第5話「王の社の建立」〈8〉正当なる略奪
(^ー^)ノRPG要素の追加でアムの日常?
第5話「王の社の建立」〈労働なくしては、人生はことごとく腐ってしまう。だが、魂なき労働は、人生を窒息死させてしまう〉Without work, all life goes rotten, but when work is soulless, life stifles and dies
草創歴0444年5月9日〈8〉
ああ、僕のアメちゃん…僕が誠心誠意を込めて作り上げたアムドゥシアス・ゲニトル・ルミナス謹製、魔道兵1号が、どうしてこうなってしまったのだろう?
正式名称は「魔道兵(四大元素)「雨」」だ。魔道兵とは言っても、実体を持っているので人造兵に近いけどねっ。
そんな雨ちゃん、僕の調整通りの爆乳さんである。顔形も申し分なし。
絹製の和装服がより一層、艶やかさを演出している。ゴクリっ。
しかして、振り上げたソレが「ハリセン」であることを、僕のみならず本人もちゃんと分かっているとは驚きだ。これってどう言う事だろう?
『別に、どうもこうも何もなかろう?小僧、お前もこれがハリセンだと分かるほどには、前世の記憶を取り戻しておるのだろう?』
「…しかもハリセンって??そんな古典芸能並みの、日本人にしか分からないアイテムを…んっ?」
そう。まさにそれだ。この違和感の正体は…。
『その通りと言って過言ではないのぅ。何しろ儂とて、こうしてこちら側に引っ張られて初めて思い出した訳じゃからな。』
「えっ?ちょっと待って。それってどういう事?師匠、とっくの昔にこちら側に来ていたんじゃないの?」
そもそも、あの残虐非道で最強竜神の「暴君」が、突然消失したとは言え、それは誰だって「竜血の契約」でシーヴァ族と契約したんだと思うじゃない?いや、そう僕は思ってたんだけどねぇ?
『だから言ったじゃろう?儂にも色々と都合があったのじゃと?』
まあ、そこは百歩譲って納得するとしよう…。
じゃあ、本題に入るとしようかな。
「…師匠も…日本人だったの?」
『ああ。この器に召喚されて思い出した。儂は…そう、元日本人だのぅ。』
こいつ、ケロッと答えやがったぞっ。待て待て、しかしややこしい…召喚とか言う単語は、この際、無視しておこう。
「これは偶然なのかな…それとも、竜種は元人間…それも全員、元日本人とか?」
いや、さすがにそれは飛躍し過ぎだろ。あり得ん。
『さすがに全員、日本人とかはあり得んだろう?とは言え、偶然では済ませられんな。少なくとも、儂ら、竜種の前世が人間である可能性は極めて高いだろうのぅ。』
日本人同士だったから、僕を目にかけたって事かな。
『言ったであろうが?今になって思い出したと。お前はあの頃から小生意気な小僧であったが、そうさなぁ…確かに目を離せん印象はあったが、それも今となっては…だな。』
「ほほぅ。つまりは寂しかったってことかなぁ〜?」
スパーーーン!!
思わず涙目になる程の衝撃。厚紙の…ダンボールの破壊力。えっ!?そのダンボールだって、どっから持って来たのさっ??
『何を言っておる?儂の身体は、例の…何と言ったかのぅ。そうそう、聖霊鉱じゃぞ?特性の共鳴効果で再現したのじゃ。もっとも近しい構成分子を構築したってところじゃろうか。』
やばい。その理論で行けば、何でも作れるって寸法じゃないのっ。究極の人型兵器だぞっ。
そしてもう1つの特性は「霊性増幅」だっけ。そういえば聖霊鉱を500kgも使用して魔道溶液に結合させたんだよね。それが、こいつが召喚されちゃった原因臭い…。
「…あれ?んじゃ、師匠って今は竜種じゃないじゃん。ビビって損したぁ〜。」
『小僧…貴様。』
あっ。やばい、正解だったけど、霊格の圧力は半端ない。ゴゴゴッ…って、師匠の背後に字が見える。
慌てて狐姉妹が逃げ出し、金狸のクエビコは白目をむいて昏倒。地底都市そのものがガタガタと揺れ始める始末…。
「も、申し訳ありませんでしたあっっ!!」
しかし肝心の、同じ日本人だろうけど年代を確認する事もできずに、僕は平謝りするしかなかった。
漫才でハリセンを使うのって、そんなの戦後ぐらいのツッコミじゃないの?よく分からないけどさぁ〜?
◆ ◆ ◆
いつの間にか相棒も姿を消しちゃってるし、僕としても暇じゃないんで、さっさと地底都市からお暇する時間だ。
ここのところの僕の毎日の日課は、午前中は主人さんと一緒に同爵位周辺の貴族の挨拶回りと、完成間近のストーク邸の視察。午後は商業ギルド「エノシクトン」で投資先と雇用者の面談、その他色々と猛烈に忙しい。何たって、僕は貴族だからねっ。
『ふむ。では行こうではないか、貴族とやら。プッ。』
おやおや、僕の聞き間違いだろうか。しかも微妙にバカにしくさったよ、このやろうめっ。
「いや、そうじゃないよっ!何で師匠がついてくるのさっ!?」
『何を言っておるか?儂はお前が作った魔道兵なのだろう?創造主に従うのが役目じゃろうが?』
「…じゃあ、ここ(地底都市)で待機を…。」
『断るっ!!』
どないしろっちゅーねん??命令無視も甚だしいよ、この人。
とまあ、言い出したら人の話を聞かない人(竜種)なんで、割り切るしかないか…。
諦めて僕は荷物搬入倉庫を抜け、「逢魔の領界」に足を踏み入れる。さすがの師匠も、これには驚いたようだ。
『ふ〜む。小規模とは言え、亜空間を定着させているとは驚きじゃな。これはひょっとすると、ひょっとしそうじゃのぅ…。』
何がひょっとするのかさっぱり分からないけど、さっそく「地底都市の守護者」であるスオウを呼び出してモフモフを堪能する事にする。
「お〜い。スオウぅ〜。」
シィーーーン。
あれ?何で来ないのかなぁ?気配は感じるんだけど…?
