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第4話「春祭り(死祭)の霊都」〈11〉母子(おやこ)

第4話「春祭り(死祭)の霊都」〈如才のなさとは敵を作らずに自分を主張することである〉Tact is the knack of making a point without making an enemy


草創歴0444年5月6日〈11〉


あぁ、出来るのならば、このまま起こさないで欲しいものだよ。


なんてったって、昨夜の僕は労働超過オーバーワーク霊子ゲネトリクスも消耗しているし、睡魔が消え去らないわけだよ。

大量にオニギリを消費したものの、闘種アスラの精鋭君達の手前、人知を超えた胃袋の持ち主とも思われたくないわけだ。

僕にも体面ぐらいはあるんだよ。


なので、フカフカのベットは1人で占領させてもらった筈が…ん?ムニュ??


何でしょうか?この手触りは…まるでプリンのような感触。ムニュムニュ〜って。


「…あら〜?おはようございますだべ。ぽっ(照)。」


「…なっ!?」


夢かうつつか?少女と思しき寝ぼけまなこの顔が、何故か僕の掛け布団の中からニョキりと出現。

それは一糸纏わぬ姿で布団に潜り込んでおり、これが噂の添い寝ってやつかな?いやいや、そんな状況じゃないでしょ!


「って…君は何をやってんだあああ!!」


少女を追い出すよりも先に、僕がベットから退避するのが先っていうのが、哀しき男のさがだよね…うん。


「ふぁあああ…なんだよ、アム?朝っぱらから、うるさいぞ?」


僕の相棒が、のそりと上半身を起こした。

こっちはこっちで相変わらずの雑魚寝状態だ。

狼人種コボルト君と一緒に毛布に包まって、壁際を陣地にしている。


全く、部屋は有り余っているっていうのに…いや、それどころじゃないよっ!!


「なんで君が僕のベットに紛れ混んでいるんだ、奴隷番号104っ!!」


僕はビシッ!と人差し指を突きつける。


それを受けて、急にしおらしくイジイジとし始めたのは、あの奴隷番号104だ。


「だっ…だってオラ達、赤い糸で結ばれているんだべよ?ぽっ(照)。」


…そしてこの違和感は、少女の見た目でありながらの、ド田舎方言から生まれるものだと再確認。

可愛いのに…可愛いのにね…残念だねぇ〜。


そもそも、昨夜を振り返ってみると、相棒がクロちゃんを連れて行くのと入れ違いに、僕は昏睡状態であった、この奴隷番号104の枕元に立ったのだ。

勿論、別室の寝室である。ここじゃなーい。

そして、躊躇うこと無く「竜阿摩羅エクストラ」を使うことにしたのだ。


《第2位階・竜阿摩羅エクストラ、発動。対象者〈1〉名。個体名〈奴隷番号104(豆福まめふく)〉低頭種ハーフリング 女 元ウィットネス家所有 奴隷スレイヴカテゴリー〈2.2−〉》


ふ〜む。記述的には問題ないねぇ。

でも気になる所が多々あるから、そのまま彼女の深層記憶に介入する事にしよう。


合言葉キーワードは「洗礼アーソナ?」だ。


《報告。〈洗礼アーソナ〉で検索サーチを開始します。》


瞬時に僕の意識が奴隷番号104と同調してゆく。

そして脳裏に広がってゆく映像ヴィジョンが、断続的に繋がっていった。


哀しみが僕を襲う。

これは我が子と引き離される哀しみか?


掴んだ手のひらは小さい。


豆一まめいち…弟達の世話を頼むだべ。お金をしっかり貯めて、兄弟3人で奴隷スレイヴから抜け出るんだぞ。いいな?』


涙でその子の顔は滲んで見える。


『…母ぢゃん、オラ達…頑張るずらよ。』


だが、長男の豆一まめいちは他の子に比べて体格が小さい。

それでも、この子達の為にも、準男爵バロネット家の出した支度金は好条件であった。

旦那様に申し出て、その条件を飲むのに然程の時間は掛からなかったのだ。


生きてさえいればいつかは会える…そう願いながらも、急転直下、意識は雷鳴のごとく落ちて行った。


『ここはウィットネス準男爵バロネット様の屋敷レジダンスでは無いんだべか?』


それに誰も応えようとしない。

周囲の人間は、まるで人形のような目つきで、オラの粗末な衣服を取り去ると、追い立てるように中央の泉に進ませた。


泉の水は透き通るほどに綺麗だったが、身も凍る冷たさだ。

そして室内に光りは差し込まない。ここが地下なのか、それどころか昼か夜かも定かでは無い。

何しろ、ここに運び込まれて今に至るまでの記憶は…何故か、あやふやなのだ。1日?いや、あれから何週間も経っている気もするのだ。


何か怪しげな薬を嗅がされた気もするが、オラの一族に伝わる「光明の護り」が意識を保たせてくれている。


『まあ…この亜人種デミヒューマンからは強い光属性ルーメンを感じるわ。素体としては申し分はないわね。』


底冷えのする声で、泉の反対側に立つその女が微笑む。

ベールの中は、仮面が張り付いた欺瞞の笑み。


『…オラを…どうする気…だべ…?』


炎銀色プルースタイト長袖舞踏衣ソプラヴェステを泉に浸しながら、踊り子のように軽やかに、鈴の音を鳴り響かせて、その女が泉を邁進する。

素顔はシルクのベールによって輪郭のみ露わだ。


こちらは一歩進むだけで身も凍る思いだと言うのに、水面を舞う白鳥スワンの如く、その女は優雅にして大胆にオラに寄り添った。

オラは我知らず後ずさる。

そんな様子を、周囲の人間達は平伏し、女を崇めるように見守るのみ。

悪魔に魅入られたかのような、まるで宗教儀式イニシエイトのような異様な光景だ。


『ひっ!』


逃れようとするが、女の死を超越したかのような白蝋の手が触れた瞬間、悍ましい寒気が魂を締め付ける。

オラの魂は凍り付いた。

悲鳴さえも喉元で崩れ去る。


『…た…助け…て…。』


ベールに隠されたその女の口が額横まで裂けた…かに見えた。

裂けた口から獣臭の吐息が漏れ出す。


『クククッ。案ずるな…この大聖母マグナマテルがお前を洗礼アーソナしてやるのだ。さあ、この再誕の書に、お前の真名マナを捧げるがよい。』


眼前に突き付けられた、獣皮で装丁された魔道書。

開かれた紙面から噴き出す穢らわしい獣手に胸を掴まれ、それが血肉に溶け合ってゆく。


『いや…助けて…こんなの…いやだべ。』


血肉を通り越し、獣の手が心臓を握り締めた瞬間、オラの口から己が名前が転がり落ちる。


…あ?オラの名前?…何だったろう?オラの息子達…名前を思い出せない…。


『案ずるな。お前に名前をやろう。今日よりお前は、奴隷番号104じゃ!!』


オラの名前は…奴隷番号…104。


そして奴隷番号104は様々な肉体的な強化措置を経て、苦痛を伴う実験ではあったが、「創生言語プロヴァーブ術式」の因子精製の母胎となった。


自我を封じられた奴隷番号104は、その後、「偶像之巫女アイオンオブピュートネス」の戦闘要員として血の道を歩んだ。


『死ね。』


その一言で、亜人種デミヒューマン擁護派の要人を人知れず、何人も自然死させて来た。


やめてくれ…オラは人を殺したくない…のに。


しかし、オラの心の叫びは届かない。

だからこそ「偶像之巫女アイオンオブピュートネス」の恐ろしさを骨身に染みて理解しているのだ。

偶像之巫女アイオンオブピュートネスは人知を超えた存在。

この秘密結社に逆らっては生きる望みもない事を…故に、絶望が我が身を襲っていたのだ。


《報告。奴隷番号104(豆福まめふく)の〈創生言語プロヴァーブ術式〉の因子は〈妙技螺旋〈星霜のにえ〉による攻撃を受けて弱体化をしています。洗礼アーソナを解除する事によって、自我を再生する事が可能ですが、それにより〈創生言語プロヴァーブ術式〉が失われる可能性が60%になります。》


と言う事は、自我が解放されても40%は維持される可能性が、無きにしも非ずって事かなぁ?


そう言えばあの魔道書、僕もストーク邸の地下で1冊手に入れたっけね。

大事に祭壇に飾ってあったし。

霊子結晶モルゲンレーテに保存したアレ、映像ヴィジョンを鑑みると、彼等にとっては重要極まりないアイテムのようだ。


まあ、それは置いておいて、ちゃっちゃと洗礼アーソナって奴を取り払っちゃおう。

ざっと見て…彼女の幽体アストラルに寄生する異質な精神体スピリットを発見。

心臓位置にそれはまとわり付いている。


えいッ!


