51話 グリッチエリア
小屋の外に出ると彼は深呼吸をした。
「ふぅ、久しぶりの外だ……今西暦何年なんだ?」
「2044年だね」
「そうか……なら大体10年ぐらい地下に居たってことか」
「そういう計算になるね、もしかして私の事恨んでる?」
「いや、恨むんだったらとっくに呪い殺している」
「それはそうだね……ってなんだあの骸骨」
北の空に遠くからでもはっきり見えるような骸骨、あれはなんなんだ?
「おお、これは見事だな、どうやって体を支えてるんだ?」
「あいつの事知ってるのか?」
「ああ、がしゃどくろだ、戦死者や野垂れ死んだ奴の骸骨が集まってああいう妖怪を生み出すんだ、面倒だな」
すると黒いオーラを出しながら彼は飛んでいった。
「……いったい何が起こるんだ?」
「さぁ……だけど追いかけるよ!!」
私たちは急いで彼が飛んでいった方向に向かって走り出した、彼は順調に飛んでいっていた。
「どういう原理で飛んでるんだよ……」
「分からない、だけど私にもわからない何かが働いてるんだろう」
「綾瀬さんにもわからないのならだれにもわからないのか」
そしてがしゃどくろの近くに近づいたが300メートルはある巨体をみて私はぼーっとしていた。
「おおー」
「千尋……東京スカイツリー見た事無いの?」
「ないよ、そしてこんな田舎に300メートルの建物内から物珍しいんだよ」
すると彼はがしゃどくろの体に触り、触った個所からどんどん骨が崩れていった。
「簡単に崩れていくね」
「そうだね……あいつはやっぱり危険な存在なのか?」
私たちは崩れゆくがしゃどくろを見るしかなかった。
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