いつも居る定位置の社なのに…石畳の道を挟んだ両脇の台座の上に…ん?ポツンと豆粒のような赤と青の…えっ!?ちっさ!?
『…アム様…その御方は一体…?』
えっ?まさかの豆スオウ。もしかして、師匠を警戒してるの?
『…霊圧が大き過ぎて、ワタクシ共の逢魔の亜空間が侵食されているのです…。』
青い豆粒のような番犬のセイランがキャンキャン吠えた。でも何で?確かに師匠の霊圧は半端じゃなく大きいけどさっ。
「ちょっと、師匠!どう言う事なのっ!?」
『む?おう、すまんすまん。出来るかなって思ったが、このナリでもやはり亜空間の乗っ取りが可能のようじゃ。』
おういっ!?なんて実験してくれてんのさっ!って言うか、亜空間の乗っ取りなんて初耳だよっ。
『何を言っておるか?儂ら竜種にとって、陣地(亜空間)の取り合いこそが本分であろうが?』
「…え?」
『小僧っ!まさかお前、儂が「暴君」を継承させてやったと言うのに、あの巣穴から出なかったのではあるまいなっ!?』
おやおや、雲行きが怪しくなって来たな。
だって外に出たって、他の竜種とは会話が成立しないし、どこまで行っても涸れた大地しか無いじゃん。竜種って食事も必要ないし、グーたら寝て過ごしてたんだよねぇ…夢の世界さぁ。
『…まあ、いいわい。その結果がこれなら、運が良かったと言うわけじゃし…。』
呆れたようにそう言うと、暴君ならぬ魔道兵の雨ちゃん、フムと頷いた。
《第4位階・竜絶鱗、発動。逢魔の亜空間に於ける〈暴君〉の支配権が解除されました。これにより逢魔の亜空間の所有権は地底都市の守護者スオウ〈按察使種・忌火〉セイラン〈按察使種・垂氷〉に返還されました。》
ボフンって、途端に巨大化をするスオウとセイラン。やったとばかりに僕はモフモフに飛びつく事にする。ああ、幸せだなぁ〜。
いやいや、ちょっと待って。大事な事を見過ごすとこだったよ…。
「ちょっと師匠!?なんで竜種の位階が使えるのさっ!?」
しかも第4位階とかっ!完璧に僕の竜絶壁の上位能力じゃんかっ?
『うるさい小僧じゃな。使える物は仕方あるまい?しかし、何割かは効果減少しているようじゃがなぁ?』
納得いかん。あらゆる意味で謎が多すぎるよっ。
そんなこんなで謎は尽き無いものの、とりあえずはスオウのモフモフでストレス解消に勤しむ僕を、奇天烈な物を見るような目で見るんじゃないよ、この馬鹿師匠。ストレスの発生源はアンタでしょがっ。
『ア、アム様…喜んで頂けてこのスオウ、感無量ですっ。はっはっはっ…。』
『あらあら。スオウ、はしたないわよ。竜種様、亜空間を返還して頂き、ありがとうございます。』
雌のセイランが、ちょっとおっかなビックリしながら、雨ちゃん(暴君)に感謝の言葉を述べる。そんな言葉は必要ないよ。そもそも、雨ちゃんは僕の所有物なんだから。
『誰がお前の所有物じゃっ。まあいい。そんな事より小僧、いつまでそれをやっているつもりじゃ?』
え?仰向けに服従の姿勢で『はっはっはっ…。』しているスオウを撫で回す僕の何が悪いって言うのさっ?モフモフは正義だよっ!!
