46話 謎の少女
私たちは素手で悪霊を一斉に祓っていて綾瀬さんはちまちまと悪霊を祓った。
「しかし……どこからこの悪霊が湧いてくるんだろうな」
「男の人の悪霊がいっぱいいた……?」
「……金を貢がされた男の怨念が悪霊化したのか?」
私の中から何かが抜ける感覚と同時に喪失感が体中に現れた。
「なんだこの気味悪さ……」
「千尋どうしたんだ?」
「物凄く喪失感が凄いんだ……」
「千尋……消費者金融のチワワのようになってるけど」
「もっといい例え方ないのか!?」
そう言っている間に誰かが私たちに近づいてきていた。
「チワワ……?」
「ッ……」
(近くに来るまで気がつかなかった……ッ!)
私は振り向こうと体を動かしたが直感的に動かしてはいけないと感じていた。
「……どこ……チワワ」
すると綾瀬さんが急に動き出した。
「なるほど……動き出すと発動する罠か、手が込んでいるねぇ」
綾瀬さんの周りにはひし形の何かが浮いていた。
「……いったん逃げかなぁ」
私も動いたが周りにひし形の何かが浮き始めた。
「綾瀬さんこれは何ですか!?」
「知らん!!」
私は高木を憑依させた、するとひし形の何かが私の脇腹を貫いた。
「マジかよ……」
私は右腕でひし形の何かが貫いた傷跡に手を当て、削ぎ落された部分を元に戻した。
「ヘレティックか」
「ヘレティック……それって差別用語って聞いたことないのか?」
私はそう言うと目の前にいる子は少しだけ安堵の顔を見せた。
「知られてたんだ……私の境遇の事を」
すると周りに漂っていた紫のオーラがどんどんと薄れていった。
「ほら、手を取って」
「……さっきまで敵だったのにどういう事なんだ?」
私はその子が怪しすぎて手を取らなかった。
「どうして手を取らないの……?」
「ごめんだけどさっきまで敵同士だったのに手を取ろうなんて……どうかしてるよ」
「そうだよね……」
その子は急に紫色のオーラを出した瞬間、後ろから悪霊が飛び出してきた。
「邪魔」
すると悪霊の体が氷のようにカチコチになった。
「その能力はいったいなんだ……?」
私はこの光景を見て近づくことを恐れた。
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