僕はそれをチョイって摘んで引っぺがした。

ちょっとゴムみたい。


パチンッ!!


黒いもやのようなものが、彼女の口から転がり落ちる。


『怒…怒…怒…怒…。』


毛玉のようなそれを、またしてもチョイって摘み取り、ペチンと潰して床に叩きつける。


『…ギャッ(死)。』


湯気を上げてたち消えるその中から、輝く文字のようなものが浮かび上がった。


「…何々?豆福まめふく…ねぇ…これが本当の名前ってやつね。」


その真名マナをサッと掴み取り、昏睡状態の奴隷番号104の口元に押し当て、ゴクリと飲み込ませる。


「…ゴックン。」


「さてさて…眠り姫さん。お目覚めなさいよ。」


おっ?奴隷番号104の頬に朱色が差し、生気が出てきたみたいだねぇ。

そうとなれば話は早い。

そろそろ僕の相棒も外壁を飛び越えた頃かな?


と、思いを馳せて窓を振り返った折に、布団がバサリと翻り、猫のようにしなやかに肢体が宙を舞った。

病み上がりの割には元気そうで良かったねぇ。


『動くなっ!!』


背後を取った奴隷番号104はそう言って、僕の腕を押さえつけようと掴みかかる。

やれやれですよぉ。


「…奴隷番号104さん?命の恩人に対して、やめときなさいよ。」


それにギョっとするも、奴隷番号104もタダでは引き下がらない。


『動くなっ!止まれっ!』


一言、解説させていただければ、確かに彼女の創生言語プロヴァーブ術式は発動している。だが、しかしだ…。


「やめときなさいって…言っても分からないのかなぁ?」


『黙れっ!喋るんじゃないっ!』


「あのねぇ…君の創生言語プロヴァーブ術式はねぇ、対象者の霊子ゲネトリクスに作用して、その在り方を上書きする能力にしか過ぎないんだよ?でもそれは、君よりも霊子ゲネトリクスの容量が多く、より高位の者に対しては何の意味も持たないのさ。」


呆然とする奴隷番号104を置いたまま、僕はベットに膝かける。

そもそも、彼女がこんな行動に出た理由は理解しているのさ。竜阿摩羅エクストラでね?


「君は、そんなに偶像之巫女アイオンオブピュートネスって秘密結社が怖いのかい?」


表情が固まる奴隷番号104。


「君は、あの秘密結社から逃げられないと思っているみたいだねぇ?」


『それ以上、喋るなっ!死ねっ!』


「…でもね、心配する事はないよ?あの秘密結社は遅かれ早かれ僕と、僕の相棒がぶっ潰す予定だからねぇ。」


うん、それは本気で考えている計画だ。どうも事の経緯を鑑みても、ストーク子爵ヴァイカウント家再興の最大の障害になり兼ねない存在だと思われるのだ。


奴隷番号104は言葉の意味を図り兼ねている様子で、狼狽えている。それも洗礼アーソナとやらを解除してやった恩恵とも言えるけどねぇ。分かってないねぇ。むふふふ。


「そもそもだよ。君を竜阿摩羅エクストラで洗脳して情報を引き出した方が早いんだけどね…僕も鬼じゃないし、スパイならそれなりに優秀なのをさ、とっくに紛れ込ませてあるしね?」


今頃、僕の「使役オルニアスの無定形」は、一生懸命に頑張っているでしょ。


「だからさ、君自身にとっても、僕らの奴隷スレイヴとして保護下に入った方が身の安全は保てると思うんだけどねぇ?なにせ、僕等がいるここは、元とは言ってもアスラシア煌王女様の屋敷レジダンスだから、大聖母マグナマテルとやらも、そう簡単には手を出せないさぁ〜。」


思わず笑ってしまう僕に、死ね死ね言ってた奴隷番号104もようやく諦めたようで、床にアタフタと座り込んでしまう。

膝がガクガクと震え、気が抜けたようだ。


「でもねぇ。女性があんまり、死ねって言葉を気軽に使っちゃダメだよ?そう言うのは僕に任せて、君は新しい人生を楽しみなさいよぉ。」


「…そんな事…無理…殺して…。」


おや?やっと普通に話したと思ったら、未だに刷り込み効果で、例の秘密結社が怖い怖い病にかかっているらしい。

奴隷番号104の顔は絶望のドン底だ。


「死ぬ気なら、ちょっと僕に協力してみないかい?それで少しぐらいは、僕の言う事を信じられると思うよぉ?」


となれば後は簡単、奴隷番号104の「創生言語プロヴァーブ術式」に僕の「竜言バドクォル術式」を上乗せして、効果エフェクト増幅ブーストするだけだ。何ともお手軽な方法さ。


「…何を…する…だ?」


「君は僕の言う通りの言葉を、創生言語プロヴァーブ術式で言えばいいよ。出来るね?」


言わせる言葉は『君達、早く潜り抜けなさいよ。』だ。


意味が分からないって顔の奴隷番号104にその言葉を呟かせ、僕は彼女の壊れかけの因子に霊子ゲネトリクスを注ぎ込む。


《報告。奴隷番号104〈豆福まめふく〉の創生言語プロヴァーブ術式による『君達、早く潜り抜けなさいよ。』を〈暴君〉アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスの竜言術式バドクォルにより増幅ブーストを行います。同時に竜絶壁オーバーマインドの一時〈0.01秒〉解除を推奨します。よろしいですか?》


勿論ですよ、ハイヨト・ハ・クォデシュ(摂理の声)さん。


その刹那、奴隷番号104の肉体的 小宇宙コスモス内部に竜種ドラゴンを形成する霊子ゲネトリクスの嵐が渦巻き、彼女の矮小な魂はその奔流の中で千々に千切れながらも、安堵と言う安らぎに包まれて眠りの淵に沈んでいったのだった。


そうとは知らずに、おっと危ない…倒れこむ彼女を受け止めた僕は、力なく寝息を立てる奴隷番号104をベットに戻し、速やかに寝室を離れる。

はっきり言って、もう彼女には用は無いのである。さようならだ。


「さてと…奴隷番号104の件は片付いたけど…これから地下蔵の拡張工事だよぉ。かったるいよぉ。いやだよぉ。」


何しろ、予定外に鳥居ゲートの搬入が早まった為、その設置場所を作らないといけないのだ。

拡張工事には僕の「獅子レオン破光グリダーレ」の分子粉砕と、騒音振動の遮断に「竜絶壁オーバーマインド」の同時使用が必要なのだよ。

勿論、居住者の煌王女さんやメアリお姉さん、アンリお姉さんには秘密である。


ちなみに、この地下施設はとんでもない規模に発展する事になるのだが…それはさすがの僕も、まだこの頃には知る由も無かったのだった。


《アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスは能力スキル〈粉砕〉(NEW)を獲得しました。


…で、どうしてこうなった??だよ。

話は冒頭に戻る。


潤んだ瞳で僕を見詰める奴隷番号104。

この女、勝手に僕の布団に潜り込んでいやがったぁ〜。おこだよっ!


「だって、オラに言ってくれただべ?…これからは僕に任せて、君は新しい人生を僕と楽しもう…って。ぽっ(照)。」


この女、勝手な脳内補完をしてやがるぅ〜。

確かに似たような事を言った記憶がするけど、微妙に違うでしょっ!


「そりゃ、アム。お前が悪いな。ちゃんと責任取れよ。そして、犬耳少年のいないところでやれよ?」


この相棒、言うに事欠いて何てことをっ!?


「他にもだべ、オラを僕の奴隷スレイヴにしてやるって…ポッ(照)。」


やれやれと、相棒は毛布に再びくるまる始末。

奴隷ってそっちの奴隷かよ?へっ!って、ちゃんと聞こえたからね?