しかしまあ、確かに雨ちゃん(暴君)と言うより、魔道兵は必要不可欠なんだよねぇ。その為に作ったと言っても過言では無いわけで…。
『じゃから、儂が御者をしてやると言っておろうが?な〜に、ちゃんと普通の雨ちゃんとして対応してやるわい?』
普通の雨ちゃんって何だよ?ほんと、この師匠、何を考えてるか分からなくて怖いわぁ。
地底都市から出た僕達(僕と師匠)は、そのまま裏口を通って、厩舎の前にやって来た。
竜面屋用の屋台馬車(名前は商売繁盛)は置いてあるけど、大嵐君は厩舎の中にはいないみたいだ。
って事は、もう相棒は出発したって事だねぇ。
先ずは霊子結晶を確認してみよう。
《霊子結晶内部の情報一覧を開示します。
〈運命指揮者〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇切金星〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇切月〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇縛風水(クン=レイ)〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇縛澪〉兵装兵装級(武器)
〈正式上衣(白色)〉(衣類)
〈寵愛者・正式上衣(白銀色)〉(衣類)
〈貴族服(白色)〉(衣類)
〈貴族服(紺色)〉(衣類)
〈防寒衣裳(炎銀色)〉(衣類)
〈飾内服(濃緑色)〉(衣類)
〈襟布(水色)〉(衣類)
〈巫女の真像〉秘密結社所有物
〈再誕の書〉2冊 秘密結社所有物
〈原始回帰の書〉1冊 秘密結社所有物
〈土〉9680t
〈特性濃厚エキス〉(食品)
〈握り飯〉(食品)5個
〈ジンジャーブレッドクッキー〉(食品)120個
〈川魚の焼き串〉(食品) 5個
〈遺骨(タイドランド・ストーク子爵) 〉(骨)
〈ストーク家の紋章指輪(魔鉱石製)〉(指輪)
〈スムマヌス邸 屋根裏部屋倉庫 1〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸2階 個室 2〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸2階 大広間 1〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸1階 個室 3〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸地下室 個室 4〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸地下室 大広間2〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸地下室 便所 1 〉
〈鉄鉱石〉500kg
〈鋼鉄〉150kg
〈隕石鋼〉20kg
〈銀鉱石〉500kg
〈金鉱石〉500kg
〈真銀鉱〉300kg
〈雷鉱石〉480kg
〈海深紅玉〉500kg
〈水銀鉱〉500kg
〈妖銀鉱〉50kg
〈聖霊鉱〉1200kg
〈金剛石〉20kg
〈賢者の核石〉12個
〈ストーク号〉アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナス謹製 人造兵馬車(NEW)
〈煌皇金貨〉貨幣 4520枚
〈煌白銀貨〉貨幣 29000枚
〈煌赤銅貨〉貨幣 999000枚
以上です。》
ありゃ。僕のストーク号、人造兵馬車って表記になってんね。まあ、確かに製造原理は人造兵に近い物はあるけど…。
あと金剛石が少ないなぁ。今日の生産分に期待だねっ。
『こりゃ、そんなことはどうでも良いじゃろ?さっさと、その人造兵馬車とやらを出さんか。』
「はいはい。見て驚かないでよっ!」
何と言っても、僕の最高傑作だからねぇ。僕は自信満々にストーク号をドドーーンって出現させる。
『……。』
「ふふ〜ん?どうよ、この聖霊鉱の輝きっ!眩しいでしょ?」
そして渾身の出来栄えの安定装置から車輪までの連結構造を一から十まで説明して差し上げようと振り返るや、こら師匠っ!?そんな小汚い屋台馬車どうでもいいでしょ!?今は僕の優雅なるストーク号を…。
『あ?ストーク号?ぷっ。そんなもんより、ほほう…これは擬似生命体に進化しておるではないか。ほう、そっちは黒字と言うのか…。うむ、よろしくな。』
「こらこら!人の話を聞いてんのっ!?」
『うるさいのう…全く、こんな鼻垂れ小僧の癖に、相当、あの契約者のシーヴァ族と相性が良かったようじゃなぁ。…だが、ここまでとなると、天文学的な確率じゃぞ…特異点なのか?』
えっ?最後の方、良く聞き取れなかったね。しかし、鼻垂れ小僧とは失礼なっ!こう見えても僕は、老舗の料亭の跡取り息子だぞ…って、あれ?
『何じゃ?』
「…ん?何か思い出した気がするな…。」
何だかモヤモヤする。モヤモヤした気持ちのまま、僕は厩舎から労働馬を連れ出す。
ブフィン…。
ほおほお。大嵐君の教育の賜物だねぇ。すっかり大人しくなっちゃって。
雌馬にも興味なさげでほぼ無視されたまま、げっそりとした顔付きの灰褐色馬。堕ちるとこまで堕ちたら、後は昇るだけだよっ。
「んじゃま、君にも僕が素晴らしい名前を付けてあげるとしよう。君の名前はね…小枝君だ!」
自分で言うのも何だけど、何というハイセンスだろう。僕が大好きだったお菓子の名前からパクったのは秘密だ。しかし、未だに「命名」の能力が付かないのが腑に落ちぬっ。
『小僧、正気か??』
ふ。凡人には分かるまい…。
とは言え、小枝君に引かれた我が「ストーク号」の勇姿は、公道を走り抜けるだけで衆目の的となっていた。
何よりも目を惹く白銀色…と思いきや、僕のストーク号よりも目立つんじゃないよ、雨ちゃん(暴君)めっ。
