13話 消えた過去
綾瀬さんは大槻レオの顔写真と共に村の写真を見せてきた。
「これはな、数年前まであった村の写真、森熊村だ。だが消えた理由に大槻が関与しているんだ、だが奴は天賦の才だろうな、他の霊媒師の霊力が1だとすると、大槻の霊力は35ぐらいだ、もちろん霊媒師は負ける」
「……それで……どうなったの?」
「森熊村に住んでた住民は全滅、そして村ごと地図から消したんだ」
「……どうして村を潰したんだろうね」
「それは……わからないんだ、聞こうにもどこにいるかわからないからな……でもフローズンが言ってくれたから分かった、大槻は政府の近くにいると」
「そうだが、私はカサリーネっていう奴と外食をしなくちゃいけないんだ、じゃあな」
フローズンさんは塀を飛び越え、そのままどこかに向かった、だがあのスタイル、どこかで見たような気がする……
「さて、話を戻そうか。と言っても話す内容がもうほぼないんだけどな」
「そうなんですか……」
「そうだ」
真顔で言われても何とも言えないんだよね……
「じゃ、布団はあそこのふすまの奥にあるから、自分で用意してね」
「巫女はお布団で寝るっていうイメージがあるけど、本当なんだな」
「いや、畳硬いしベッドで寝てる」
「イメージが崩れるから言ってほしくなかったなぁ~」
「いいじゃないのよ、自分の欲望にまっしぐらで」
「年越しの時に煩悩どこかに捨ててこなかったのかなぁ」
そして私はふすまの奥からお布団を取り出し、畳の上に敷いた。
「ちょっとトイレ行ってこようかな」
私はトイレに向かった、そして戻ってきたが、布団の上に何かが座っていた。
「……誰ぇ!!!?!?」
「どうしたの~って座敷童ちゃんじゃないのよ~よぉしよしよしよしよし」
座敷童ちゃんは顔がふにゅってなっていてかわいいどころじゃなかった。
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