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72話 ただ聞かせたかっただけ
「では始めます、まず例の植物の件についてはお疲れ様です」
伏黒さんがそう言うと極道たちは頭を下げた。
「それで見つかった偽札ですが、海外マフィアの仕業と言う事がわかりました」
「海外マフィア……」
「裏の世界の住民じゃ無いっけな、綾瀬さんは」
「当然よ」
「そうか、中国マフィアの仕業で偽札が製造されていると、つまり今日中にその中国マフィアが巣くっている廃倉庫に突っ込む」
「今日中か」
「ああ、だが綾瀬さんたちは行かないでおいてくれ、ただこれに呼びたかっただけです」
「そうですか……」
「なら行くぞ」
そう言って伏黒さんが立ちあがった。
「いやあんたが動くんかい」
「だめなのか?」
「いや組長なんだよ!?」
「俺はまだまだ現役だぞぉぉ!!!」
「まったく、伏黒ちゃんは無理ばっかりするなぁ。車を出せ」
そしてこの会はお開きになり、私たちは寺に帰ってきた。
「夜になるまで宿題かお茶を飲んだら?」
「宿題をしてくるよ……」
「がんばってこーい」
私は夜になるまでに宿題をすることにした。




