52話 伝統芸能
がしゃどくろが消え去った後、ずんずん彼が降りてきていた。
「受け止めてくれよー」
彼はそう言ったが私は綾瀬さんとの阿吽の呼吸でわざと受け止めなかった。
「いてぇ、わざと受け止めなかっただろう」
「そうだけど?」
「そうだね」
「ふーん、これが現代の阿吽の呼吸ってか……」
そう言っているがちょっとだけ彼は不満っていう顔をしていた。
「じゃあ、寺に帰ろうか」
私たちは街中を通り寺に帰ることにした。
「そういえば名前は?」
「……考えろ」
「もしかして名前ないの?」
「ああ、つけられてたとしても10年ぐらい幽閉されていたから名前を忘れる」
「なら崩壊に黒で壊黒はどう?」
「厨二病の名前で好きだ」
そうしてこいつの名前は壊黒にきまった。
「それでこの機械は何なんだ?」
壊黒が指さしたのはアーケードゲームだった。
「うーん、あれは音ゲーだね、私も若い頃はガチでやっててお父さんに怒られてたなぁ~修行をやれとか」
「相当苦労してんだな」
壊黒はそう言ってゲームセンターに吸い込まれていった。
「……どうして私の知り合いはゲームセンターに吸い込まれて行くんだ……?」
「知り合い……」
「こんな一般人の店に極道やらが現れるんだよなぁ……本当に面白い店だ」
そして私たちはゲームセンターに寄り道することにした。
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