「いや…そもそも、お前は子供が3人も居るじゃないのぉ!?」


危ない危ない…危うく年増に騙されるところだったよ。

見た目は少女でも、低頭種ハーフリングって年齢不詳なんだよね…多分(?)。


「ブウウゥゥゥ…(涙)。心はいつまでも乙女だべ〜(涙)。」


悔し涙の奴隷番号104なのであった…。


◆ ◆ ◆


朝っぱらから不貞腐れるのは奴隷番号104だ。


「話が違うべっ!騙されただべ〜。」


「…話が違うも何もねぇ、僕は爵位を持とうとしているんだよ?僕が君を奴隷スレイヴ登録するわけないじゃないの。」


何やら、あっちはあっちで修羅場のようだ(笑)。

ああいうのは教育に悪いので、俺は犬耳少年を伴ってとっとと脱出。

俺には俺でやることがあるのだ。


「行くぞ、ランマル。」


「了解でござる。」


身だしなみを整え終わり、「木蓮マグノーリャの太刀」を腰に差した犬耳少年が俺に続く。

そして差し足、忍び足で廊下を抜け出し、一気に地下蔵に忍び込む。


昨夜、煌太子達を招いた、あの現場である。

山積みの煌皇金貨がちょうど良い壁代わりとなっており、その隙間を掻い潜り、俺達は壁際にまで辿り着いた。


何の変哲も無い石壁…と見えるのは目の錯覚だ。


「おい。通るぞ?」


俺は手の指紋を押し当てる。

すると壁際が水面のように歪み、波紋が幾重にも広がり始めた。


ズズズ…ズズズ…ズズズン


これは神主伊達兄ちゃんこと「闘種アスラ四天王」のティロが張った、強固な幻視による隠蔽結界である。


触媒として俺の「賢者の核石ワイズマン」を使用し、邪術系ゴエテック術式を用いて、認識した指紋が登録者で無い場合は手痛い精神攻撃を受けることになる「迷霧メイズ領界テリトリー」だ。

予想以上に高性能の術式ニダーナに俺もびっくりだ(笑)。

あの神主伊達兄ちゃん、なかなか腕を上げたな。階級レベル的には「スタボンネス工房」の地下展示室カーヴ遺伝子鍵バイオリズムキーと同格の繊細さだ。


幻視物質による豪華な両開きの落しマルボルグが忽然と現れ出る。


開いた扉を通り越し、俺達はアムの苦労の結果の地下広間に侵入した。

高さ10m、横幅100mの超巨大空間である。


天井に並び光を届けるのは、光属性ルーメン術式ニダーナを位相空間に固定した「光華グリッター牢獄プリズン」だ。

その場しのぎの灯りだが、半永久的に持続する事が出来る灯りが計100個。あの神主伊達兄ちゃん、相当の魔力を保有してやがる(笑)。


もっとも、今はただ大きくて広いだけの、土剥き出しの壁だ。

元より荷物資材の保管、搬入用の貯蔵庫にする予定だが、ちょっと見た目が悪い。

早めに闘種アスラの郷から職人を呼び込んで、改装をしたいところだ。


「あら、主君。こんなに早く来なくとも、ワタクシがちゃんと闘種アスラ達の朝食の準備を致しますワ?オーホッホッホ。」


出た。

隅っこに設置セッティングされた簡易 台所キッチンから、桃色スピネル縦巻髪ハールバールの女が飛んで来た。

白い割烹着姿で、やる気だけはあるようだが。


「おい、勝利者ヴィクトリ。そう言うのはお前には期待していない。んな事より、クロちゃんの具合はどうなんだ?」


「およよよ(涙)。これでもワタクシ、女でしてヨ。主君の人でなしっっっ!!」


面倒くさいのは放っておいて、ちゃっちゃと米を炊く準備にとりかかろう。


「ランマル、手伝ってくれ。」


「分かったでござる!!」


準備だけは滞りなく出来ている。

あの飲料水用の樽も設置セッティング済みだ。

米や野菜類の食料品も木箱ごと、同じ区画に積み重ねられているんで、探す手間はかからない。

にしても、これが腐る前に鳥居ゲートが完成して欲しいものだ。


シャキッ…シャキッ……シャキッ


米を主食にする狼人種コボルトだけあって、犬耳少年の米研ぎは上手い。


俺は炭火に火を入れ、包丁でトルマリン鳥の肉をザクザクと切り分けていく。

この鶏肉も傷む前に使い切ってしまいたいのだ。

保存方法を考えると、トルマリン鳥を何匹か飼育することが出来れば、卵も手に入り一石二鳥になりそうだが、大量に購入すると目を付けられそうだ。

もっとも、欲しいのはトルマリン鳥の肉だけじゃないけどな?


何か良い方法はないものかなあ?なんて上の空で考えながら、皮を剥ぎ、岩塩をまぶして串に刺す作業を繰り返す。

しばらくして犬耳少年の方が鍋を火に掛けるのを見計らい、俺も肉を焼く事にする。


《ステリアス・シーヴァの器用値が+1強化されました。》


炭火に焦がされ、ジュージューと脂が香ばしい香りを漂わせる頃合い、広間の先の縦穴からゾロゾロと、腹を空かせた野郎共が顔を出し始めた。


縦穴はさほどに広くもないが、大広間に半放射状で連結した5つを作ってある。

それぞれに先は拡張予定ではあるが、その1つを宿舎用として仮流用した。

外壁は木材を敷き詰めただけだし、床板も同様だが、地べたに座るよりはマシな状態である。

そこに「運河屋」で買い占めたリネン製のシーツを並べ、団子状態だ。

精々、50畳程度の空間スペース


「おお、王よ。王が直々に朝餉あさげを準備して下さるとは、このティロ、感涙でありますぞ。はっはっはっ。」


朝っぱら爽やかな笑顔で何を言ってんだ、コイツは?


「さすが、仮面さんっっ!お肉だっ、やったーーーっ!!」


何よりも肉が大好きな門番妹ちゃんである。大喜びだ。

この闘種アスラの若い連中には、朝からモリモリ喰ってもらって、頑張って鳥居ゲートを組み立ててもらわにゃならんのだ。


その鳥居ゲートの資材は、大広間の向かって右側面の縦穴の先の空間に配置済み。

完成すれば、鳥居ゲートを介して闘種アスラの郷とを自由に行き来する通路の完成と言うわけだ。

これでいつでも「亜人の森」の監視(?)に行けるときたものだ。


「おうっ、もうちょっとで焼き終わる。少し待ってろ。」


代わって左側面の縦穴の方は手付かずの状態だが、そちらにはちょっと大きめの泉を作る予定。祭壇風のイカしたのを予定中だ。

まあ、そっちは流星ミーティアが合流してから考えよう。


って考えているうちに米が炊き上がったようで、俺は犬耳少年と門番妹ちゃんの3人で米を握り始める。

10人分の握り飯だ。

熱々の米がふっくらと炊き上がり、詰め込む具材はアニティモス(サーモン)の焼き身。

片手間で炭火焼きにしておいたのだ。


その合間にも、トルマリン鳥の骨をグツグツと煮込んだ出し汁で汁物作りも並行作業。具はザックリと切った長瓜ズッキーニだ。


しかしこうなってくると、不足品が目に余るな。

一時的とは言え、生活基盤を置くとなれば、買わなければならないものが多々あるのだ。

ともかく、皿やお椀の数が足りない。

今、使っているのは上からちょこっと拝借した物なので、バレると厄介なのだ。


ああ、今日も買い出しで忙しい1日になりそうだ。


「王よ!何と美味い朝餉あさげでありましょうか!?これで拙者たちも、朝からバリバリ働けますぞっ!!」


「「「まことにっ!!有り難いっ!!」」」


闘種アスラの若い連中、本当に旨そうに口一杯に握り飯を頬張っていやがる。


ホラホラ、お代わりはまだありますよっっ!って門番妹ちゃんが甲斐甲斐しく世話を焼いてる。トルマリン鳥の焼き串も飛ぶ勢いだ。

そんな最中にアレだが、「お前、ちょっと来い。」と焼き串にかぶり付いている神主伊達兄ちゃんを隅っこに引っ張っていく。


「おぉ、王よお!?な、何ごとですっ!?」


「…お前なぁ、その王ってのを普通に使ってるが、どう言うつもりだっ?」


俺がお前達、闘種アスラの王である事は機密事項とした筈だ。

それをコイツはペラペラと…(怒)。


「王よ、それはごもっともであります!されど、心配はありませぬぞ。彼等には拙者の邪術により、それを漏らせば自害する天中折伏アルムテンの呪法を付加ギフトしております。これは優れものの呪法でありましてな…。」


コイツ…本気で言ってんのか?

焼き串を片手に満足げにウンタラカンタラと…。

さすがの俺も冷や汗が噴き出すぞ。同じ一族の血を分けた何たらはどこ行った?


「精鋭中の精鋭を選んだものの、道中どうしても…と、せがまれてですな。いや、拙者も抵抗したのですが…その、やむなく…モグモグ…美味いっ!!」


肉を喰うのをやめろっ(怒)。


「…いや、それはともかくとしてだな、お前が奴等の前で堂々と俺を王と呼ぶのは許さん。分かったな?」


「何とっ!?では何と呼べば?」


「自分で考えろっ!!」


やってられん。

こいつらはこの地下の区域エリアから金輪際、絶対に出さない事に決めた瞬間であった。


「…こっちこっち〜。」


ん?誰だ?俺を呼ぶのは?