《パルティア・タブラ・スマダグティーナは能力〈馭者〉(NEW)を獲得しました。》
まあ、御者タイプの魔道兵とセットで売り出す予定の「人造兵馬車」だから、宣伝にはなるんだけどさっ。
そんな理由がある為、ちょっとだけ速度を落として二等貴族区画を回り、一等貴族区画の入り口「第1内壁」に到達。僕はいそいそと正式上衣の「寵愛者」に着替えて準備完了。って言っても、霊子結晶で一発変換だけどね。
何気ない顔で通過しようとするが、案の定、管轄員に止められるストーク号。
ストーク号の両壁には金属板プレートで「ストーク家」の徽章が刻み込んであるんだけど、10何年も使われていなかったわけで、覚えている人がいないのも止む終えないってわけだ。
「止まって下さい!搭乗者の確認をします!!」
仕事熱心な若い管轄員さんが、緊張の面持ちで声を張り上げる。うん。若いっていいねっ。
それを不思議そうな顔で見下ろした雨ちゃん(暴君)は、言うに事欠いて『おい。小僧、止められたがどうする?蹴散らすか?』とドヤ顔で暴言。
騒めきが第1内壁を支配する。
「師匠!あんたアホかぁ〜!?普通の雨ちゃんやるって言っただろうがぁ!?」
『ふむ…確かに。済まぬな。忘れてくれ。』
いかん。師匠を連れて来たのは失敗くさい。僕の計画に支障をきたすぞ。このアホ師匠めっ。
『そう言うでないわ…申し訳ございません。私の名は製造番号AL-00P1 人造兵馬車一体型御者タイプ魔造兵「雨」と申します。製造から1日しか経過しておらず、言語中枢機能が未発達である事を謝罪させて頂きます。』
ザワザワザワ……。
驚愕の騒めきが広がってゆく。って言うか、製造番号AL-00P1 人造兵馬車一体型御者タイプ魔造兵って何さ?人造兵や魔道兵って言葉は存在するけど、「魔造兵」なんてこの世界には存在しないぞっ。
『当馬車の所有者はストーク男爵家の当主、ショー・ストーク男爵であります。ご確認をよろしくお願いします。』
ぬう。まあ、それは事実だけど、予想以上に警戒の眼差しがヒシヒシとストーク号を包み込む。非常に出にくい。出なきゃ出ないで事態は悪化していくんだろうなぁ…って気がするけど…。
「…ストーク男爵家だとっ!?」
あらら…案の定、大物を引いてしまったようだ。
第1内壁の管轄長のプロスパーさんが、報告を受けてか、慌てふためいて入り口に姿を現した。そしてギョッとする。
「むぅ…確かに、これは何ともはや…見た事も聞いた事も無い馬車に…魔道兵か?」
何よりも雨ちゃん(暴君)の美しさに呆然とするプロスパー管轄長。そんな管轄長に耳打ちをする管轄員の1人。
「…ん?魔造兵となっ???」
こうなっては仕方ない。僕は意を決してストーク号から降りることにする。
ガチャリと自動式で扉が上下に開口し、踏台が展開する。ここでまた、どよめきが発生。
「おおっ。まさに人造兵馬車かっ!?」
プロスパー管轄長、驚愕の言葉。
そりゃそうだろうねぇ。人造兵馬車自体が非常に高額だからねぇ。本来であれば一国の王ぐらいしか個人的に所有出来ない代物だし、金額的なものは二の次で、1番の問題は製造技術だよ。
プロスパー管轄長が怪しむのも無理は無い。
「…驚かせてしまってすみません、管轄長殿。」
僕は顔を出したと同時に、プロスパー管轄長に謝罪する。彼の顔は訝しげなままだ。
「…ストーク卿、この人造兵馬車は貴殿の物か?」
「そうですねぇ。まあ、このストーク号は試作品ですが、ゆくゆくは量産化し、販売していきたいと思っております。管轄長殿も御一つ、如何でしょう?」
売り込み作戦の開始だっ。
「いや…しかし、人造兵馬車など…その魔造兵とやらとセットなのであろう?そのような高額な物は…。」
「いえいえ。人造兵馬車単体は煌皇金貨300枚、魔造兵は単体で煌皇金貨200枚と言ったところでしょうか?ご要望があれば魔造兵の造形には若干のタイプ変更も可能ですよ?」
原材料で最も高額になりそうなのは「賢者の核石」だろうし、人造兵馬車と魔造兵をセット運用と考えれば、賢者の核石は1個づつ使用すれば機能に支障はない筈だ。
量産品なら最低品質の賢者の核石でも問題ないと思う。なら1個は精々、500万円(煌皇金貨50枚)程度だろう。
で、魔造兵は聖霊鉱の代わりに低品質の亜鉱石でも使用して、妖銀鉱でコーティングでもすれば見た目的には十二分でしょ。原価は1000万円(煌皇金貨100枚)ぐらいだから、売値は2倍のウハウハ状態。
人造兵馬車の方だって、賢者の核石を「第五元素循環回路」に限定して流用すれば十分だし、使用 鉱石も高純度の鋼鉄なら耐性は確保しつつ原価を抑えられる。こちらも妖銀鉱でコーティングすればピカピカだけど、1500万円(煌皇金貨150枚)で量産出来る見積もりだ。勿論、売値は2倍のウハウハ状態。原型を複製すればいいだけだしっ。
「なっ…なっ…なっ…。」
ん?絶句のプロスパー管轄長。…ちょっと高すぎた?さすがに利益を貪り過ぎかしらん。
「やっ…やっ…やっ…安いっっ!?!?」
ん?そっちか。ある意味、ホッとする僕。
「ですので、セット販売価格としましては、一応、煌皇金貨500枚…聖刻印貨5枚という高級品になってしまいますが。」
「そんなに安いのですかっ!?ストーク殿、これはいつ、どこで販売されるのですかっ!?!?」
おうっ。プロスパー管轄長、凄い喰い付きだっ。もっとも、雨ちゃん(暴君)やストーク号の原価は知らぬが仏である。
「近いうちに販売を開始しますので、工場の手配など手付かずでありますが、御一報入れますよ。」
僕はまずまずの手応えを得て、ホクホク顔で第1内壁を通過。
「ふへへへ…。」
『だらしない顔をするでないわ。竜種が金稼ぎに夢中になるとは、まったく情けないのう。』
ムっ。何を言っているのやら。お金が無きゃ、師匠が飲んでる酒だって手に入らないっていうのにさっ。大体、金勘定の何が悪いって言うのさっ。竜種の前に僕等は日本人でしょうがっ?
