70話 面倒な裏
「おい千尋、もうやめろ」
「でもこいつは私の命を狙っていた、仕方ない事だ」
「ああ必要悪ってことも必要だ、だがこれは必要悪なのかもう一度考えろ」
「……違うな」
その脇で大和組の組員が奴の身柄を抑えていた。
「おいこれは……」
「偽札か!?」
「どうやらこいつは完全な悪らしいが私たちが出る幕じゃないな」
「そうなのか?」
「ああ、こいつは女を食い物にしてない」
私たちはその場を離れた、だが私たちを呼び留める声が聞こえてきた。
「すまないがこいつをシバいたって本当か?」
「あなたたちは……どなた?」
「北小路組の24代目組長、北小路龍牙だ」
「組長がここに来たってことは……」
すると大和組の舎弟が疑問を問いかけた。
「ここは大和組のシマだが」
「伏黒さんに会いに来たんだ、だがこれを見ては寄らねばならない」
どことなくつかみどころがないが……何か腑抜けているように見えた。
「だがこの偽札はきになるなぁ……」
どうやら北小路組も少しだけ気になるらしい」
「あっ、先代!」
車いすに乗ってやってきたのは恐らくだが北小路組の23代目の組長だろう。
「伏黒ちゃんはどこかなぁ」
「あの人は男だけど」
「いいんだ、伏黒ちゃんは伏黒ちゃんだ」
「意味が分からないんですけど」
北小路組は変人しかいないようだ。
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