「主君…こっちこっちヨ〜。」


宿舎室に続く縦穴から俺に呼びかけるのは勝利者ヴィクトリではないか。

それにしても、馬車にして樹蛇ネハッスキムのコイツって、何を喰うんだ?


「オーホッホッホッ。それは乙女の秘密ですわヨ〜❤︎」


「馬鹿言ってないで、何の用だ?」


「クロさん、全然目を覚まさないんですワ〜。」


何だとっ!?って言いたいところだが、予想の範囲内だな。

俺は勝利者ヴィクトリに続いて宿舎室に上がり込む。


様子を窺ってみると、クロちゃんは俺達の寝室から拝借してきた革張りの座椅子ソファにグッタリと言うよりも、グダァ〜と這い蹲り、ガ〜ガ〜いびきをかいて熟睡中だ。


「主君。大丈夫かしラ、この子?」


「ん〜。どうかな、ハイヨト・ハ・クォデシュ(摂理の声)さん?」


《…報告。クロ〈亜成体〉は現在、結界種セフィラー〈死を与えるアルカノスト〉の構成霊子との同期コンタクト中です。同期コンタクトは50%まで進行。》


思った通りだけど、なんか反応が微妙な気がしたぞ?

まあ、クロちゃんは門番妹ちゃんに世話を任せてあるし、昼にも夜にも飯を作りに来る予定なんで、そんなには心配していないのだ。


「頑張ってくれたからなあ。今日はゆっくり休んでくれよ…それはそれとして、お前は上に戻って馬車になっておけよ。」


「オーホッホッホッ。それはワタクシの本分ですワ。今日も一杯、走りますわヨ〜。」


走るって言うか、引っ張られるの間違いだろ。

何度も言うが、絶対に変身するところは見られるなよ?と念を押し、俺達は地表(トーパチオ士爵邸)に戻ることにした。

ああ、腹が減ったのだ。


◆ ◆ ◆


ちゃっかり1席を占めた奴隷番号104と一緒に朝飯を喰い散らかし、俺達(俺とアムの2人)は早速、出発する事にした。


いつものように、犬耳少年が厩舎から大嵐テンペストに牽引された勝利者ヴィクトリを引いてくる。

おや?微妙な表情の犬耳少年だ。

何度も見ても、勝利者ヴィクトリが人型から馬車の形態に変化するのが腑に落ちないってつらだ。正式には「無垢なる垂迹すいじゃく(化生)」ってやつらしい(笑)。


まあまあ、細かい事を気にするな?


「オーホッホッホッ。その通りですワ!気にしない、気にしない……グシャっ!」


御者席に生えた花を踏み潰して、言葉を止める俺。

ウネウネと身悶える花。

煌白銀貨を1枚投げ渡しながらも、とてもシュールな光景だ。


何事かしら?と、勝利者ヴィクトリに乗り込もうとした奴隷番号104が覗き込むも、それをアムが遮る。


「いいから、君はとっとと乗り込みなさいよぉ。」


「まあ、アム様ったら。そんなにオラと2人っきりになりたいんだべかぁ?ぽっ(照)。」


「阿呆かぁぁぁ!!早く乗れっ!!」


しまいにゃ、尻に蹴りを入れる始末。ギャアギャア騒がしい奴らだ。まったく。


そして、すったもんだで乗り込んだはいいが、中でもゴチャゴチャ(?)騒いでいるな。

見た目はそれなりに可愛い頰っぺたの町娘って感じで、犬耳少年に買った侍従アコライト服を着せているせいで、ちょっとだけ胸元はパッツンパッツンだ。

ちょっとだけな(笑)。


しかしまあ、さほどに違和感は無い。

あれが低頭種ハーフリングって言われなきゃ気付かないぐらいだ。


俺は犬耳少年を御者席に引き上げて座らせてやり、さあ出発準備完了って段になり、お見送りの女中メイドさん番号2を振り返って声をかける。


「んじゃ、行って来るぞ。あいつは大丈夫か?」


あいつってのは、昨日までの心労がたたり疲労困憊ノックダウンで朝飯にも起きて来なかった、男装の煌王女さんの事だ。


「大丈夫ですー。資金の心配が無くなって、気が緩んだだけのようですからっ。」


「そうなのか(笑)?」


「アーシア様のお世話は、わたくし達にお任せくださーい。」


なら、大丈夫だな。

そうとなれば、気兼ねなく行かせてもらうとするか。


こうして勝利者ヴィクトリは走り出す。

相変わらず大嵐テンペストは絶好調だ。

ところで、本日はどこに行くのかって?


うむ。大嵐テンペストよ、本日の第1目的地は「奴隷市場区画」である。


大嵐テンペストの速度ならば、このデコボコ道の沿道でも30分と掛かるまい。

ちなみに第2内壁パラペットの門衛さんは極めて簡素シンプル無視スルーした。俺は空気。


手綱はあって無いようなものだが、とりあえず犬耳少年に手渡し、俺は後部覗き窓を介してアムと相談しつつ、今後に必要な物品を上げてゆく。

例えば、地下のあいつら用の「皿とかお椀」だ。

それをアムが逐一、手帳メモに書き留め、書き終わったところで俺が受け取る。


しかしだ…マテシス文語まで自由自在に書けるとは、本当に竜種ドラゴンの自由設定おそるべしだ。


「まあまあ、そう言わないのぉ。だけど、随分、多くなっちゃったねぇ?どうする?ストーク邸の分は別口にした方がいいかもね?」


「そうだなあ…でも、どうせ買うなら一緒だろ?コレ(笑)なら際限なく載せられる、って言うか詰め込めるぞ。」


「コレ(笑)とか酷いのですワ〜。」


喋る花がクネクネと抗議する。当然、ちょっとポキっとやってみる。


「と言うことで…頼んだぞ、ランマル(笑)。」


「えっ!?」って顔で犬耳少年が絶句するも、俺はその手帳メモを無理やり握らせる。


「せっ、拙者。…その…めんでござる…よ。」


「「え?」」


声が途中から小さくなって聞き取れん。

何やら俯いて赤くなっている。


「そのっ…も…文字が…読めないのでござるっ!」


ガーーーーン。


そうだった。こいつは狼人種コボルトなのだ。

頭の犬耳と尻尾さえなければ、今では、どこぞの育ちの良い坊ちゃんって印象なのだ。

そして犬耳はペタンとしおれている。


ちぃ…奴隷取り扱い商工組合「ガイエオコス」に行っている間、買い出しに行ってもらおうと思っていたのだが、計画が頓挫だ。

…まあ、仕方ないか。


「あら、主君?ワタクシ、文字を読めますことヨ?ワタクシがランマルさんに読んで差し上げますことヨ?」


「…でかした、勝利者ヴィクトリよっ!!」


俺はポキってやられて(?)しなびた喋る花を持ち上げる。

さあ、光合成でも何でもしやがれだ(笑)。


勝利者ヴィクトリの生命力が+1強化されました。》


そしてクネクネと動き出した頃、遮断壁カーテンウォールに囲まれた大通り(メインストリート)に踏み入り、問答無用に商館の横に勝利者ヴィクトリを乗り付ける。

呼び鈴なんざ用は無い。


「それじゃ、頼んだぞ。 ランマル!!」


「は…はあ。」


はっきりしない奴だ。


「オーホッホッホッ。ワタクシにお任せあれっ!!」


お前が1番、信用ならんがな?

ともあれ、アムと奴隷番号104を下ろして勝利者ヴィクトリは走り去って行った。

あっ、もう点になってしまった。


《ランマルは能力スキル〈馭者〉(NEW)を獲得しました。》


乗ってる時は気付かなかったが、あの速度は常軌を逸しているな(笑)。


「おおおぉぉぉ。アム様とその御一行様ではありませんかあぁぁぁ!!」


すっ飛んで来たのは商館の使用人サーヴァントである「骨野郎」だ。

呼び鈴も鳴らしてないのに、昨日の今日でこの変わり様である。

って言うか、アム様とその御一行様って何だ(怒)?


「コラっ!!ユウジン、ステリアス様に対して失礼じゃろっ!!」


そもそも、お前も言えた義理じゃ無いだろに?ってネズミ面の奴隷商人の「エリキウス」までもが顔を出す始末。

お前ら、まさか俺達が来るのを張ってたわけじゃあるまいな?ヒマ人か?