そんな訳で、ルーク・アレグザンダー子爵もとい主人さんと合流し、貴族邸への挨拶回りの最中も、僕は金勘定に夢中。
何しろ「僕が製作して売り出しますよっ。」じゃ、角が立つわけで、要らぬ疑いも立つ。なので発案者的な立場でゴッソリ儲けたいわけである…。
誰か適当な人物に白羽の矢を立てたいところだけど、人造兵製造知識を持つ人物となると、かなり的を絞りざるを得ないわけだ。
勿論、パパッと竜阿摩羅で洗脳しちゃえばいいし。
『小僧。お前、あまり竜阿摩羅を多用するでないぞ?』
「何で?」
『やり過ぎると、記憶障害を自覚するようになるからなぁ。あのルーク・アレグザンダー子爵とやらには、これ以上、使うのは控えておくがよい。』
え〜。それを早く言ってよぉ。このストーク号を怪しまれないように、出会い頭で使っちゃったじゃないの?1度、竜阿摩羅を使用した相手には、暗示的な手軽さで上書きが可能なのだ。
そんなこんなで、ちょっと上の空の僕は本日、挨拶回りをしたのは計18家。
メッスィジ子爵家「中立派」
ホリゾンタル子爵家「中立派」
テューン男爵家「煌王家派」
アイスヴレード男爵家「貴族派」
フェアリテール男爵家「中立派」
ノヴェリス準男爵家「中立派」
ヒパティカ準男爵家「煌王家派」
プリムラモデスカ準男爵家「中立派」
アーロンガス準男爵家「貴族派」
グラヴェル士爵家「中立派」
トラペゾイゾ士爵家「貴族派」
フェイリュア士爵家「中立派」
ワイア士爵家「煌王家派」
プリーアディーズ士爵家「中立派」
ヴェッセル士爵家「煌王家派」
ワンダリング士爵家「貴族派」
トライアンフ士爵家「中立派」
ミドル士爵家「中立派」
見てわかるように、中立派を中心に売り込みを…いや、それもあるけど、主人さんにお願いして中立派とのコネ作りを行う方針に転換。
皆さん、魔造兵に興味津々って感じですっ。これはバカ売れ間違いなし。いや、勿論、煌王家派にも、貴族派にも平等に売るけどね?
『儂のお陰じゃのぅ?感謝するがよいぞ。』
「どんだけ上から目線なのよ?」
このバカ師匠め。ホント、いつかカタキをとってやるからねっ。
◆ ◆ ◆
今日も今日とてストーク邸に到着。
職人の皆さん、汗水たらして頑張っていらっしゃる。響き渡るカンカンって木槌の音が心地よい。
今日はグルーベ商店の棟梁さんは居ないみたいだけど、僕は職人さん達に声を掛けつつ、改修中の内部に足を向ける。内装は9割方、もう完成って感じだ。
今日は木製品の家具の搬入を予定しているから、そっちに棟梁さんは行っているんだろうねっ。そろそろ警備体制も考える頃合いだねぇ。
え?師匠はストーク号に張り付いてもらっているよ。一応、人造兵馬車一体型御者タイプ魔造兵(?)って役割だから。何しろ、職人さんの目もあるしっ。
主人さんとは午後から商業ギルドで再合流の予定。僕に合わせたい人が居るらしい。
女中の面接もしなきゃいけないし、ああ、忙しいねぇ。
でもまあ、約1名?既に女中さんは雇ってあるっていうか、住み込んでいるっていうのかな?
『あら、お帰り。』
「やあ、おデコちゃん。異常は無いかい?」
地下執務室で僕を待っていた女中さんこそが彼女、おデコちゃん。血塗れ幽霊。
夜間の見廻り警備主任兼用、ちょっとしたポルターガイスト要員だ。
『あたしは洗濯係よっ?』
「そうそう。夜間見廻り警備主任兼用、洗濯係だねぇ。」
『…まあ、いいけど。』
いいんだっ。
『そう言えば、またあの例の臭いのが戻って来てるわよ?』
「ほうほう。」
早速、僕は報告を聞きに、隣接する鍛冶工房に向かった。おデコちゃんの言う「臭いの」って言うのは、僕の手下である「使役の無定形」のことだ。
見た目はまるっきり、ただの粘液体に見えても、中身はちょっと違うぞっ。潜入活動にはもってこいの存在なのだっ。
「おっと、君は海王の方だね?」
青い粘液体がぷるんと揺れた。
『おお、アム様。さっそく家具工房「ボイド」に潜入して参りましたので、ご報告に戻りましたのじゃ。』
「それはご苦労様。で〜?」
臭い臭いと言って、おデコちゃんは執務室の方に引っ込んだままだ。でもぶっちゃけ、そんなに臭くないよねぇ?そんな臭かったら潜入工作に向かないしさっ。
『はっ。例の家具工房「ボイド」にはエインクル伯爵家から圧力が掛けられており、ボイド士爵はその貴族派に属しております。その為、理由をつけて休業状態としていますが、倉庫内にはストーク家依頼済みの術式道具家具が納められたままになっておりますのを確認しましたぞ。』
エインクル伯爵家と言えば、レグ侯爵家の「五脚」の1つだ。かなりの大物だよ。
「ふう〜ん。名指しで納品を止められてるってわけだねぇ。製品は仕上がってるのに?」
『書類上は製造未定と言う筋書きで…のようですな。』
書類上、まだ作られてないってことね。んじゃ、それが発覚したらボイド士爵も気が気でないでしょ?
