第4話「春祭り(死祭)の霊都」〈10〉米(こめ)パーティー
(^ー^)ノRPG要素の追加。キャラ管理が…(汗)
第4話「春祭り(死祭)の霊都」〈如才のなさとは敵を作らずに自分を主張することである〉Tact is the knack of making a point without making an enemy
草創歴0444年5月5日〈10〉
トーパチオ士爵家の厨房はてんやわんやの大騒ぎだ。
基本、この場は女中さん番号1と、そして帰宅したばかりのアムが担当。
食材は既に俺が運び込み済みである。
「食材の下処理と盛り付けは私が担当しますわ〜。アム様は、味付けをよろしくお願いしますねえ〜。」
「メアリお姉さん、そこは任せてよ。後、寸胴とか鍋が足りなくなったら言ってねぇ。裏庭でも煮込み始めるから〜。」
なかなか連携もいい(笑)。
応接間で来客をもてなすのは女中さん番号2の役目だ。
「お任せくださーい。食前酒のストックも十分にありますわー。」
「アンリお姉さん、任せたよぉ。」
《アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスは能力〈連携〉(NEW)を獲得しました。》
応接間の広間には、既に数人がチラホラ。
中でも1番の大物は、実は子爵持ちでもある、喫茶「スタージョン」の主人だ。
喫茶店は副業で、商業ギルド「エノシクトン」の運営部最高幹部と言う立場上、煌王家と関わりを持つための絶好の機会と言える。
そして、そこの隅っこで丸くなっているのは、俺に絶対の忠誠(笑)を誓ったネズミ面の奴隷商人である。
褒美に俺の下着を1枚くれてやったばかりだ。
それ以外の招待客は、主人ご推薦の大手商人が大半である。
さて、地下蔵から米樽の搬出をあいつらに任せてあるのだが、大丈夫だろうか?
何しろ、今日の主役は「亜人の森」から持ち帰った土産の古代米である。
何を隠そう、今夜は米パーティーなのだ!!
それはさておき、アムと共にやって来た裏庭には、事前に簡易 燃焼炉を5つ並べて設置済み。それぞれ炊き上げ用の寸胴を配置。
アムの奴は本格的な釜戸を作りたいだのなんだの言っていたが、それは自分の屋敷でやってくれって感じだ。
よし、まだ陽が沈むには時間があるが、ちゃっちゃっと炊いてしまいたいところ。
「ちょっとぉ。まだ準備出来てないのぉ?」
やる気満々のアムである。米がまだ来ていない事でご機嫌斜めか。
「今取りに行かせてる…おっ、来た来た!おい、こっちだ!!」
犬耳少年に手を引っ張られ、億劫そうに歩いて来るのは桃色の縦巻髪で、ちょっと強気な面持ちの、ジゴ袖 薄地衣裳姿の美女だった。
いやほんと、洋装の服にしとけって言っておいて良かったよ(笑)。
和装の服だと流星に丸被りになるからな。そして何より目立つし。
そしてこの女、通称「歩く荷台」である。
「ちょっと主君!?歩く荷台ってなにヨ?失礼しちゃうワ!!」
「いいから、早く米を出せ。」
戯言は聞かん。にしてもコイツ、馬車の時は大嵐に牽引され、人体化してる時は犬耳少年に引かれなきゃ歩けんのか?
「だってワタクシ、淑女でしてヨ?労働なんて無理ですワ〜。」
やかましいっ(怒)。
「…で、この子は勝利者なわけね?」
おっ、アムさん鋭いねえ。
まあ、女の手のひら(?)からドサドサと、米が詰まった木樽が次々に出てくれば、そりゃ分かるでしょ?って視線が痛い。
「あら、アム様。ワタクシ、やっとこうしてアム様ともお話しすることが出来まして光栄ですワ。これも主君が生贄を捧げてくださったおかげですワ。オーホッホッホッ。」
ジロリとアムの視線が俺に突き刺さる。その目は痛い。
いやいや、違うのさ。
成り行きでそうなっちまっただけで、俺もまさかこんな事になるとはだな…いやっ、マジでっ。
「あのねぇ。それはともかく、後始末はちゃんとしたんだろうね?ちょっと後で話があるからね?」
「オーホッホッホッ。死体は全てワタクシが頂きましたワ。痕跡は残してありませんワ。」
こいつ、また余計なことを…。
誰か助けてくれ。
だが犬耳少年、サッと目を逸らす。触らぬ神に祟りなし、と。
《ランマルは能力〈聴き流し〉(NEW)を獲得しました。》
◆ ◆ ◆
料理の種類別に米の水分比率を変更すると言うので、配分はアムにお任せである。
使用する水は、これまた勝利者の「満善車王の神庫」から飲料水の木樽を出させる。
これは無限に水が供給されると言う不思議の水樽(?)だ。
ああ、便利なものもあったものだ(笑)。
俺は早速、蛇口から水を出してみるが、おや?水が粘液状になってまとわりつく。何事だ?
『ザザザ…ご主人様っ!!普通に定時連絡を忘れてるのじゃあ〜!?』
出した水が「水鏡」となって俺を責め立てる始末。
いや。責めているのは、遠く離れた「闘種の郷」に残してきた流星こと、じゃ〜じゃ〜姫か。
しまった。元々、この水は流星が生まれた川の水で汲んだもので、コイツと強く直結してるんだった。
「定時連絡な…忘れてないぞ?あれだ、特に重要な連絡事項が無かっただけだし。」
そうそう。まさかの俺が忘れてたってわけが無い。いや、ホント。
『ザザザ…ご主人様に無くとも、こちらにはあるのじゃ〜!!』
「オーホッホッホッ。主君に対して、何たる口の利き方でしょウ?流星さん、はしたなくってヨ?」
コイツ、また余計な口を挟みやがった(怒)。
この勝利者、「ワタクシは労働よりも料理作りの方が性に合っていますワ。」と宣った為、俺の手伝いに残したのが失敗か。
『き、貴様は勝利者じゃな!?何を新参者が偉そうにっ!そなたには用は無いのじゃ、この蛇女め!』
「オーホッホッホッ。同じ相生相剋の五人衆として、立場は同じくてヨ?そうではなくて、水溜まりさん?」
ああ、ややこしい。
水鏡を通している分、余計にややこしい。
「オーホッホッホッ。そもそも、水鏡の向こうの水溜まりさんと、常に主君が側に居て下さるワタクシと、さてさてどっちが勝っているのやらですワ〜〜?」
『キイィィィーーー!!!悔しいのじゃぁ〜!!』
待て待て。そもそも、馬車という移動手段が不可欠だから、常に側に置いてあるだけだけどな?
「……。」
「ともかくだ、流星。お前は鳥居がこっちで完成次第、俺の方に合流しろ。お前にしか出来ない仕事がある。」
『りょ、了解なのじゃあ!!』
水を得た魚のごとく、流星の顔が水鏡の中で弾ける。
そんな時ばかりは、美少女の素顔が垣間見えて可愛いものだがな?しかし、次第にその優越感に満ちた笑顔を嘲笑に変え、勝利者に向けるのが悪い癖だ。やめろって。
『ザザザ…あっ、それで思い出したのじゃ〜。』
「ん?何だ?」
『ご主人様、鳥居輸送班のティロなのじゃが、今夜の0時にはそちらに到着するとの事ですじゃ〜。』
…お前は馬鹿か?その報告が遅いだろうが(怒)!?
無論、前言撤回だ。
しかし、速くても3日位はかかるってクラトゥ爺さんが言っていたが、まだ2日ちょっとしか経っていないよな?
どんだけ不眠不休で走ってんだ?