「いえいえ。儂はステリアス様の為、国内の狼人種コボルト奴隷の分布状況を調査しておりましたのじゃ。」


「へぇ。役立つじゃないか?んじゃ、首都ジュライ圏内で狼人種コボルトを奴隷として使役している貴族の把握を頼めるか?」


「ははっ!」


それともう1つ、お前には頼みたい事案があるのだ。


「んじゃ、お前も一緒に同行しろ。おい、骨野郎。代表はいるか?」


「ただいま、ドクターミラビリスの元へご案内させていただきます。ホイホイ。」


骨野郎は至って従順に俺達の案内役をした。

だが、こいつはまだ完全には信用ならんのだ(笑)。


とは言っても、通路は先日通った場所と同じだ。

歩廊アリュール続きの公私広間ソーラーでは、相変わらず低頭種ハーフリングの奴隷売買が行われている。

これがありふれた日常なんだろうな。


ん?アムが立ち止まったから何事かと思いきや、立ち止まったのは、その前を行く奴隷番号104か?どうしたんだ?


突如として、ハラハラと涙を落とす奴隷番号104は、言葉も発せずに立ち尽くすのみ。

遠く眺めやるのは、奴隷スレイヴである同胞をおもんばかってか?

もっとも、関わりのない奴隷スレイヴなんかに同情するほど、俺は暇では無いのだ。


「君も冷たい男だねぇ〜。よく見てごらんよぉ?」


「はあ?」


何を見ろってんだ?

公私広間ソーラーの中心では案の定、あの豆3兄弟が奴隷商人を相手にドタバタと暴れている。

見渡してみても、低頭種ハーフリングしか見当たらない。


そう言えばアムから聞いた話では、奴隷番号104には3人の子供が居るってことだが…。


「…ん?3兄弟だとっ?」


「そう。その3兄弟さぁ。」


まっ、まっ、まさかのっ、こんな所で数奇な母子の再会劇だと?

って言うか、それを俺にどうしろと言うんだ??


「それは自分の心に聞いてみなさいよぉ?」


そう言うなら、自分で買えばいいじゃねえか?って話だが、金はあっても自分は奴隷売買なんて無理ですよ?ってアムが白い目で俺を見る。

だからって、俺を偽善者にさせるつもりかっ(怒)。


「ステリアス様、いかがされました?」


おっ!ネズミ面の奴隷商人、こいつがいるじゃないか!


「…お前、あの商談に割り込んで、3兄弟の購入権利を奪ってこい(ヒソヒソ)。金なら幾らでも出す(ヒソヒソ)。」


「なっ!?ステリアス様っ!?あの3兄弟を購入するつもりですかっ??アレはお勧めしませんぞっ!!」


馬鹿野郎!声がデカいっ(怒)。


この馬鹿のせいで、一斉に皆が振り返る始末だ。

勿論、その中には奴隷番号104の、ちょっと困惑気味の潤んだ瞳も含まれている。


えぇ〜い。こうなったら後には引けない。


向こうの奴隷商人共も、こちらを警戒して動向を伺っている。

こらまた、品のなさそうな成り上りっぽい顔をしている。


「いいから、奴らの値段の倍額を出す。とにかくさらってこいっ!!」


「はっ、はいっ!!」


ビューンと突撃するネズミ面の奴隷商人を見送り、ならば、そっちは任せたとばかりに俺は骨野郎をせっつく。


「ボヤボヤしてんじゃない!さっさと進め。」


「ホっ、ホイホイでーすっ!」


全く(怒)。感動の再会は後回しだ。


「ふふふ…。」


「なっ、何だよ?」


アムのやつ、気持ち悪い笑い方しやがって…。


「なんだかんだ言いながらも、君って結局は見過ごせない男なんだよねぇ〜。」


何言ってんだ、馬鹿め。


ゴタゴタ言ってる暇もないし、俺はアムと奴隷番号104を引き連れて最奥の「代表室」に殴り込む。

はぁ。何だか無性に気恥ずかしい。

何で俺がこんな目に会わなきゃならんのだ。


「これはこれは。ようこそ、ステリアス殿。それとアム殿には、昨夜はご馳走になりまして、大変感謝しておりますぞ。」


やっぱり居ました。

待ち構えていたのは、狂気マッドじみた装いを醸し出す白衣の科学者サイエンティスト…いわゆる「奇抜サイコ医師ドクター」だ。

しかしてその実態は、奴隷取り扱い商工組合「ガイエオコス」の元締めにして代表であり、商業ギルド「エノシクトン」の最高幹部の1人と言う肩書きの老人だ。


「さて…本日はどのよう御用件ですかな?」


それにしても、今回は随分と待遇が良い(笑)。

勧められるままに二角獣バイコーン製の革張り座席ソファに腰を下ろすと、ズズズッと尻が沈み込む。

良い毛皮を使ってんな?そんなに奴隷売買って儲かるのか??


「…ゴホンッ。」


「おっ?すまんすまん。今日、来た目的はあれだ。あんたのとこで保有している奴隷スレイヴで、亜人の森の狼人種コボルトが居れば買い占めたいんだがな?」


茶菓子の準備をしていた骨野郎、俺の言葉を聞いて「ガチャン!」とひっくり返しやがった。

すかさず奇抜サイコ医師ドクターに睨まれ、あたふたと片付け、拭き掃除に奔走する骨野郎。

ああ、せわしない。


「…で、返事はどうなんだ?」


勿論、値が張るのは承知の上だがな?


「確認するが…それは本気かな、ステリアス殿?」


さすがの奇抜サイコ医師ドクターも、勘繰かんぐるような視線で俺を見詰めること数分。どうも平行線臭い。


「おいおい。俺は本気だぜ?出来れば裏ルートで出回ってる奴隷売買の方にも手を回してもらえれば嬉しいのだが…な?」


ここはぶっちゃけ、本音で話した方が回りくどくなくて良いだろ?


「これはまた…我が国に裏ルートなどと…。」


「いやな、そっちはこちらで当たるにしても、そこら辺の了解をしといてもらおうと思ってな?」


ジッと無言を通しているアム少年を察してか、奇抜サイコ医師ドクターは思案の表情のままだ。

あともう一押しかな?


「ちなみに、奴隷の買い取りは俺の名前で、竜面印の竜面屋って商店名で購入したい。何しろ、人手が足りんのでな?」


「…なるほど。狼人種コボルト奴隷スレイヴの労働力をお求めと。じゃが、狼人種コボルトは希少価値での。貴族間での争奪戦となっておる中、問題トラブルになる可能性も否定できませんぞ?」


「ほほう。なら、俺が滞在するトーパチオ邸に直接、文句がある奴は来させろ。ともかく、狼人種コボルトは元値の3倍で買い取る。どうだ?」


元値の3倍と突き付けられ、ぐうの音も出ない奇抜サイコ医師ドクターだが、割の悪い話じゃなかろう。


そんな最中に、ネズミ面の奴隷商人が割り込んで来やがった。

その背後には3人の低頭種ハーフリングの男児を従えている。


「おお、ステリアス様っ!!連れて参りましたぞっ。交渉した結果ですがな…そのっ…結構、額が膨らんでおりましてな…。」


「何だよ。はっきり言え。」


「その…総額で煌皇金貨400枚になりまして…内訳はですな、三男が金貨280枚…長男と次男がそれぞれ金貨60枚に…。」


煌皇金貨が…400枚???


おやおや?確か、三男の元値は金貨100枚。長男と次男の元値は、それぞれ煌皇金貨30枚だった筈。


ニヤリと奇抜サイコ医師ドクターがほくそ笑んだ。

やりやがったな、このジジイ(怒)。

しかし、シュンと大人しく座り込んでいる奴隷番号104の手前もある。


「ちいっ。しかし男に二言は無いっ!煌皇金貨400枚で買った!!これでどうだ、ジジイ!」


「ふはっはっはっ。よろしい。ではステリアス殿の提案に乗り、今後も全面的にガイエオコスは協力させて頂きましょう。」


…高い買い物になっちまったな(笑)。しかし、これで密約は成立した。

相好を崩した奇抜サイコ医師ドクターは、早速、骨野郎に命じる。


「ユウジンよ。我が商会が現在、確保している狼人種コボルトは8名だったな?書類の準備をせよ。」


「ホイホイ、ただ今っ!!」


骨野郎が消えて、さて、豆3兄弟に向かい合ってみると、確かに三男の豆末まめすえは飛び抜けてデカい。

長男と次男が小さ過ぎて、余計に大きく見えるのだ。

背丈としては160㎝ぐらい。俺の肩ぐらいまではあるんじゃないか?