僕は気が優しいから、そんな事で怒ったりしないし、逆に協力してあげたい気が満々だよっ(?)。
『結果、倉庫には存在していない筈の製品が山積みになっておりますのじゃ。』
「…存在しちゃいけないものが、そこにあったらダメだよねぇ〜。」
我知らず、顔が笑顔に歪んでしまうよ。くっくっくっ。あら、僕としたことが。
そうと決まれば、やる事は決まっている。また今夜にでも、相棒にビューンと飛ばしてもらうしかあるまい。
しかし、ちょっと師匠に相談したら一発で解決した。
『ならば、儂が竜翼窓で、その家具工房の倉庫とやらにお前を送り込んでやれば良いのじゃろ?』
「師匠、そんな簡単に瞬間移動みたいな事が出来るの?」
地下執務室からストーク号に戻った矢先の提案だ。
まあ、師匠を含めて、僕達はストーク邸に移り住む事になるわけだから、なるだけ早く生活環境を整えたいわけだしね。
『これは瞬間移動とは違うぞ?第3位階の竜翼窓は亜空間統治の支配圏に作用する能力でな、任意の空間と空間を繋げる事が出来るのじゃ。』
野郎めぇ…何でもありじゃないの、そんなのっ。こっちはまだ第2位階だってぇ〜のにっ。
『やるのか、やらんのか?どっちじゃ。』
「よろしくお願いしまっす!!」
ここは素直に頭を下げておこう。下げるぐらいならタダも同然だし。
『ならばやるぞ。そこを動くなよ。』
《第3位階・竜翼窓、発動。対象〈家具工房「ボイド」倉庫内〉》
僕の目の前の空間が歪んでいく。こりゃ確かに便利だわ。
『とは言え、半径10㎞が限界じゃがな?』
この首都、ジュライ丸々1個分入るじゃないのっ?十分過ぎるでしょ、それは。
これだから竜種って常識ないのよねっ。お前が言うなって?はいはい。
僕は空間を潜り抜けて、薄暗い倉庫内部へと足を踏み入れる。
「どっこいしょっと。」
…これじゃねぇ。幾ら、倉庫に立ち入らせまいと警備を増やしても意味がないよね。直接、倉庫内部に侵入しちゃうって、どんだけゲームバランスをぶっ壊してるのさ?
「あっ。そんな事を言ってる場合じゃなかったね。とっとと貰う物を貰って帰っちゃおっと…。」
見渡せば、かなりの広い空間に、区分けされた術式道具が木箱に入れられ、山積みになっている。これは海王からの報告通りだ。
どれがストーク邸依頼の物かは定かじゃないけど、確認する必要も無いでしょ。だって、全部丸ごと頂いちゃう予定だからねぇ。
これだけの量だ。木箱1個だって相当の重量だけど、僕には霊子結晶があるわけで、霊子化して取り込んじゃえば何の問題もない。
次々に木箱を吸収していく僕。もうこれ、途中からただの単純作業になり始めている。
《アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスの器用値が+1強化されました。》
飽きたよぉ。
「「……!」」
ん?なんか、倉庫の外で騒々しい言い合いが起きているようだ。
こっちに火種が飛来してこなければ、僕にとっては何の問題も無いんで無視の方向で行く。
何しろ、木箱はほぼ吸収済み。計、300箱ぐらいは吸収したね。あとは吸収出来ない木箱がポツンと1つ残るのみ…。
先に解説しておくと、僕の霊子結晶に吸収出来ないのは「生きている有機物質(生命体)」のみ…と、僕は今のところ仮定している。
だから確実に阿呆が1匹、この木箱の中に入ってんだろうなぁ。どうしよっかなぁ…これ?
「とりあえず、ざっと見ておくかなぁ。」
《第2位階・竜界繋、発動。〈情報の実在化〉から動体反応の検出が選択されました。家具工房「ボイド」倉庫内部に固体反応〈1〉あり。
固体名〈ミィーシャ・トラペゾイゾ〉人間種 女 秘密結社構成員 洗礼名〈泥田坊〉カテゴリー〈1.6−〉感情〈潜伏中〉。》
出ました、潜伏中っ。そしてもう少し範囲を広げておけば、アムは倉庫の前で押し問答をする主人さんとグルーベ商店の棟梁さんの殴り込みに気付いたことだろう。
納品を拒否する家具工房「ボイド」に対して、憤慨して怒鳴り込んで来たところだったのだ。
それはさて置き、こんな馬鹿に付き合ってる暇もないから見逃して上げても良かったんだけど、まあ、相手が秘密結社「偶像乃巫女」なら話は別だ。女性でもねっ。
なんで、サクッて固有戦技の「多頭蛇縛の雷鋼糸」で串刺しにしておく。
ザシュ!!