その件でまた、アムと相談しなきゃならなくなっちまったな。
で、当のアムはと言えば、厨房とこっちを行ったりきたりの大忙しで、ちょっと声を掛けずらい(笑)。
厨房では大きな鉄鍋を使用し、「ぱえりあ」なるものを種類ごとに炊き込んでいるそうだ。
「この国の人はアニティモノス(サーモン)とイオェイド(ニシン)が大好物だからねぇ。それに加えて温野菜と香草のパエリアも追加中だよ。」
「その…ぱえりあ?ってのは旨いのか?」
俺の疑問に「勿論さっ!」と、こちらの炊き具合を確認しながら、大麦を主食にする人達にも食べやすい筈だよ?って太鼓判。
後はじっくりコトコト煮詰めて、味を染み込ませるだけだから、あっちはもう大丈夫だとさ。
「オニギリ用のお米はちょっと固めに宜しくねぇ。おっと、そろそろリゾット用のお米が完成しそうだね。」
裏庭で火にかけている寸胴で作るのは「りぞっと」とかいう、米を使った大麦粥風のものらしい。
不味そうだな。
「不味くないよぅ。まずはお米に流星の水、バターとジャガイモの特製濃縮エキスで味付けした、マッタリ風味のトロける味だよ。期待しててねぇ。」
特製濃厚エキスって何だよ?そう言えば昨日の夜、地下蔵で液体を調合してたよな?その小瓶の色は…大丈夫か?
「大丈夫だよ。僕の竜言術式で美味しくなあれぇ。っておまじないを掛けてあるからね?いやぁ〜、奴隷番号104さんのアレで閃いたの。」
「しかし、お前がこんなに料理好きってのは驚きだな。」
へへへっ。って、おどけるアム。
まあ、今まで竜刀姿で飯も喰う必要が無かった反動か?
とは言っても、こいつの知識は時折、妙に異質なものを感じるんだよな。
「それは竜種って言うよりも、竜種になる前の僕の前世の記憶が原因かなぁ?少しづつだけど、思い出し始めたよ。」
「前世だあ?」
もっとも、転生の概念が無いわけじゃないが、あまり一般的なものではない。
東方辺境の一部では「人は永遠の転生を繰り返す事で、摂理を動かす為の歯車として存在し、世界を維持する為の生贄なのである。」と言う教義もある。
しかし、これは異教とされる「ラ・ルオタ(運命の輪 )」信仰だ。
そうであるなら、死者の怨念で死霊は生まれない筈だけどな。
ここ中央大陸では「教皇会」の信仰が行き渡っており、勿論、転生の概念を否定している。
死者は祖霊となって大地と天空に還元されると言うのが、「聖域」の教えであるらしい。
ぶっちゃけ、どうでもいいがな。
「んな事より、後は犬耳少年と勝利者に任せておけばいいだろう?」
そう。勝利者の奴、今のところは真面目に味付けと火加減の調整を無難にこなしている。
何だかんだ、女性(?)だからか手際は良い。
勿論、犬耳少年は監視役だ。
同時に山ほどあるジャガイモをせっせと皮むき中ではあるが…。
《ランマルは能力〈調理〉(NEW)を獲得しました。》
「そうそう、監視役で思い出したけどねぇ。クロちゃんを付けている、あの奴隷番号104さんね。まだ目が醒めないとなると、ちょっと面倒な状況かも知れないよ?」
「あー?」
「あ〜?じゃないよっ!」ってアムが怒り出す。
だが、怒りたいのはこっちの方だ(怒)。
「奴隷番号104なんか、どうでもいいだろ。それより、今夜にも鳥居が届きそうなんだよ。あの神主伊達兄ちゃん達をどうするかだろが?」
「いや、だからでしょ?この首都を囲む結界種に穴を開けるには、クロちゃんの力を借りるしかないでしょが?それに使えるなら、奴隷番号104さんの創生言語術式は役立つでしょ?」
あ???俺には、サッパリだ???
「いいかい?この首都ジュライには大規模な結界種が掛けられているんだよ。そしてそれが外敵の侵入を感知し、障害が発生した場合には、恐らく音無しの塔院だろうけど、異常を察知される可能性が非常に高い。でも、思い出してごらんよ?クロちゃんは僕達の存在を教える為に、あの結界種を突き抜けて来たにも関わらず、その報告はされていないわけだよ?」
あ〜。そう言えば…ハイヨト・ハ・クォデシュ(摂理の声)さんがなんか言ってたもんな。
クロちゃんが亜成体に進化しちゃったとか何とか(笑)。
《報告。クロ〈亜成体〉は首都ジュライを覆う結界種〈死を与える鷹〉突破に伴い、結界種の構成霊子を取り込むことで霊子の同質化を果たしています。》
そうそう、それそれ。解説ご苦労様です。
「という事で僕の提案は、クロちゃんに再び結界種を突破してもらい、その穴から鳥居輸送班に侵入してもらうって算段。」
「…さすがクロちゃんだっ!!」
はいはい。そんな呆れた顔で見ることないだろうが。
全てアムさんの言う通りだね。間違いなしだよ。
「この計画はだねぇ、多分、深夜過ぎになると思うけど、2人とも行動すると怪しまれる可能性もあるから、今回は僕が残るよ。大丈夫だろうね?」
「はいはい。了解ですよ。鳥居の材料も、歩く荷台(笑)を俺が背負って飛んで行けばいいだろうし。」
「そうねぇ。それに闘種の精鋭なら、そうそう見つかるようなヘマもしないでしょ。なんで、オニギリ用のお米を増やそうねぇ。」
あっちは隠密活動に適した者を選抜したみたいだしな。気も使ってる事だし、腹も減ってるだろ。
「あっ。狼人種君、皮を剥き終わったら、こう。ちょっと大きめに、くし切りにしておいてくれる?」
「…これでいいのでござるか?」
犬耳少年の包丁捌きはなかなかのものだ。調理の能力も入手したばっかりだけどなっ。
「これは直前で揚げた方が中はホクホク、外はカリカリを満喫出来るのさっ。」
…なんかよく分からんが、所詮はジャガイモだろうに?
「分かってないねぇ、君も。我が祖国のジャンクフードの底力、目に物を見せてやるさっ!今に見てろぉ!!」
ハイテンションのまま、アムはアニティモノス(サーモン)風味のリゾットも作り始める。特製濃縮エキスはちょい少なめだ。
厨房の燃焼炉ではブレッド(パン)も焼き始め、香ばしい匂いが漂い始めた。
そして夜は深まり、燭台の灯りが窓を彩る時分、続々と招待客がトーパチオ士爵家の屋敷を来訪し始める。
「シルヴァヌス男爵様、どうぞお入りください。」
女中さん番号2のアンリが丁重に応接間まで案内をする。
客人は夜会開催までの一時、この応接間で足を踏みとどまっていただく趣向である。
「おお、スタボンネス・シルヴァヌス。そなたも来たのか。」
主人さん、来たばかりの「スタボンネス工房」の親方を捕まえて、食前酒の蜂蜜酒を交わし合う。
「そりゃそうでしょ。何たって、ここの坊主達はうちの大お得意さんだしなあ。」
「あまり高額なものを売りつけるんじゃないぞ。」
そして相変わらずの大きな声で「ガッハッハッハッ。」と笑い合う。
仲が良さそうだ。
一方、ストーク邸の改修工事を終えて合流したグルーべ商店の棟梁とやらは、丸くなって隠れていたネズミ面の奴隷商人を見つけて一悶着。
それを仲裁するのは、これまた奴隷を扱う「ガイエオコス」の元締め、ドクターミラビリスなる奇抜医師だ。
「まあ、待て。ヒュストリクス・グルーべよ。こやつにも言い分はあろうが?」
「こいつは我が一族の面汚しだ。こいつに言い分などあるものかっ!そもそも、俺はあんたも好かんっ!!」
棟梁の鼻息は荒い。
と言うより、亜人種を奴隷として扱う者が嫌いって感じだ。
「はいはい。お前さん達、喧嘩はそこまでにしときなさいよ。」
ところでだ、呼んでもいない筈の傭兵大隊 隊長ラシャ・コウヤショウがちゃっかり「両成敗だよ?」と、その場を治めているのはいけ好かん。
そして俺にウインクするんじゃない。
本日のラシャは赤紫色の着流しと白衣の小袖で洒落込み、更にその上から、真雪模様の灰褐色羽織り。
