(こいつ...前の男達とは何か違う...でもアイツらよりも何かヤバそうな感じだな.....)」
当然その男には、リルのネックレスと同じ形の紋章がある。やはりこいつも...
「お前も...リルを狙いに来たのか?」
「...今更言わなくてもいいだろう。どうせお前は死ぬのだからな。それとも、大人しくそいつを渡す気になったか?」
そう言われて俺は――
「誰が渡すかよ...馬鹿じゃねぇの?」
「そうか...なら仕方ないな。死んでもらうか....能力者!」
正直勝てるか分からない...下手したら殺されるだろうが、それでも俺は...
「(絶対にリルを護るっ!!)」
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