「「…あうっ!?」」
木箱の中からくぐもった声が聞こえた。
感覚的には、心臓あたりを針金が1本、貫いた感じ。さすがにこれは死んだでしょっ。
って思ったら、僕の足元に赤茶けた泥がワナワナと溢れ出す。何が嫌って、靴が汚れちゃうじゃないのさっ。もうっ。
「往生際が悪いねぇ。こんな泥手ぐらいじゃ能がないでしょ。」
ビリッ!!
雷鋼糸に雷属性を流したら、途端に泥手が崩れ落ちた。これで確定。
顔も見ないで始末しちゃいました。
とは言え、ここに「偶像乃巫女」の構成員の死体を残して置くのも面倒ごとになりかねないし、どうせ貰うなら全部貰っておきましょうってことで、僕は洗礼名「泥田坊」さんごと木箱を吸収。
…うん。今度は無事に吸収完了。
倉庫は空っぽだ。空っぽの倉庫を悠々と後にするアムであった。
…数時間後、倉庫を定時確認に訪れた家具工房「ボイド」の使用人が唖然とした事は言うまでもない。しかし、盗難届けを出そうにも、本来は存在しない筈の商品である。
泣き寝入りをせざるを得ず、ヒルマイナ・ボイド士爵は大層、エインクル伯爵を恨むことになったとか、ならなかったとか。まあ、僕にはどうでも良い事だねっ。
◇ ◇ ◇
アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナス【竜絶壁発動中】
種族〈竜種・第2位階〉
階級〈暴君〉
所属国〈無し〉
カテゴリー〈16.6+〉
戦闘力 82
防御力 43
生命力 98
回避値 44
知能値 52
器用値 41(↑1)
魔力値 120
相生相剋〈火気〉属性 87
相生相剋〈木気〉属性 56
相生相剋〈金気〉属性 44
相生相剋〈土気〉属性 58
相生相剋〈水気〉属性 67
固有戦技
獅子の破光
多頭蛇縛の雷鋼糸
固有能力
暴君の加護
所持者固定契約〈魂〉
因果律限界値突破
情報の実在化(人体化・竜刀化・霊子結晶)〈竜界繋〉
分体作成
竜刀〈第2位階〉人面獅子
能力
爪 隠蔽 偽装 咆哮 蒸留 調合 精製 計算 機械操作 精密操作
知者 自己回復 即死耐性 毒耐性 闇耐性 睡眠耐性 幻視耐性
石化耐性 結界耐性 魔眼耐性 寒耐性 炎耐性 障壁 竜眼 竜刀
覇気 転生者 霊子 幽体 改竄 礼節 胃袋 演技 咆哮 奸計
洞察 看破 連携 粉砕 格納 話術 嫉妬 空間把握 加工 原子融合
調整
竜言術式
〈第1位階〉 竜顕現
〈第1位階〉 竜絶壁
〈第2位階〉 竜界繋
〈第2位階〉 竜阿摩羅
称号
暴君
調和者
ショー・ストーク男爵
装備
多頭蛇切金星〈波刃刀〉
属性:多頭蛇殺しLV150〈特殊兵装級〉
付与効果:銀毒〈水銀鉱〉
耐久値:150
寵愛者・正式上衣(白銀色)〈服〉
属性:羊毛LV180〈特殊兵装級〉
付与効果:癒しの虜囚(サナティーオ=オプターティオ)〈魅了〉
霊力構築〈妖銀鉱(低位)〉
魔力伝達〈魔鉱石(低位)〉
耐久値:220
貴族服(白色)〈服〉
属性:羊毛LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
蝶結びネクタイ
耐久値:25
【霊子結晶】
〈運命指揮者〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇切金星〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇切月〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇縛風水(クン=レイ)〉特殊兵装級(武器)
〈多頭蛇縛澪〉兵装兵装級(武器)
〈正式上衣(白色)〉(衣類)
〈寵愛者・正式上衣(白銀色)〉(衣類)
〈貴族服(白色)〉(衣類)
〈貴族服(紺色)〉(衣類)
〈防寒衣裳(炎銀色)〉(衣類)
〈飾内服(濃緑色)〉(衣類)
〈襟布(水色)〉(衣類)
〈巫女の真像〉秘密結社所有物
〈再誕の書〉2冊 秘密結社所有物
〈原始回帰の書〉1冊 秘密結社所有物
〈土〉9680t
〈特性濃厚エキス〉(食品)
〈握り飯〉(食品)5個
〈ジンジャーブレッドクッキー〉(食品)120個
〈川魚の焼き串〉(食品) 5個
〈遺骨(タイドランド・ストーク子爵) 〉(骨)
〈ストーク家の紋章指輪(魔鉱石製)〉(指輪)
〈スムマヌス邸 屋根裏部屋倉庫 1〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸2階 個室 2〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸2階 大広間 1〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸1階 個室 3〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸地下室 個室 4〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸地下室 大広間2〉内部保存物あり
〈スムマヌス邸地下室 便所 1 〉
