47話 運命を操るレガリア
「どうしたの?」
目の前にいる子に不用意に近づくと私の存在が消えていきそうな予感がしている。
「ねぇ、綾瀬さん」
「分かってる、だがどうしたらいいのかがわからないんだ」
目の前の子は倒れているキャストの人に近づいた。
「その人に触れるな!!」
すると女の子がキャストに触れたと同時にキャストの目が覚めた。
「ん……あれっ、ここは?」
キャストは私たちをみて何故か叫んだ。
「いやぁぁぁ!!!」
「急にどうしたんですか!?」
「まさか……私たちを誘拐者と間違えられてる!?」
「いや違うんです!!ただ私たちはあなたを助けようとして……」
「けだもの……許さない」
その言葉に高木が反応した。
「……憑依させて」
「急にどうしたの!?」
「話したいんだ」
「いいけど……変なことしないでよね」
私は高木を憑依させ、意識を半分高木に明け渡した。
「……あなたもこっち側なのね」
「だれ?人が急に変わった」
「私は過去男の人に凌辱されたことあるんだ、あなたもそうだろ?」
「……そうだけど……どうしたの急に」
「話をしたいなって」
「同じ体験をしたから?」
「そうだ……それにあなたのレガリアなんてすでに分かってる。運命を操るんだろう?」
「……わからない」
そして高木は自身の体験を話した。
「死ぬ前、私は男に襲われてた、そしてたまたまあいつがやってきて私を殺した」
「そうなのね……」
「まぁそいつは私を憐れんで殺してくれたんだけど」
「……どうして?」
「私はもう……初めてを奪われレ〇〇されてもう何も思えなくなってたんだ」
「そうなのね……」
すると私の体にピトッとくっついた。
「なかまだね」
「私は帰らないといけないんだ、だからじゃあね」
高木は女の子から離れ、私に入れ替わった。
「じゃ、キャストさんを連れて帰ろうか」
すると私の手をつなぐ幼い手がもごもごとうごいていた。
「ついてくるの?」
「うん、楽しそう」
「どうする綾瀬さん」
「連れていったらいいんじゃない?それに高木の死ぬ前の出来事も聞けたしもうお腹いっぱいだ」
そして私たちは現世に戻ってきた、キャストは極道に渡すとして……女の子を連れて帰る姿はまるで誘拐のようだった。
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