しかし、おや?豆3兄弟は相変わらずの反抗期的な表情を緩めない。

もしかして、自分たちの母親が目の前にいるって事に気付いてないのか?

離れて暮らしているうちに、顔を見忘れたってやつなのか?


「…では、ステリアス殿、本日の奴隷スレイヴ契約の手続きと、首環ダクシナ・マルガの…。」


「あー。その前にだ、コイツも俺の奴隷スレイヴとして登録し直したいんだが、出来るか?」


俺の言うコイツってのは、無論、所在無げに縮こまっていた奴隷番号104であったが、ハタと気づいて不満の叫びを上げる。


「話が違うべっ!?オラっ、アム様の奴隷スレイヴが良いだべっ!アム様の奴隷スレイヴじゃなきゃ嫌だべっ!!きいいいぃぃぃ!!」


おっ。元気になったみたいだね?って思ったら、後頭部をスパーーン!と叩かれ、正気を取り戻す奴隷番号104。


「…アム様ぁ…痛いだべぇ…(涙)。」


「静かに座ってなさいよ。君達の件は僕の相棒に任せてあるんだから、反論は認めないよ?」


「そっ、そんなぁ〜(涙)。」


奇抜サイコ医師ドクター、そんな奴隷番号104をチラリと眺めやる。


「ほっほっほっ。聞いておりますぞ。ギルドのウィットネス準男爵バロネット家の監視官との代理決闘で入手した奴隷スレイヴでありましょう?」


耳が速いな(笑)。


一方、奴隷番号104の声と、ウィットネス準男爵バロネット家と聞いて長男の豆一まめいちがピクリと反応する。


「にしてもだな…奴隷番号104とか、あまりに芸がない名前だ。名前を変えて再登録する事は出来るのか?」


「ほっほっほっ。勿論、可能ですぞ。何であれば、儂が代筆しますぞ?」


至れり尽くせりだ。

そうとなれば、イカした名前を考案してやろう。

名前を付けるのは得意なのだ(笑)。


「ええ〜と、確かお前、元の名前は…豆…豆…豆福まめふくだったっけ?」


「なぜ、オラの名前をっ!?」


あっ、やばい。これってハイヨト・ハ・クォデシュ(摂理の声)さんの情報だったっけ?

まあ、別にどうでもいいけどね?


だが、豆福まめふくと聞いて騒つくのは当の本人だけじゃない。

豆3兄弟の長男、豆一まめいちもワナワナと狼狽え始める。

にしても、豆一まめいちって名前もどうなんだ?ちょっと考え直そうか?


「にいちゃん、どうしただ?」


次男の豆男まめお、長男の異変を察知して慌てる。

これに三男の豆末まめすえも気付き、居た堪れずに兄達を見下ろした。


「にいちゃん達、どうしたが???」


「…母ちゃん?…本当に…そこに居るのは母ちゃんなんだか?」


おやおや?やっとの感動の再会って流れですか。


しかし母親の奴隷番号104、俯いたまま名乗り出そうともしない。

何やってんだ、お前?


「オラの…オラの知ってる母ちゃんより、ずっと若いだべよっ!?でも、その声は母ちゃんに間違い無いだべっ??」


ガーーーン


衝撃の事実発覚に、豆3兄弟のみならず、俺もひっくり返りそうになっちまった。


こりゃ、どう言うことだ?と振り返ったら、アムの野郎、そっぽ向きやがった。

あいつ、これを分かっててやりやがったな(怒)。


「にいちゃん、本当にオラ達の母ちゃんなんだが?」


豆一まめいちにいちゃん、それ本当ずらかっ??」


もうこれ、収拾がつかん。

俺は黙りこくった奴隷番号104を引っ掴んで持ち上げると、豆3兄弟にそれをブン投げ渡してやる。


ビューーーン ドサッ!!


「うわっっとっと…危ないだべがっ!!」


うむうむ。ちゃんとキャッチしたな。

後は好きなだけ話すがいいさ。話せば分かるさ、母子だものさ(笑)。


で?どうしてこうなった?


「…そうねぇ。彼女、色々と人体実験させられたって言ったでしょ?その中の1つに、人造メトセラ細胞の投与ってのがあってね。」


「それで若返ったってわけかよ?」


「あくまで副作用っぽくてねぇ…本来はさ、人体の欠損組織の自己再生を目指してたらしいけど、それで実験中止になったのを映像ヴィジョンで確認したよ。」


それはいいが、何で今の今まで黙ってた(怒)?


「いやぁ。僕も今の今まで違和感あったけど、気が付いたのは長男君と顔を合わせてからだからねぇ。」


本当にかよ?怪しいもんだぜ。


んで、向こうも話し合いが纏まったようだな。


「母ちゃん、若いべっ!綺麗だべさっ!!」


「そうだべ?オラ、必ずアム様の心を射止めて、玉の輿に乗るだべっ!!」


「応援するだっ!」


何を言ってんだ、お前らは?

どう言う一件落着なんだ、それは?


そして、涼しい顔で握りこぶしを作るアムが怖い。


低頭種ハーフリング 豆3兄弟 長男 豆一まめいち 煌皇金貨60枚。

低頭種ハーフリング 豆3兄弟 次男 豆男まめお 煌皇金貨60枚。

低頭種ハーフリング 豆3兄弟 三男 豆末まめすえ 煌皇金貨280枚。


狼人種コボルト 狼頭ウルフヘッド 男 クエビコ 煌皇金貨300枚

狼人種コボルト 狼頭ウルフヘッド 女 ハナコ 煌皇金貨280枚

狼人種コボルト 狼頭ウルフヘッド 女 イワメ 煌皇金貨290枚

狼人種コボルト 狼頭ウルフヘッド 女児 フミ 煌皇金貨300枚

狼人種コボルト 狼頭ウルフヘッド 老人 ナヨタケ 煌皇金貨250枚

狼人種コボルト 狼形ハウンドウルフ 雄 スオウ 煌皇金貨250枚

狼人種コボルト 狼形ハウンドウルフ 雌 セイラン 煌皇金貨250枚

狼人種コボルト 半狼人ハーフコボルト 男児 ナオヒ 煌皇金貨350枚


奴隷契約の首環ダクシナ・マルガ 1つにつき煌白銀貨5枚。

計12個にて煌白銀貨60枚。


上記の出費と相成る。


《ステリアス・シーヴァは能力スキル〈商才〉(NEW)を獲得しました。》


ちなみに奴隷番号104の名前は「スウィンドラ」に改めることにする(笑)。

意味は「詐欺師」だ。


◇ ◇ ◇


ステリアス・シーヴァ【竜絶壁オーバーマインド発動中】

種族〈シーヴァ族〉

階級〈傭兵〉

所属国〈傭兵大隊預かり(特措法スペシャルケース)〉


カテゴリー〈8.7+〉(↑0.1)

戦闘力 63

防御力 57

生命力 90

回避値 57

知能値 47

器用値 48(↑1)

魔力値 62


相生相剋〈火気〉属性 54

相生相剋〈木気〉属性 35

相生相剋〈金気〉属性 25

相生相剋〈土気〉属性 44

相生相剋〈水気〉属性 40


竜技ドラゴニックアーツ

九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎かくえん〈火気〉

九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐せいひつ〈水気〉

九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉

九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉

九十九式(上位)森羅カリオペの皇緋〈火気〉

九十九式(上位)喜劇タレイアの蓋世〈土気〉

九十九式(上位)叙事詩テルプシコラの泡沫〈水気〉


戦技バトルアーツ

一刀両断

十文字斬り


固有能力パーソナルスキル

竜の血眼(竜眼第1位階)

轟炎ピュラリスフィールド

水精リクィッド女王クィーンの加護〈35%〉付与ギフト


能力スキル

大剣 剣 手斧 槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗 魅了

毒耐性 寒耐性 虚言耐性 邪眼耐性 敵意耐性 幻視耐性 暑耐性 睡眠耐性

酩酊耐性 拘束耐性 脚力 看破 打撃 軽業 殺気 嗅覚 聴覚 追跡 鑑定

察知 聴き流し 威圧 命名 馭者 疾走 解体 連携 釣り 加工 応援 大工

恫喝 腕力 投擲 調理 予感 警告 二刀流 洞察 策謀 警告 演技 統治

潜伏 滑空 商才(NEW)


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)火属性イグニス付加ギフト

下位(基本三原理)火属性イグニス魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)火属性イグニス誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)水属性アクア付加ギフト