〈鉄鉱石〉500kg
〈鋼鉄〉150kg
〈隕石鋼〉20kg
〈銀鉱石〉500kg
〈金鉱石〉500kg
〈真銀鉱〉300kg
〈雷鉱石〉480kg
〈海深紅玉〉500kg
〈水銀鉱〉500kg
〈妖銀鉱〉50kg
〈聖霊鉱〉1200kg
〈金剛石〉20kg
〈賢者の核石〉12個
〈逢魔の樹木〉10本(NEW)
〈術式道具家具内蔵木箱〉300箱 家具工房「ボイド」製(NEW)
〈ミィーシャ・トラペゾイゾ〉人間種 〈泥田坊〉変質中(NEW)
ストーク家の遺産
〈煌皇金貨〉貨幣 4520枚
〈煌白銀貨〉貨幣 29000枚
〈煌赤銅貨〉貨幣 999000枚
◇ ◇ ◇
雨ちゃん(パルティア・タブラ・スマダグティーナ)【竜絶鱗発動中】
種族〈竜神〉
階級〈製造番号AL-00P1 人造兵馬車一体型御者タイプ魔造兵「雨」〉(NEW)
所属国〈神性領域展界〉
カテゴリー〈18.5+〉
戦闘力 30
防御力 43
生命力 50
回避値 43
知能値 60
器用値 38
魔力値 90
火属性20
水属性20
風属性20
土属性20
固有戦技
獅子の破光
固有能力
所持者固定契約〈魂×〉
情報の実在化(人体化×・竜刀化×・霊子結晶)〈竜界繋〉
因果律限界値突破
神性領域展界 生成(聖霊鉱)
エメラルド碑(四大元素)〈タブラ・スマダグティーナ〉
能力
爪 剛脚 剛腕 格闘 頭突 指突 打撃 両手武器 天舞 咆哮
空間把握 博識 賢者 統治 偏食 慈愛 不器用 胃袋 奸計
説教 原子分解 原子構築 原子融合 霊子 転移 結界 自己再生
身体強化 即死耐性 毒耐性 闇耐性 睡眠耐性 幻視耐性 狂気耐性
結界耐性 魔眼耐性 寒耐性 炎耐性 酩酊耐性 魅了 共鳴 障壁
天耳 竜眼 格納 竜刀 覇気 転生者 馭者(NEW)
竜言術式
〈第1位階〉 竜顕現
〈第1位階〉 竜絶壁
〈第2位階〉 竜界繋
〈第2位階〉 竜阿摩羅
〈第3位階〉 竜翼窓
〈第3位階〉 竜阿蘭若
〈第4位階〉 竜杯降臨
〈第4位階〉 竜絶鱗
称号
暴君
調和者
領域を奪われた者
魔道兵(四大元素)「雨」→製造番号AL-00P1 人造兵馬車一体型御者タイプ魔造兵「雨」(NEW)
装備
昇鯉模様の打掛け〈和装服〉(NEW)
属性:絹LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:耐熱耐寒〈月蛾〉
呪詛返し〈反射〉
狂気耐性(無効)
耐久値:90
◇ ◇ ◇
フォーリッド(おデコ)ちゃん(本名不明)
種族〈幽霊〉
階級〈洗濯係〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈0.5+〉
戦闘力 0
防御力 0
生命力 −12
回避値 0
知能値 20
器用値 18
魔力値 10
闇属性20
木属性5
戦技
固有能力
印
記憶障害
憑依
能力
小剣 潜伏 清掃 警告 抗議 慈愛 不器用 幽体 自己再生
闇耐性 睡眠耐性 幻覚耐性 石化耐性 狂気耐性 邪眼耐性
寒耐性 拘束耐性 呪い
邪術系術式
妖手の支配
黒業の厭離
称号
元ストーク家 女中
装備
真紅の給仕事着(真紅)〈服〉
属性:幽体LV80〈特殊兵装級〉
付与効果:精神抵抗
耐久値:120
◇ ◇ ◇
イソノ・アヴェンヌ
種族〈使役の無定形〉
階級〈秘密結社構成員・洗礼名(海王)〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈1.9−〉
戦闘力 20
防御力 30
生命力 30
回避値 13
知能値 18
器用値 21
魔力値 12
水属性20
戦技
固有能力
擬態〈水属性〉
変体〈水属性〉
洗礼(因子改造)〈原始回帰(海人化)〉
能力
剣 槍 投槍 両手武器 解体 釣り 魚漁 調査 忠義
洗脳 胃袋 捕食再生 自己再生 自己増殖 石化耐性
暑耐性 熱耐性 炎耐性 硬化 軟化 障壁 吸収 格納
威圧 覚者
魔力系術式
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)水属性魔道弾
下位(基本三原理)水属性誘導波動
中位(戦略級)水属性障壁
称号
秘密結社構成員・洗礼名〈海王〉
アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスの僕
装備
三叉槍クリール〈槍〉
属性:魔鉱石LV200〈秘蹟武具級〉
付与効果:再 適合〈霊子化〉
追加付属 効果〈海王の福音〉生命力50%増幅
追加刺殺 効果〈水滴の矢〉(水属性)
魔力伝達〈戦技増幅〉
耐久値:320
◇ ◇ ◇
小枝くん(NEW)
種族〈労働馬〉
階級〈労働馬・灰褐色馬〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈0.6+〉
戦闘力 7
防御力 8
生命力 10
回避値 5
知能値 8
器用値 5
魔力値 0
戦技
固有能力
能力
軽装 脚力 俊足 牽引
称号
ショー・ストーク所有
(^ー^)ノアムと雨ちゃん(暴君)の珍道中編?
次回は豆3兄弟の奮闘記編ですっw