黙っていればそれなりに細面だし、男爵持ちだし、注目の偉丈夫ではある。
残念な男だ(笑)。
そんな様子を「…コクン(同意)。」と見守るのは、商業ギルド「エノシクトン」のギルド支部長であるクンニミー・ブリフだ。
あいつ、ここでも絶対に喋らない気だな。
傍らには、あの黒髪眼鏡嬢がピッタリとしたタイトな袖無上着と女性下衣という出で立ちで控えている。
普段と違い肉感的で魅力があるな。
「あら、ステリアス様。お料理、期待していますわ。」
そりゃどうも。
にしても、未だにどこの暗殺者だったのかも分からずじまいなんだよね、この人(笑)。
「師匠ぉぉぉ〜!!」
飛んで火にいる何とやらで、黒髪眼鏡嬢に飛び付いたのはハムコちゃんである。
そう、あの「好奇なる知己」亭の赤毛のハムコちゃんだ。
何故、彼女がここに居るのかと言えば、今夜は基本、立食形式なのだが、飲物の支給係の臨時雇用で来てもらったのだ。
案外、給仕事着も似合っている(笑)。
「やっ、やめなさいっ!!私はあなたなんて知りませんっっ!!」
「酷いよ、師匠っ!!壁の修理代、まだ貰ってないのにぃぃぃ。」
彼女達がどういう関係なのかは、御多分に洩れず、言葉通りなんだろうな。
残念な弟子を持ってご苦労さんだね。
おっと、主人さんが中央に進み出た。
どうやら幕を上げるようだ。
「さて、御来場の諸氏、皆様に紹介させて頂く。」
主人さん、声高に宣言をして迎い入れる。
勿論、衆目の視線の中心に立つ人物は、アム・ロン少年である。
「こちらにおられるのは、我が旧友の御子息にて遺児である、今夜の夜会の主催者であられるアム・ロン様です。」
おおおっっ〜!と、満場が一斉に盛り上がる。
こらまた、ノリのいい連中ばかりが集められたものだ(笑)。
主人さんの手の内って感じだな。
「紹介に預かりました、アム・ロンと申します。」
しかしアムのやつ、ほんとに詐欺師もかくやってぐらいの度胸だよな。
まあ、見た目は子供でも中身は…ってやつだ。
「本日は御多忙の最中に、このような若輩者の僕の招待に応じて下さった皆様の為、ちょっとした晩餐を御用意させて頂きました。しばしの歓談をお楽しみ下さい。」
そして扉は開かれる。
普段はあまり使われないって言う大広間を、今夜の会食の為に開放してもらった。
天井の丸屋根も床畳も藍白輝石の切石造りだ。実に質素だが丁寧であり、奥行き造りの設計がされている。
細かな細工が行き届いた黄金製の建具や、金烏模様の壁紙。
全てに於いて、ほのかな品位を醸し出している。
対して、食卓を包み込む無地の真っ白な卓布。
それを暖かい暖色が灯す銀色の燭台で、美しい連なりを演出する。
場違いなのは傭兵姿の俺の方だな(笑)。
なんで、隅の方に退避する。
「あら、ステリアスちゃん。こんな隅っこに逃げることないじゃないの?」
この俺をちゃん付けするとは、どこのふてぇ野郎だ?って振り向くと、爆弾のような2つの肉弾が目に飛び込んで来た。
「うおっ!?」
これは一体、何だ?
「スっ、ステリアスちゃん?」
おっと、危ない。
危なく触りそうになっちまったよ(笑)。
しかしながら誰であろう…忘れもしない巨乳さんである。ああ、びっくりした。
肉体の体型を如実に露わにした社交衣裳で色は紺碧色。
それでいて健康的な美しさと感じさせるのは、彼女の魅力(と言うか天然)なのだろうな。
傭兵大隊の大隊隊長であるワガセ・グローリエス嬢…だったっけ?
ホッ。元気そうで良かった。
「ステリアス様、ご無沙汰しております。」
チョコンと巨乳さんの背後から顔を出したのは、こらまた元気で無事な様子のナユタ少年である。
ナユタ少年の服装は、ラシャと同じ西方辺境特有の着流しで、雲霞模様の異国情緒が漂う。
何だか、とても懐かしい。
「おおっ!ナユタ少年。元気だったかぁ〜!!」
久しぶりにギュギュ〜って抱きしめ、頭をナデナデしてみる(笑)。
「くっ、苦しいです〜っ。」
ちょっと力を入れ過ぎたか。
しかし、亜人の森に於ける戦いに彼等が参戦していたのを目の当たりにしてだ、俺だってモヤモヤしてたんだぞ。
いや、ホントに。頼むから死んでくれるなよ?ってさ。
だから今だけは心ゆくまでギュギュ〜ってさせてくれ。
「痛いです〜〜。」
「そうかあ。痛いのかあ。あはははっ。」
◆ ◆ ◆
あそこに居るのは僕の爆乳ちゃんだっ!?
しかし、僕の相棒は何をやっているんだろうか?
この僕を放ったらかしにしてさぁ…。
まあ、僕は主催者として賓客をもてなすのが仕事だけどね。口惜しい。
そして傭兵大隊とのコネ作りは相棒の方が得意だろうから、内密で招待状を出しておいたのさ。
第3勢力は取り込んでおくに限るでしょ?
「…アム様?」
「はっ、はいっ??…ああ、メアリお姉さん、何?」
「そろそろ、ぱえりあを配置してもよろしいでしょうか?」
おっと、そうだった。熱々に焼き上がったパエリアは食べ頃だ。
早速、僕は彼女達に準備に取り掛かってもらう事にする。
ともかく、この国に稲作と米食の文化を普及させ、その生産権で利益を生み出す為の布石を打つ。
最終的には米食を中央大陸全土に拡大させるのが僕の野望なのだ!
「…日本食は美味しいし、ヘルシーだからねぇ。必ず需要は高まる筈だよ。ぐへへへ。」
いかん。思わず声に出てしまったね。
しかしながら今夜の夜会、それだけが目的ではない。
ある意味、僕の相棒であるステリアス・シーヴァもまた注目の人物なのだ。
その注目人物たる我が相棒、真っ先にパエリアを取り分けガッつき、満足気に呻いている。
「…ちきしょー!!旨いじゃねえかっ!ほら、ナユタ少年も喰え、喰え!!」
「い、頂きます…モグモグ…!?美味しいですっ!!」
それに釣られて客人達はパエリアの鉄鍋に手を出し始めたら、もはやその手は止まらない。
えも言われぬ甘美な味覚。それでいて香草の効いたスパイシーな香り。
頬っぺたが転がり落ちると大絶賛の嵐。
「…なんだ、これはっ!?この病みつきになる味は何だ!?」と、特に男性陣には大好評。
流星の水を使った効果も間違いなくあるんだろうなぁ。
さてさて、そろそろ僕の出番ですね。
「皆さん、これは米と呼ばれる炭水化物…いえ、栄養価の非常に高い食物です。本日は皆さんに、このお米と呼ばれる食材の美味しさを知って頂こうと思い、御用意させて頂きました。」
僕の解説に、もはや籠に積まれたブレッド(パン)に見向きもせず、客人達はパエリアの鉄鍋に釘付けだ。
「いやはや。驚きましたな、アム様。東方辺境で食べられているものとは知っておりましたが、まさか、これ程までに上品かつ深い味わいを持つものだったとは…。」
主人さんも驚愕である。
そして追い討ちを掛けるように、続いて運び込まれたのは「リゾット」だ。
「バター(特製濃厚エキス)風味」と「アニティモノス(サーモン)風味」の2種類のリゾットは、白磁の容器に注がれ、パエリアとは相反する上品な装いで配置。
無論の事、その味付けもまた、彼等にとっては未知数の味わいであろう。さあ、心ゆくまで堪能するがよいさっ。
大広間は歓喜の渦に包まれる中、今夜1番の賓客が遂に姿を現わす。
「ほほう。随分と賑わっているようだな。その、りぞっと?とやら、私もいただこうか?」
黄金色の装いの見目麗しき美男子が颯爽と会場に踏み入った途端、空気が変わった。
無論、ここは元煌王女の屋敷である。
傍らに立つアスラシア・トーパチオ士爵の銀色の眩い長袖舞踏衣も確かに目を惹く。
しかしまさかの煌太子のお目見えに、主人さんでさえも目を白黒させていた。