下位(基本三原理)光属性ルーメン付加ギフト


眷属ファミリア

大嵐テンペスト〈相生相剋の五人衆〈金気〉〉

喜劇コメディア〈相生相剋の五人衆〈土気〉〉

勝利者ヴィクトリ〈相生相剋の五人衆〈木気〉〉

クロちゃん

赤道イクェイタ〈相生相剋の五人衆〈火気〉〉

流星ミーティア〈相生相剋の五人衆〈水気〉〉

ラムバ〈闘種アスラ四天王〉

ティロ〈闘種アスラ四天王〉

クラトゥ〈闘種アスラ四天王〉

プンジェ〈闘種アスラ四天王〉


称号

赤き竜人

傾国の貴公子

闘種アルカェウス

調和者シジコス


装備

乙女座之刃ヴィルゴメッシュ重剣バスターソード

属性:付喪神ツクモガミ(低位)LV200〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:乙女ブライド邁進アドヴァンス

折れぬパペチュアルハート

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:360+α


竜面マルティコラス〈仮面〉

属性:竜面の者LV250〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:竜因子アデック封印

自己再生

耐久値:200/∞


朱鎧ハーフクロスアーマー〈皮鎧〉

属性:朱虎の皮LV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗〈皮〉

耐久値:85


携帯用小刀フォールディングナイフ〈小剣〉


属性:雷鉱石ブロンティアLV30〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:物理特化

雷属性トニトルス付加ギフト

耐久値:150


黒衣(黒色ジェット)〈外衣マント

属性:結界種セフィラーLV300〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:結界生成〈守護遮断(反射率リフレクト)〉

物理特性〈闇・土〉30%増幅ブースト

防寒〈永続化〉

耐久値:350


所持金

煌皇金貨12枚

煌白銀貨293枚

煌赤銅貨70枚

【〈神宝の洞庫〉煌皇金貨総額694,592枚】


所持品

賢者の核石タリスマン〈「火気」術式ニダーナ刻印〉

賢者の核石タリスマン×1

岩塩

獣油オイル

下着チャスズ〈服〉×4


◇ ◇ ◇


アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナス【竜絶壁オーバーマインド発動中】

種族〈竜種ドラゴン・第2位階〉

階級〈暴君〉

所属国〈無し〉


カテゴリー〈16.6+〉

戦闘力 82

防御力 43

生命力 98

回避値 44

知能値 52

器用値 36

魔力値 120


相生相剋〈火気〉属性 87

相生相剋〈木気〉属性 56

相生相剋〈金気〉属性 43

相生相剋〈土気〉属性 58

相生相剋〈水気〉属性 67


固有戦技パーソナルアーツ

獅子レオン破光グリダーレ


固有能力パーソナルスキル

暴君パルティアの加護

所持者固定契約〈魂〉

因果律限界値ルミナリエス突破

情報の実在化(人体化・竜刀化・霊子結晶)〈竜界繋アサグリスタ

分体ラディウス作成

竜刀〈第2位階〉人面獅子アリエル


能力スキル

爪 隠蔽 偽装 咆哮 蒸留 調合 精製 計算 機械操作 精密操作

知者 自己回復 即死耐性 毒耐性 闇耐性 睡眠耐性 幻視耐性

石化耐性 結界耐性 魔眼耐性 寒耐性 炎耐性 障壁 竜眼 竜刀

覇気 転生者 霊子 幽体 改竄 礼節 胃袋 演技 咆哮 奸計

洞察 看破 連携 粉砕(NEW)


竜言バドクォル術式

〈第1位階〉 竜顕現テンペラメントニック

〈第1位階〉 竜絶壁オーバーマインド

〈第2位階〉 竜界繋アサグリスタ

〈第2位階〉 竜阿摩羅エクストラ


称号

暴君

調和者シジコス

ショー・ストーク


装備

正式上衣フロックコート白色セレナイト)〈服〉

属性:羊毛ウールLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:30


飾内服ベスト濃緑色ペリドット)〈服〉

属性:羊毛ウールLV25〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:32


襟布クラヴァット水色アイオライト)〈衣類〉

属性:羊毛ウールLV10〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:15



霊子結晶モルゲンレーテ

運命指揮者ストーク・ブリンガー直刀グラディウス

属性:魔鉱石アガメムノンLV150〈特殊兵装レア)級〉

付与効果:魔力伝達〈戦技バトルアーツ増幅ブースト

鸛鶴ストークの紋章〈遺産へレディウムの証〉

耐久値:200


多頭蛇縛イオラオス改〈波刃刀フランベルジュ

属性:多頭蛇ヒュドラ殺しLV180〈特殊兵装レア)級〉

付与効果:軟鋼糸〈雷鉱石ブロンティア

耐久値:150


正式上衣フロックコート白色セレナイト)〉(衣類)

貴族服スマート白色セレナイト)〉(衣類)

貴族服スマート紺色ラブラドライト)〉(衣類)

防寒衣裳ルダンコート炎銀色プルースタイト)〉(衣類)

巫女シヴィラ真像イコン〉秘密結社所有物

〈再誕の書〉1冊 秘密結社所有物

〈土〉4600t

〈特性濃厚エキス〉(食品)

〈握り飯〉(食品)5個(NEW)

〈ジンジャーブレッドクッキー〉(食品)100個(NEW)


ストーク家の遺産

〈煌皇金貨〉貨幣 4600枚

〈煌白銀貨〉貨幣 29000枚

〈煌赤銅貨〉貨幣 999000枚


◇ ◇ ◇


大嵐テンペスト

種族〈雷霆馬グングニル

階級〈雷霆馬グングニル神種+〉

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈4.5+〉

戦闘力 44

防御力 49

生命力 46

回避値 47

知能値 39

器用値 22

魔力値 33


相生相剋〈金気〉属性 44

相生相剋〈土気〉属性 1


固有戦技パーソナルアーツ

神撃ゴットヴレス星霜雷鼓エクスーシアイ雷霆槍グングニル


戦技バトルアーツ

百雷


固有能力パーソナルスキル

運命補正効果(眷属ファミリア

疾雷の蹄

雷霆槍グングニル化〈神級〉

因果律限界値突破ルミナリエス〈限定解除〉】


能力スキル

脚力 聴覚 嗅覚 積載 牽引 疾駆 咆哮 雷君

圧殺 炎耐性 魔眼耐性 察知 冷静沈着 仲裁

原子分解 障壁 飛翔 神気 怒号 紫電 統治


称号

相生相剋の五人衆〈金気〉


装備

馬鞍〈軽装〉

属性:獣皮LV8〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久値:60


◇ ◇ ◇


勝利者ヴィクトリ

種族〈妖怪神ようかいしん 樹蛇種ネハッスキム

階級〈馬車(黒檀)〉

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈4.8−〉

戦闘力 10

防御力 80

生命力 76(↑1)

回避値 50

知能値 31

器用値 26

魔力値 35


水属性アクア2

風属性エア5

木属性アルボル15


相生相剋〈木気〉属性 30


戦技バトルアーツ

大祓おおはらえ帯刀たちはき


固有能力パーソナルスキル

運命補正効果(眷属ファミリア

自我

癒しの花籠〈搭乗者治癒能力80%上昇〉

閻浮樹の無窮〈自己再生〉

天華の曙光〈光合成〉

満善車王まんぜんしゃおうの神庫〈隠り世空間〉

御阿礼木みあれぎの召霊〈木気の祝福〉

無垢なる垂迹すいじゃく〈化生〉

因果律限界値突破ルミナリエス〈限定解除〉】


能力スキル

盾 物理抵抗 自己再生 即死耐性 睡眠耐性 幻覚耐性 石化耐性

狂気耐性 熱耐性 魔眼耐性 積載 格納 管理 偏食 捕食吸収

自己増殖 硬化 障壁 踏付け 怒気


称号

相生相剋の五人衆〈木気〉

歩く荷台


装備

薄地衣裳シュミーズドレス〈服〉

属性:霊体スピリットLV200〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:精神抵抗(自己再生)〈永続化〉

ジゴ袖(美的感覚 上昇アップ)〈魅了〉

耐久値:300∞


麦わら帽子ストローハット〈帽子〉

属性:霊体スピリットLV200〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:相生相剋〈木気〉属性

精神抵抗(自己再生)〈永続化〉

日避け〈耐暑・耐熱・耐火〉減退

耐久値:250∞


◇ ◇ ◇


クロちゃん

種族〈鳥天種エフェメラ

階級〈亜成体(休眠中)〉(NEW)