そう。煌太子たるライオネック・ジ・ハドXⅣ世の極秘来場なのだ。
煌太子は所望の品を皿に取り分け、受け取って後「非公式ゆえ、私に気を使う必要は無いぞ?」と無礼講を示唆するも、固唾を呑む一同。緊張の面持ちである。
それはそうでしょ。
貴族が何人か含まれているって言っても、その大半は市民上がりの商人貴族であり、煌太子と同席できる立場では無い。
これは異例中の異例なのだ。
そんな煌太子の一挙手一投足には注目が注がれている。
彼が皿から優雅にすくい取る銀製の匙。
熱を帯びた米が喉に吸い込まれる。
「ゴクっ…モグモグ…なっ…なんと…なんだ?この味わいと…喉を突き抜ける甘さと香りの共鳴はっ!?美味い!!美味すぎるぞっ!?」
「兄上、これはお米と呼ばれるものですわ。」
煌王女さん、満面の笑みだ。
そして自分も一口食べて硬直する。
電撃が走ったようだ。
「えっ!?このような料理っ…ああっ、私も初めてですわっ!?」
もはや兄妹の匙は止まらない。
「アーシアっ!!そっちのも食べさせてくれっ!!」
「私もいただきますわっ!!」
そうして無礼講は始まったのだった…。
煌太子は残念ながら食べる事に夢中のようで、主人さんが紹介する参加者とまともに面通しが出来ていない有り様のようだ。
このリゾットが美味すぎるのも問題だねぇ。
代わって、それに対応するのは煌王女さんだ。
でも彼女も彼女で、色々とソワソワしているようだ。
お兄さんのお世話も甲斐甲斐しくこなしているし。なのに僕の相棒の彼女に対する評価は極めて低い。可哀想に。
「…まあ、ギルドの幹部がこんなに集まっておられるなんて…ええ、よろしくお願いしますわ。」
スタボンネス工房の親方さんとガイエオコスの奇抜医師さんに挟まれつつも、どこか上の空っぽいね。
ここで僕は契機を見計らいつつ、目で相棒に合図を送る。
はいはいって顔で相棒は、無理やりラシャ隊長を巻き込んでその場に突入して行く。
慌てて止めようとするナユタ君と、悪酔いして笑い転がる爆乳ちゃんを尻目にだ…にしても僕の爆乳ちゃん、けっこう酒癖悪いのね。
一方、あらかたリゾットを食べ終わった満足げな煌太子であったが、この闖入者が現れるのは予期していたようだ。そんな顔をしている。
「よっ!兄ちゃん、腹一杯になったみたいだなぁ〜。」
「むぅ…何度も言うが、そなたに兄ちゃんと呼ばれる筋合いは無いのだがな。」
「まあまあ、そう言うなって。俺はこう見えてもだ、兄ちゃんの事を気に入ってんだぜ?」
何という言い草であろうか?一国の煌太子に向かってだ。
しかし当の煌太子、ちょっと照れて見える。え?
それに加えてラシャ隊長、こちらも無礼講でぶっきらぼうに口を挟む。
「煌太子。もっと早く来れば、ぱえりあ?ってのも食えたのになぁ。」
「なっ、なんだとっ!?ぱえりあ?それは何だ?もう残っていないのか?」
残念ながらパエリアは綺麗さっぱりの売れ切れである。
そこですかさず、僕は彼等に割り込む事にした。
そして夜会用の白色の正式上衣に着替えた僕は、貴族然とした挨拶を投じる。
「パエリアの件は申し訳ありません、煌太子。申し遅れました、僕はアム・ロンと申します。以後、お見知り置きを。」
「おお、そなたがアム・ロン殿か?妹から話は聞いているぞ。今夜の主催者だとか?」
「はい。パエリアは無くなってしまいましたが、これよりある食材を、ちょっと変わった手法で召し上がって頂こうと用意しております。」
「ほほう?それは楽しみだっ!!」
煌太子の食い付きが半端じゃない。
そこで懐から取り出すのはジャガイモだ。
なんの変哲もない、ありふれた新ジャガである。
「じゃ…じゃがいも??」
ジャガイモと聞いての、周囲の落胆の色は濃い。
しかし、奥舞台で着々と準備されつつある簡易 調理台と、食材の山に注目は高まるばかり。
そして僕は満を持して、袖を捲り上げて紺色の前掛を身につけ、後ろで帯を結ぶ。
まさか、君がっ??っていう展開を狙ってみたのだ。
予想通り、動揺の波が走る。
僕は注目の的のまま、この簡易 調理台に立つ。
火の付いた寸胴には、たっぷりと琥珀色の液体が満ち、パチパチと音を爆ぜている。
市場では少々値が張る「亜麻の油」である。
中央大陸では南部内陸でしか原産されない貴重な植物性油を、喫茶「スタージョン」の商路で大量入手したのだ。
そして水甕にさらしておいた「くし切り」の新ジャガ。
①1時間さらして流星の水の甘みをジャガイモに浸透させておく。完了!
②小麦粉がないっ!グルテンの代用品を使うしかないワケだが、今回はあくまで揚げ物なので食感だけ得られれば良しとしよう。
やむなく小麦粉の代わりに大麦を粉状に引いて使用。これをジャガイモにまぶして油の中に投入!!
③パチパチと弾ける油。揚げ物は同時に蒸し物である。揚げ時の見極めが重要なのだ。
美味しい揚げ方は2度揚げ。揚げ上がりには適度に岩塩を振りかける!
「お待たせしました。どうぞ、お召し上がり下さい!」
《アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスの器用値が+1強化されました。》
ぶっちゃけ、素朴極まりない味付けだ。
しかし、油で揚げるなどと言う料理を初めて目の当たりにした一同、驚愕と共にその一皿を覗き込む。
そして、誰が初めにそれを食すか?と、ここで揉め始める。
「なっ、ならば、ここは私がっ!!」
主人さんが息急き切って立候補するが、揚げ上がったばかりのソレは、香ばしい匂いを周囲に振り撒き、煌太子の鼻腔を直撃していた。
「待て、そなた等!!私に贈られた皿ならば、まず私が1番に頂こう!!」
「兄上、ズルいですっ!!」
「知らんっ!」とばかりに皿を奪い取る煌太子。
そして銀製の匙は容赦なく突き刺さる!
シャリっ…
外はカリカリ、中はジューシー。
口に含んだ途端、爆発的な旨味が広がってゆく。
「甘いっ!?甘すぎるぞっ!?これはまるでスイーツのようだ!!これがジャガイモだとっっっ??」
煌太子が絶句する。
「これはフライドポテトと言います。どんどん揚げますので、皆さんも是非、召し上がってくださいね。」
僕の声に応じて、客人が殺到し始める。
想定以上の反響に、僕はポテトフライを揚げ続けることとなった。
まさに、ジャンクフードの大勝利である。
そしてジャンクフードの完売と共に夜会は幕を下ろす。
招待客は満足気な顔で帰って行く。
彼等はこの場に居合わせた僥倖と、見知らぬ料理の味わいを宣伝してくれるだろう。
米を量産し、流通に乗せる為の下地作りだ。
そしてフライドポテトの反響もデカい。
真っ先に煌太子が絶賛したというのもポイントが高い。
本日の成果は上々だ。
でも本番はこれからだよ。
「長らくお待たせしまして申し訳ありません。では煌太子、こちらへ…。」
控え室で待ちかねていたのは煌太子のみならず、煌王女さんや護衛役のラシャ隊長、見届け人としての主人さんと僕の相棒にも同席してもらっている。
でも主人さん、僕の相棒と同格扱いってのが気に入らないようだけど、そこは打算があっておくびにも出さない。
大したものだよねぇ。
「あの…どちらに?」
勝手知ったる自分の屋敷とは言え、煌王女さんが疑問の言葉を漏らす。
そりゃそうでしょうねぇ。僕がこれから案内しようとしているのは、厨房を抜けた先の地下蔵に降りる下降通路だ。
「なあ。お前さん、不敬罪っての知ってるのかなあ?こんなカビ臭いところにさあ〜?」
ラシャ隊長が嘯いた。ちなみにこの人、護衛役は勝手に買って出たようだ。
しかし酔っているとは言え、その言葉遣いの方が不敬罪っぽくない?
「ラシャよ。私は今、久し振りに満腹で心地良い気分なのだ。場を荒立たせるな。」
煌太子のお怒りの言葉にも、ケロっとするラシャ隊長。
やっぱり曲者だよね、この人。
「…お足元にお気を付けて下さい。この通路は地下の倉庫へと繋がっております。」
壁に並ぶ燭台からは心細い炎が揺らめき、一行の影を縦に伸ばす。
そして行き着いた先の、目前に広がる光景に愕然とする一同。
地下蔵の1つは、入りきらない程の金銀銅貨の山。
そう、これこそがストーク家の遺産(?)…の一部なのだ。なんちゃって。
「こっ、これは…!?」
「我が父、タイドランド・ストークが僕に託した遺産の一部です。煌皇金貨にして5000枚はあるでしょう。どうぞ、御使用下さい。」
煌皇金貨5000枚を円で換算すると約5億円だ。
不足していた春祭の資金に充当しても、お釣りが来るだろう。
それどころか、開催予定総額の半額にも匹敵する金額だ。
さすがの主人さんも「う〜〜ん。」と唸っている。
投資額としては大きすぎる為の懸念だろうか?
「兄上っ!!これなら騎士達の慰霊金も十二分に出せますわっ!」
煌王女さん、我を忘れて歓喜に震えている。今夜は良く寝れるだろうなぁ。
しかし一方の煌太子、渋い顔色で考えに沈んでいるぞ。はて?
「アム殿…嬉しい申し出ではあるが…利子はいかほどか?」
煌太子、渋い顔をしていると思ったら、どうやらこれが貸付金だと思ったようだね。
何やら勘違いしているようだが、僕はそんなセコい手は使わないのだ。
「利子?いえいえ、とんでもございません。これは全て差し上げるものですよ?」
「…なっ、何だとっ!?」
唖然とする一同と、驚愕する煌太子。
「アム様っ、それはいけませんっ!!」
批判の声を上げるのは主人さんだ。
商人としては、無担保の融資など認められないのだろう。
「確かに、お金は貴重なものです…しかし、今回の融資はあえて無名で行います。僕とてお金で買えるものと、買えないものは理解しているつもりですよ。」
そして、これはあくまで政治取引である事を誇張しておく。
その為にも、生半可な金額では駄目なのだ。
どうせ秘密結社から盗んだお金だからねぇ。ぐふふふ。
「…ですから、足りなければ更に融資額は増やします。勿論、無償です。」
「そなた…何が目的なのだ?」
「無論、身の証しは自ら立てますが、僕の望みはストーク子爵家の再興です。それ以上でも以下でもありません。どうかお力添えをお願いします。」
そして、その証人は自動的に、この場にいる全員となるのだ。
「やれやれ。末恐ろしい坊ちゃんだねぇ〜。」
ラシャ隊長の言葉は褒め言葉として受け取っておきましょぅ。
そこの相棒、ウンウン頷くんじゃないよ。全くもう。
勿論、このギブアンドテイク、煌太子としても了承せざるを得ないのは言うまでもない。
そして全員一蓮托生のまま、夜は更けていくのであった…。
もっとも、僕はこの後、たった1人で地下蔵の拡張工事(?)をしたり、昏睡状態の眠り姫の深層記憶に介入したりと大忙しの予定なんだけどねぇ。ふぅ。
◆ ◆ ◆
全くもって末恐ろしい坊ちゃんだぜ。
そこは同感だ。
そして時刻は深夜の1時だ。
今回ばかりは、事前に流星を介して打ち合わせ済みである。
侵入経路は屋敷からの最短距離を狙う。
第2内壁を抜けた正面、沿道沿いの都市外壁を構成する城壁建築物は高さが80mもある。
しかも西の傭兵大隊の軍事区画「西中枢院」と、北西区の「娼婦街」の境目である約2㎞が唯一の狙い目。
その城壁建築物1枚を越えてしまえば、後はどうってこともない。
闇夜に紛れて消える計画だ。
と言うわけで、俺は右肩にクロちゃんを乗せ、背中に勝利者を背負ったまま滑空する。
「こここ…怖いですワワワ…主君っ(涙)!!」
「目を瞑っておけっ!」
「ヒイイイィィィ…。」
勝利者の奴、高所恐怖症とは想定外である。
《固有能力・讃歌の翼、発動》
俺はクロちゃんの「讃歌の翼」によって木気(風)の増幅効果を使用し、誰にも気付かれる事もなく第2内壁を軽々と飛び越え、屋根を足場に無音で沿道に到着した。
《ステリアス・シーヴァは能力〈滑空〉(NEW)を獲得しました。》
クロちゃんに感謝だよ。
ピイッ(嬉)♪
自分でも「轟炎の気」を使えば同じ事が出来るが、力の制御があっちはイマイチで、足場にした建物が半壊(?)しそうな気がするのだ(笑)。隠密のオの字もない。
しかし、ここまで来れば目的の大半は達成したも同然か?
ピイッ(駄)!
気を抜くなって?
ああ、勿論だよ。
って、コラ。勝利者!!気絶してないで、とっとと起きろ。
「ひっは!?あっ、主君?」
「いいか?勝負は一瞬だぞ。気を抜くなよ?」
「はっ、はひっ!!」
そして、唯一の頼みの綱はクロちゃんだ。
じゃあ、クロちゃん。頼んだよ。
ピイッ(了)!
クロちゃんの心強い声。
ビューーーーーーーン!!
黒い弾丸と化してクロちゃんが外壁を上昇してゆく。
そして外壁を飛び越え、夜空に突進!
キイイイィィィーーーンンン
クロちゃんを中心に銀色の渦が逆巻き、煌めき始める。
《クロちゃんの風属性が+1強化されました。》
まるで霧が纏わり付くように、クロちゃんが広げる黒色の大翼に吸収されてゆく。
それが結界種ってやつなのだろう。
《報告。クロちゃん〈亜成体〉が首都ジュライを覆う結界種〈死を与える鷹〉の構成霊子の取り込みを開始しました。現在、同期中。》
だが、まだ穴が小さい。
俺は外壁の基部に忍び寄り、頭上のクロちゃんを見上げながら、応援する事しかできない。やるせないな。
頑張れ、クロちゃんっ!!
ピイッ(頑)!!
クロちゃん、翼からの吸収だけでは追い付かず、猛烈な勢いで結界種を食べ始めた。
腹がパンク寸前になるまで、クチバシで喰って喰って喰いまくる姿勢だ。
そして隙間が広がり、これぞ契機到来!!
「行くぞ、勝利者!!」
《固有能力・轟炎の気、発動》
紅蓮の炎気が俺の体を包み込み、蹴り上げた地面を陥没させたまま、俺は外壁スレスレに垂直に跳ね飛ぶ!
ガンッッッ!!
外壁の中ほど、50mの位置まで迫ったところで、爪先を外壁にめり込ませる。
後は簡単(?)、この垂直の壁を走り登るだけだ(笑)。
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!!
「ひィィィ〜〜〜。主君、お助けヲ〜〜〜。」
《ステリアス・シーヴァの器用値が+1強化されました。》
俺の勢いは落ちない。
むしろ加速したまま、一気に壁を走り抜け、頂上に王手をかける。
そのまま飛び出し、クロちゃんが維持する穴に身を投じた。
ビュュューーーーーーン
勝利者の奴、またしても失神寸前。
俺は1回転すると、U字を描いて急降下。勿論、自然落下だ。
ヒュュューーーン ドスンッ!!
ちょっと足が痺れた。
「ステリアス様っっ!!」
ワラワラと黒装束の男達が茂みから飛び出して来た。そして跪く。
中でも一際目立つのは、神主伊達兄ちゃんこと「闘種四天王」のティロである。
「はっはっはっ。ティロでございます、王よ。」
お前という奴は、黒色と言うよりも灰褐色の墨染め昇り鯉模様の狩衣姿とは、隠密を舐めてんのか?
そして伊達男さながらの朗らかな笑声は、今は逆に腹立つな。
「時間がない。鳥居はどこだっ??」
「はっはっはっ。あちらの草藪の中に…お前たち、準備をっ!」
「「「ははっ!!」」」
俺は勝利者の尻を叩いて起こす。
「シャキッとしろ、勝利者!」
「はヒーーー!?」
鳥居の資材を運び出そうとする闘種の若者達を引き止め、俺は勝利者を引っ掴んで草藪に突っ込む。
おっ。あった、あった。
たっぷりと朱色に塗られた木材の束が積まれている。
「主君、人使いが荒いのですワ〜。」
「さっさとしろ(怒)。」
勝利者は泣く泣く「満善車王の神庫」にゴッソリと鳥居の資材を吸収する。
それを見て若者達は唖然。
それでも勝利者自体の重さが変わらないところは使い勝手がいい(笑)。さすがは歩く荷台。
俺は取って返して、外壁に戻った。
そこで神主伊達兄ちゃん以下、闘種の精鋭達が整列して俺を迎い入れる。
整列!ビシッ!って感じだ。
その中に…おや、見覚えのある朱色の首巻が異彩を放つ、ちょっと小柄な黒装束の外衣がいる。
フードを下ろすと、女性がニコリと微笑んだ。
「はぁ〜い。仮面さんっっっ。」
そこに居るのは紅一点、門番妹ちゃんのアヌムじゃないか?