所属国〈オーウム世界コミュニティ


カテゴリー〈1.5+〉

戦闘力 19

防御力 15

生命力 25

回避値 15

知能値 34

器用値 15

魔力値 11


風属性エア16

光属性ルーメン15


固有戦技パーソナルアーツ

刹那アブソリュート光輝タキサイキア〈補正値200%向上〉


固有能力パーソナルスキル

アイビスヴォイス〈術式3.5倍 増幅ブースト

運命補正効果(眷属ファミリア

結界種セフィラー回帰オブト同期コンタクト中・50%まで進行〉(NEW)


能力スキル

結界耐性 魅了 聴覚 直感 覚者 脅迫 応援 偏食 嫉妬

抗議 慈愛 怒気 結界 飛翔 癒し 歌唱


精霊系スピリトイド術式

讃歌アンブロシウスの翼〈補正値200%向上〉


称号

漆黒の剣姫

ステリアス・シーヴァの眷属ファミリア


◇ ◇ ◇


ランマル

種族〈狼人種コボルト

階級〈狼人ウェアウルフ戦人イクサビト

所属国〈狼人種コボルトの集落〉


カテゴリー〈1.6+〉

戦闘力 20

防御力 10

生命力 34

回避値 25

知能値 22

器用値 17

魔力値 0


戦技バトルアーツ

から竹割り

一刀両断

居合いの太刀

二重螺旋


固有能力パーソナルスキル

狼形化ハウリングウルフ

運命補正効果(奴隷スレイヴ〈忠誠度60%〉)


能力スキル

剣 刀 槍 弓 爪 大刀 軽装 脚力 突撃 細工 礼節

魚漁 戒律 寒耐性 応援 直感 嗅覚 反抗期 追跡

聴き流し 調理 馭者(NEW)


称号

若長の子

犬耳少年

ステリアス・シーヴァの所有 奴隷スレイヴ


装備

木蓮マグノーリャの太刀〈妖刀〉

属性:付喪神ツクモガミ(低位)LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:強制 同期コンタクト守護ガーディアン

八音はちいんつば

星霜せいそうにえ

鞘(落葉紅紫花)

耐久値:300


応接着ラウンジスーツ紺色ラブラドライト)〈服〉

属性:羊毛ウールLV16〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:20


覇王レクスの首環〈首輪〉

属性:門弟ディスキプルスLV200〈聖痕武器スティグマ級〉

付与効果:強制 同期コンタクト門弟ディスキプルス

竜人ドラゴニック加護ディーフェンシオ守護膜シェル

覇王レクス霊壁アウローラ反射リフレクト率50%〉

服従ディスキプルス眷属器テールム

耐久値:280


◇ ◇ ◇


エリキウス・ウラノ

種族〈人間種ヒューマン半鉄鼠ハーフヴラウニ

階級〈奴隷商人〉

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈0.9+〉

戦闘力 8

防御力 15

生命力 16

回避値 20

知能値 18

器用値 20

魔力値 5


土属性テラ5


戦技バトルアーツ


固有能力パーソナルスキル

大地アース血筋ディセンダント30%


能力スキル

小剣 棍棒 杖 接客 販売 管理 鑑定 接待 商才 忠義

察知 土下座 虚言耐性 寒耐性 予感 聴覚 嗅覚 恫喝

脅迫 威圧


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)土属性テラ付加ギフト


称号

奴隷商人

ネズミ面商人


装備

宝飾衣ダブレット(成金仕様)〈服〉

属性:羊毛ウールLV30〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:25


◇ ◇ ◇


ユウジン・クノッヘン(NEW)

種族〈人間種ヒューマン半狂骨ハーフヴェタラ

階級〈奴隷取り扱い商工組合「ガイエオコス」使用人サーヴァント

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈1.2−〉

戦闘力 10

防御力 13

生命力 10

回避値 15

知能値 20

器用値 23

魔力値 4


土属性テラ5


戦技バトルアーツ


固有能力パーソナルスキル

骨再誕クノッヘン因子〈未覚醒〉


能力スキル

小剣 棍棒 杖 隠蔽 接客 馭者 接待 調査 土下座

策謀 石化耐性 狂気耐性 寒耐性 応援 呪い 恫喝


称号

商館の御用係

骨野郎(NEW)


装備

燕尾服テイルコート褐色シトリン)〈服〉

属性:麻製リネンLV10〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:15


◇ ◇ ◇


ドクターミラビリス

種族〈人間種ヒューマン

階級〈奴隷取り扱い商工組合「ガイエオコス」元締め〉

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈2.3−〉

戦闘力 15

防御力 20

生命力 28

回避値 10

知能値 46

器用値 48

魔力値 22


火属性イグニス10

水属性アクア22

風属性エア22

氷属性プルイーナ24

木属性アルボル13


戦技バトルアーツ


固有能力パーソナルスキル

奥義「宮殿の書」


能力スキル

小剣 杖 加工 作成 調合 生産 精製 接客 販売 計算

機械操作 鑑定 博識 精密操作 礼節 商才 統治 調査

奸計 冷静沈着 毒耐性 幻覚耐性 狂気耐性 炎耐性

直感 障壁 恫喝 脅迫


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)火属性イグニス付加ギフト

下位(基本三原理)火属性イグニス魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)火属性イグニス誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)風属性エア付加ギフト

下位(基本三原理)風属性エア魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)風属性エア誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)水属性アクア付加ギフト

下位(基本三原理)水属性アクア魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)水属性アクア誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)氷属性プルイーナ付加ギフト

下位(基本三原理)氷属性プルイーナ魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)氷属性プルイーナ誘導波動ソリュード

下位(基本三原理)木属性アルボル付加ギフト

下位(基本三原理)木属性アルボル魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)木属性アルボル誘導波動ソリュード

中位(戦略アグレッシオ級)火属性イグニス障壁シールド

中位(戦略アグレッシオ級)風属性エア障壁シールド

中位(戦略アグレッシオ級)水属性アクア波動ブラスト

中位(戦略アグレッシオ級)水属性アクア障壁シールド

中位(戦略アグレッシオ級)氷属性プルイーナ波動ブラスト

中位(戦略アグレッシオ級)氷属性プルイーナ障壁シールド

中位(戦略アグレッシオ級)木属性アルボル障壁シールド

上位(統治者イムペリウム級)水属性アクア衝撃波動エクスプロージョン


錬金アルケミア術式

魔鉱石アガメムノン〉精製技能+

〈賢者の核石ワイズマン〉精製技能−

〈反応炉〉調整技能−

魔道兵ホムンクルス〉精製技能+

人造兵ゴーレム〉精製技能−

稼働鎧モーターアーマー〉精製技能−


称号

魔道院ドクトリン錬金術士アルケミスト

奴隷取り扱い商工組合「ガイエオコス」元締め

奇抜サイコ医師ドクター


装備

宝杖トップハットイオン(孔雀色ブルナイト)〈杖〉

属性:氷属性プルイーナLV100〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:精神感応〈術式シグヌム増幅ブースト

守護膜シェル水属性アクア50%)

耐久値:120


白衣の上衣着オーバーコート〈服〉

属性:羊毛ウールLV25〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

状態異常耐性 付与エンチャント

耐久値:25


◇ ◇ ◇


奴隷番号104(豆福まめふく)→詐欺師スウィンドラ(NEW)

種族〈低頭種ハーフリング

階級〈奴隷スレイヴ・暗殺者〉

所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉


カテゴリー〈2.2−〉

戦闘力 15

防御力 25

生命力 27

回避値 22

知能値 38

器用値 15

魔力値 25


光属性ルーメン24


戦技バトルアーツ


固有能力パーソナルスキル

光明の護り

創生言語プロヴァーブ術式〉因子弱体化中40%(NEW)

運命補正効果(奴隷スレイヴ〈忠誠度20%〉)(NEW)


能力スキル

小剣 暗器 隠蔽 偽装 暗躍 暗殺 潜伏 追跡 暗視

歌唱 精神抵抗 嫉妬 慈愛 改竄 闇耐性 睡眠耐性

幻覚耐性 虚言耐性 共鳴 同調 感応 心眼


創生言語プロヴァーブ術式

強制言語(洗脳・改竄)

事象言語(摂理介入)

滞留言語(時間停滞レジデンスタイム


称号

秘密結社構成員・洗礼名〈奴隷番号104〉

元ウィットネス家所有 奴隷スレイヴ

ステリアス・シーヴァの所有 奴隷スレイヴ(NEW)


装備

侍従アコライト服〈服〉

属性:麻製リネンLV10〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久値:5


奴隷の首環ダクシナ・マルガ〈首輪〉(NEW)

属性:服従ヴィクティム術式シグヌムLV50〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:奴隷スレイヴ制約〈服従ヴィクティム

反抗時〈精神苦痛+付与エンチャント

耐久値:100

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