鳥居の起動因子を持つ門番の血族である。
「おう、来たのか。」
「ご指名ありがとうですっっっ。」
鳥居の再起動には必要不可欠な人材なのだ。
なので、有無を言わさず俺は、門番妹ちゃんを小脇に抱えてみる。
「きゃっっ。仮面さん、大胆ねっ!」
まあ、丁度いいので先に言っておこう。
「お前達に先に言っておくぞ。この壁を自力で登り切る自信が無い奴は、今すぐ郷に戻れ。」
そう。これは弱肉強食の世界なのだ。
「王よ、それは無論でありますが、このティロも彼等を率いて来た責任があります。故に、拙者の印にて助力してもよろしいでしょうか?」
何をするつもりだ、こいつ?
「好きにしろ。俺は先に行く。急げよ!」
言うが早いか、俺は一気に飛び出した。
勿論、小脇には門番妹ちゃんを抱えてだ。
そして、悲鳴が俺の背中から棚引く。
どうでもいいが、お前ら、手を離すなよ?
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!!
来た時と同様、俺は余裕で外壁をガンガン登って行く(笑)。
すかさず、前方のクロちゃんと目が合った。
「!?」
あっ、これは限界っぽいぞ。クロちゃんの目が潤んでいる。
もはや躊躇う暇は無い。
俺は更に加速してクロちゃんに肉迫した。
何よりも重要なのは、鳥居の資材を送り届ける事と、その起動因子を持つ門番妹ちゃんを確保する事だ。
なんで、再びクロちゃんの開けた穴を潜り抜けつつ、眼下を振り返ってみると、ニュルニュルと伸びる蛇状の綱が外壁を駆け登り、それを握って神主伊達兄ちゃん達が走り上がって来るではないか。
おそらくは神主伊達兄ちゃんの邪術系術式だろうな。
その速度と脚力は常人を超えたものがある。
さすがは闘種の精鋭であると言えよう。
そして無論のこと、神主伊達兄ちゃんが意気揚々と先頭を来る。
しかしなあ、この速度じゃ間に合わないだろう。
ギリギリで神主伊達兄ちゃんが間に合うぐらいか?残りはもうマズい。
俺は外壁を飛び越えて、壁に張り付いたまま、事の推移を見守る事にする。
頭上のクロちゃんも、もう満腹感でヤバい。腹はパンパンだ。
《クロちゃんの生命力が+1強化されました。》
と、その瞬間、刻が止まったような錯覚を受けた。
あれ?これってクロちゃんの「刹那の光輝」か?
しかし、アレとはちょっと感覚が違うし、クロちゃんはグッタリ気味でそんな余裕も無さそうだが…?
「みんな、急ぐんだっ!!」
「ティロ様っ、先に行って下さいっ!」
「何を言っておるのだ!我等は同じ一族の血を分けた兄弟ぞっ!」
「「「おおおおっっっ!!!!」」」
お前らねぇ。熱血で盛り上がるのはいいけど、そんな場合じゃないだろ?
無駄話しているヒマがあったら手と足を動かせ…おや?お前ら、気付いてないのか?時間滞留の効果範囲は彼等にまで及んでいるようだ。
闘種の精鋭達を待ち兼ねるように、結界種に開いた穴が維持され続けて、ポトリと黒い毛玉のようなクロちゃんが転がり落ちても、それは継続されたままだ。
《報告。奴隷番号104〈豆福〉の創生言語術式が〈暴君〉アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナスの竜言術式により増幅されています。効果は『君達、早く潜り抜けなさいよ。』です。》
やってくれたね(笑)。
「おいっ!お前ら、早く登って来いっ!今の内に穴を潜り抜けろっ!握り飯が待ってるぞっ!!」
「「「握り飯っ!?!?」」」
喰い付いた。
そして俺は落ちて来たクロちゃんをしっかりと受け止めたまま、自然降下を開始する。
ピ〜イッ(眠)。
ヨシヨシ、よく頑張ってくれたな。後はゆっくり休んでいてくれよ…。
全速力で走れば、屋敷までは10分もかからないだろう(笑)。
こうして脱落者も出ず、闘種の精鋭達10名は侵入に成功した。
あっ、数人は着地で足を挫いた者もいたようだが?
「痛みなど我が熱血の前ではっ!!」
「根性で走ります!!」
「握り飯の為にっ!」
コイツら、本当に純粋純朴な種族だよな。
「みんな、よく頑張ったなっ!!拙者も嬉しいぞっ!うおおおお!!」
「「「ティロ様っ!!!」」」
オイオイと泣き始める神主伊達兄ちゃん。
随分と男臭くなっちまいやがったな…暑苦しい(笑)。
「…主君…気持ち悪いですワ…ウエッ…おえぇぇぇぇ。」
コラ(怒)!!勝利者、吐くんじゃねぇぇぇ!
◇ ◇ ◇
ステリアス・シーヴァ【竜絶壁発動中】
種族〈シーヴァ族〉
階級〈傭兵〉
所属国〈傭兵大隊預かり(特措法)〉
カテゴリー〈8.6+〉
戦闘力 63
防御力 57
生命力 90
回避値 57
知能値 47
器用値 47(↑1)
魔力値 62
相生相剋〈火気〉属性 54
相生相剋〈木気〉属性 35
相生相剋〈金気〉属性 25
相生相剋〈土気〉属性 44
相生相剋〈水気〉属性 40
竜技
九十九式(下位)見えざる(ブリトマルティス)赫炎〈火気〉
九十九式(下位)束縛 (カリュプソ)の静謐〈水気〉
九十九式(下位)復讐 (エイレイテュア)の逆鱗〈土気〉
九十九式(下位)開闢 (アイオロス)の威風〈木気〉
九十九式(上位)森羅の皇緋〈火気〉
九十九式(上位)喜劇の蓋世〈土気〉
九十九式(上位)叙事詩の泡沫〈水気〉
戦技
一刀両断
十文字斬り
固有能力
竜の血眼(竜眼第1位階)
轟炎の気
水精の女王の加護〈35%〉付与
能力
大剣 剣 手斧 槍 棍棒 小盾 軽装 隠蔽 偽装 物理抵抗 精神抵抗 魅了
毒耐性 寒耐性 虚言耐性 邪眼耐性 敵意耐性 幻視耐性 暑耐性 睡眠耐性
酩酊耐性 拘束耐性 脚力 看破 打撃 軽業 殺気 嗅覚 聴覚 追跡 鑑定
察知 聴き流し 威圧 命名 馭者 疾走 解体 連携 釣り 加工 応援 大工
恫喝 腕力 投擲 調理 予感 警告 二刀流 洞察 策謀 警告 演技 統治
潜伏 滑空(NEW)
魔力系術式
下位(基本三原理)火属性付加
下位(基本三原理)火属性魔道弾
下位(基本三原理)火属性誘導波動
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)光属性付加
眷属
大嵐〈相生相剋の五人衆〈金気〉〉
喜劇〈相生相剋の五人衆〈土気〉〉
勝利者〈相生相剋の五人衆〈木気〉〉
クロちゃん
赤道〈相生相剋の五人衆〈火気〉〉
流星〈相生相剋の五人衆〈水気〉〉
ラムバ〈闘種四天王〉
ティロ〈闘種四天王〉
クラトゥ〈闘種四天王〉
プンジェ〈闘種四天王〉
称号
赤き竜人
傾国の貴公子
闘種の王
調和者
装備
乙女座之刃〈重剣〉
属性:付喪神(低位)LV200〈秘跡武具級〉
付与効果:乙女の邁進
折れぬ心
耐久値強化〈合金〉
耐久値:360+α
竜面〈仮面〉
属性:竜面の者LV250〈聖痕武器級〉
付与効果:竜因子封印
自己再生
耐久値:200/∞
朱鎧〈皮鎧〉
属性:朱虎の皮LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗〈皮〉
耐久値:85
携帯用小刀〈小剣〉
属性:雷鉱石LV30〈特殊兵装級〉
付与効果:物理特化
雷属性付加
耐久値:150
黒衣(黒色)〈外衣〉
属性:結界種LV300〈聖痕武器級〉
付与効果:結界生成〈守護遮断(反射率)〉
物理特性〈闇・土〉30%増幅
防寒〈永続化〉
耐久値:350
所持金
煌皇金貨12枚
煌白銀貨354枚
煌赤銅貨70枚
【〈神宝の洞庫〉煌皇金貨総額697,262枚】
所持品
賢者の核石〈「火気」術式刻印〉
賢者の核石×2
岩塩
獣油
下着〈服〉×4
◇ ◇ ◇
アムドゥシアス・ゲニトル・ルミナス【竜絶壁発動中】
種族〈竜種・第2位階〉
階級〈暴君〉
所属国〈無し〉
カテゴリー〈16.6+〉
戦闘力 82
防御力 43
生命力 98
回避値 44
知能値 52
器用値 36(↑1)
魔力値 120
相生相剋〈火気〉属性 87
相生相剋〈木気〉属性 56
相生相剋〈金気〉属性 43
相生相剋〈土気〉属性 58
相生相剋〈水気〉属性 67
固有戦技
獅子の破光
固有能力
暴君の加護
所持者固定契約〈魂〉
因果律限界値突破
情報の実在化(人体化・竜刀化・霊子結晶)〈竜界繋〉
分体作成
竜刀〈第2位階〉人面獅子
能力
爪 隠蔽 偽装 咆哮 蒸留 調合 精製 計算 機械操作 精密操作
知者 自己回復 即死耐性 毒耐性 闇耐性 睡眠耐性 幻視耐性
石化耐性 結界耐性 魔眼耐性 寒耐性 炎耐性 障壁 竜眼 竜刀
覇気 転生者 霊子 幽体 改竄 礼節 胃袋 演技 咆哮 奸計
洞察 看破 連携(NEW)
竜言術式
〈第1位階〉 竜顕現
〈第1位階〉 竜絶壁
〈第2位階〉 竜界繋
〈第2位階〉 竜阿摩羅
称号
暴君
調和者
ショー・ストーク
装備
正式上衣(白色)〈服〉
属性:羊毛LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:30
飾内服(濃緑色)〈服〉
属性:羊毛LV25〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:32
襟布(水色)〈衣類〉
属性:羊毛LV10〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:15
【霊子結晶】
運命指揮者〈直刀〉
属性:魔鉱石LV150〈特殊兵装)級〉
付与効果:魔力伝達〈戦技増幅〉
鸛鶴の紋章〈遺産の証〉
耐久値:200
多頭蛇縛改〈波刃刀〉
属性:多頭蛇殺しLV180〈特殊兵装)級〉
付与効果:軟鋼糸〈雷鉱石〉
耐久値:150
〈正式上衣(白色)〉(衣類)
〈貴族服(白色)〉(衣類)
〈貴族服(紺色)〉(衣類)(NEW)
〈防寒衣裳(炎銀色)〉(衣類)(NEW)
〈巫女の真像〉秘密結社所有物
〈再誕の書〉1冊 秘密結社所有物
〈土〉2500t
〈特性濃厚エキス〉(食品)(NEW)
ストーク家の遺産
〈煌皇金貨〉貨幣 4600枚
〈煌白銀貨〉貨幣 29000枚
〈煌赤銅貨〉貨幣 999000枚
◇ ◇ ◇
大嵐
種族〈雷霆馬〉
階級〈雷霆馬神種+〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈4.5+〉
戦闘力 44
防御力 49
生命力 46
回避値 47
知能値 39
器用値 22
魔力値 33
相生相剋〈金気〉属性 44
相生相剋〈土気〉属性 1
固有戦技
神撃・星霜雷鼓〈雷霆槍〉
戦技
百雷
固有能力
運命補正効果(眷属)
疾雷の蹄
雷霆槍化〈神級〉
【因果律限界値突破〈限定解除〉】
能力
脚力 聴覚 嗅覚 積載 牽引 疾駆 咆哮 雷君
圧殺 炎耐性 魔眼耐性 察知 冷静沈着 仲裁
原子分解 障壁 飛翔 神気 怒号 紫電 統治
称号
相生相剋の五人衆〈金気〉
装備
馬鞍〈軽装〉
属性:獣皮LV8〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:60
◇ ◇ ◇
勝利者
種族〈妖怪神 樹蛇種〉
階級〈馬車(黒檀)〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈4.8−〉
戦闘力 10
防御力 80
生命力 75
回避値 50
知能値 31
器用値 26
魔力値 35
水属性2
風属性5
木属性15
相生相剋〈木気〉属性 30
戦技
大祓の帯刀
固有能力
運命補正効果(眷属)
自我
癒しの花籠〈搭乗者治癒能力80%上昇〉
閻浮樹の無窮〈自己再生〉
天華の曙光〈光合成〉
満善車王の神庫〈隠り世空間〉
御阿礼木の召霊〈木気の祝福〉
無垢なる垂迹〈化生〉
【因果律限界値突破〈限定解除〉】
能力
盾 物理抵抗 自己再生 即死耐性 睡眠耐性 幻覚耐性 石化耐性
狂気耐性 熱耐性 魔眼耐性 積載 格納 管理 偏食 捕食吸収
自己増殖 硬化 障壁 踏付け 怒気
称号
相生相剋の五人衆〈木気〉
歩く荷台(NEW)
装備
薄地衣裳〈服〉
属性:霊体LV200〈聖痕武器級〉
付与効果:精神抵抗(自己再生)〈永続化〉
ジゴ袖(美的感覚 上昇)〈魅了〉
耐久値:300∞
麦わら帽子〈帽子〉
属性:霊体LV200〈聖痕武器級〉
付与効果:相生相剋〈木気〉属性
精神抵抗(自己再生)〈永続化〉
日避け〈耐暑・耐熱・耐火〉減退
耐久値:250∞
◇ ◇ ◇
クロちゃん
種族〈鳥天種〉
階級〈亜成体〉
所属国〈卵の世界〉
カテゴリー〈1.5+〉
戦闘力 19
防御力 15
生命力 25(↑1)
回避値 15
知能値 34
器用値 15
魔力値 11
風属性16(↑1)
光属性15
固有戦技
刹那の光輝〈補正値200%向上〉
固有能力
鬨の声〈術式3.5倍 増幅〉
運命補正効果(眷属)
結界種回帰
能力
結界耐性 魅了 聴覚 直感 覚者 脅迫 応援 偏食 嫉妬
抗議 慈愛 怒気 結界 飛翔 癒し 歌唱
精霊系術式
讃歌の翼〈補正値200%向上〉
称号
漆黒の剣姫
ステリアス・シーヴァの眷属
◇ ◇ ◇
ランマル
種族〈狼人種〉
階級〈狼人戦人〉
所属国〈狼人種の集落〉
カテゴリー〈1.6+〉
戦闘力 20
防御力 10
生命力 34
回避値 25
知能値 22
器用値 17
魔力値 0
戦技
から竹割り
一刀両断
居合いの太刀
二重螺旋
固有能力
狼形化
運命補正効果(奴隷〈忠誠度60%〉(↑5%))
能力
剣 刀 槍 弓 爪 大刀 軽装 脚力 突撃 細工 礼節
魚漁 戒律 寒耐性 応援 直感 嗅覚 反抗期 追跡
聴き流し(NEW)調理(NEW)
称号
若長の子
犬耳少年
ステリアス・シーヴァの所有 奴隷
装備
木蓮の太刀〈妖刀〉
属性:付喪神(低位)LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:強制 同期〈守護〉
八音の鍔
星霜の沸
鞘(落葉紅紫花)
耐久値:300
応接着(紺色)〈服〉
属性:羊毛LV16〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:20
覇王の首環〈首輪〉
属性:門弟LV200〈聖痕武器級〉
付与効果:強制 同期(門弟)
竜人の加護〈守護膜〉
覇王の霊壁〈反射率50%〉
服従の眷属器
耐久値:280
◇ ◇ ◇
ルーク・アレグザンダー
種族〈人間種〉
階級〈喫茶スタージョン・店主〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈2.5+〉
戦闘力 28
防御力 20
生命力 25
回避値 27
知能値 35
器用値 33
魔力値 18
水属性6
風属性8
雷属性14
戦技
二重斬撃
一撃必殺
高揚の帯気
固有能力
遠雷
能力
大剣 騎士槍 騎士楯 盾 小盾 軽装 重装 隠蔽 連携
両手武器 管理 騎乗 秀才 忠義 仲裁 策謀 冷静沈着
看破 直感 波動 迅雷 恫喝
魔力系術式
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)水属性魔道弾
下位(基本三原理)水属性誘導波動
下位(基本三原理)風属性付加
下位(基本三原理)風属性魔道弾
下位(基本三原理)風属性誘導波動
下位(基本三原理)雷属性付加
下位(基本三原理)雷属性魔道弾
下位(基本三原理)雷属性誘導波動
中位(戦略級)雷属性波動
中位(戦略級)雷属性障壁
称号
元 物理法則特化級騎士 元 鸛(コウノトリ)の紋章筆頭騎士
商業ギルド・エノシクトン最高幹部
子爵
装備
貴族服(紫紺色)〈服〉
属性:羊毛LV30〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:20
◇ ◇ ◇
エリキウス・ウラノ(NEW)
種族〈人間種・半鉄鼠〉
階級〈奴隷商人〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈0.9+〉
戦闘力 8
防御力 15
生命力 16
回避値 20
知能値 18
器用値 20
魔力値 5
土属性5
戦技
固有能力
大地の血筋30%
能力
小剣 棍棒 杖 接客 販売 管理 鑑定 接待 商才 忠義
察知 土下座 虚言耐性 寒耐性 予感 聴覚 嗅覚 恫喝
脅迫 威圧
魔力系術式
下位(基本三原理)土属性付加
称号
奴隷商人
ネズミ面商人(NEW)
装備
宝飾衣(成金仕様)〈服〉
属性:羊毛LV30〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:25
◇ ◇ ◇
ライオネック・ジ・ハドXⅣ
種族〈人間種・煌王家〉
階級〈煌太子〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈2.6−〉
戦闘力 34
防御力 25
生命力 27(↑1)
回避値 22
知能値 35
器用値 33
魔力値 18
火属性14
水属性5
風属性8
土属性5
光属性10
固有戦技
三昧耶形の剣
戦技
二重斬撃
一撃必殺
固有能力
煌王家の加護〈死を与える鷹〉
金剛気
能力
剣 小剣 細剣 盾 甲冑 礼節 騎乗 天才 統治 洞察
反抗期 策謀 忍耐 冷静沈着 結界耐性 魅了 看破
波動 覇気
魔力系術式
下位(基本三原理)火属性付加
下位(基本三原理)火属性魔道弾
下位(基本三原理)火属性誘導波動
下位(基本三原理)光属性付加
下位(基本三原理)光属性魔道弾
下位(基本三原理)光属性誘導波動
称号
煌太子
黄金色の兄ちゃん
装備
宝剣ノブレスオブリュージュ〈剣〉
属性:結界種LV260〈王権威級〉
付与効果:結界生成〈守護遮断〉
耐久値強化(金剛石〈硬度調率〉)
戦技20%強化増幅
耐久値:300+α
太子服(黄金色)〈服〉
属性:羊毛LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:26
◇ ◇ ◇
アスラシア・トーパチオ(アスラシア・ジ・ハド・プージャ)
種族〈人間種・煌王家〉
階級〈士爵〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈1.7+〉
戦闘力 15
防御力 13
生命力 28(↑1)
回避値 18
知能値 20
器用値 21
魔力値 12
火属性2
水属性6
風属性10
土属性5
光属性5
戦技
重撃波
固有能力
能力
剣 槍 投槍 投擲 騎士槍 小盾 軽装 甲冑 隠蔽 偽装 男装 礼節 乗馬
釣り 不器用
魔力系術式
下位(基本三原理)風属性付加
下位(基本三原理)風属性魔道弾
下位(基本三原理)風属性誘導波動
下位(基本三原理)水属性付加
下位(基本三原理)水属性魔道弾
下位(基本三原理)水属性誘導波動
下位(基本三原理)光属性付加
下位(基本三原理)水属性魔道弾
下位(基本三原理)水属性誘導波動
称号
元煌王女
亜人種擁護派
士爵
装備
社交衣装(銀色)〈服〉(NEW)
属性:羊毛LV25〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:22
頭髪飾(髪飾り)
属性:妖銀鉱LV80〈特殊兵装級〉
付与効果:霊力構築〈妖銀鉱〉
守護膜
耐久値:48
◇ ◇ ◇
ラシャ・コウヤショウ(NEW)
種族〈人間種・羅刹〉
階級〈傭兵大隊・隊長〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈5.2−〉
戦闘力 56
防御力 43
生命力 53
回避値 62
知能値 35
器用値 40
魔力値 38
火属性15
水属性6
風属性8
土属性10
闇属性12
固有戦技
抜刀術「一の太刀」
戦技
反射呪言
切り払えの太刀
固有能力
羅刹因子
能力
大剣 大刀 刀 槍 軽装 隠蔽 偽装 奇襲 疾走 俊足 礼節
乗馬 知者 統治 洞察 仲裁 策謀 演技 鉄面皮 寒耐性
暑耐性 酩酊耐性 看破 直感 波動 反射 天耳 心眼 呪詛返し
妖刀 覇気 神気
称号
守護塞杜の総主
傭兵大隊 隊長
男爵
装備
羽織り・真雪模様(灰褐色)〈着物〉
属性:絹LV120〈特殊兵装級〉
付与効果:炎天無効〈氷属性〉
豪華絢爛(幻惑・魅了)
耐久値:90
着流し(赤紫色)〈着物〉
属性:絹LV100〈特殊兵装級〉
付与効果:氷点下無効〈火属性〉
豪華絢爛(幻惑・魅了)
耐久値:90
白衣の小袖〈着物〉
属性:絹LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:状態異常耐性( 毒耐性・闇耐性・睡眠耐性・幻覚耐性・石化耐性 )
耐久値:50
◇ ◇ ◇
ワガセ・グローリエス(NEW)
種族〈人間種・長命種〉
階級〈傭兵大隊・大隊隊長〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈3.5−〉
戦闘力 25
防御力 40
生命力 46
回避値 25
知能値 30
器用値 33
魔力値 20
火属性8
風属性10
光属性8
戦技
輝く盾
重撃波
打ち返す壁 (クラッシュガード)
固有能力
テロメラーゼ因子〈細胞活性化・自己再生〉
能力
大剣 剣 小剣 騎士槍 騎士楯 盾 甲冑 暗視 騎乗 舞踊
物理抵抗 慈愛 自己再生 身体強化 即死耐性 毒耐性 闇耐性
睡眠耐性 石化耐性 弱体耐性 狂気耐性 聴き流し 応援
魔力系術式
下位(基本三原理)火属性付加
下位(基本三原理)火属性魔道弾
下位(基本三原理)火属性誘導波動
下位(基本三原理)風属性付加
下位(基本三原理)風属性魔道弾
下位(基本三原理)風属性誘導波動
下位(基本三原理)光属性付加
下位(基本三原理)光属性魔道弾
下位(基本三原理)光属性誘導波動
中位(戦略級)光属性障壁
称号
対衝撃封鎖級騎士 「ヘンド家」
大隊隊長「金光」
装備
社交衣裳(紺碧色)〈服〉
属性:羊毛LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:22
◇ ◇ ◇
ナユタ・ゴブジョウ(NEW)
種族〈人間種・羅刹〉
階級〈傭兵大隊・大隊隊長〉
所属国〈ジ・ハド煌王國 (ジ・ハド・トゥインコル・キングダム)〉
カテゴリー〈4.1+〉
戦闘力 43
防御力 30
生命力 40
回避値 55
知能値 28
器用値 38
魔力値 35
水属性8
風属性9
光属性22
戦技
反射呪言
切り払えの太刀
固有能力
羅刹因子
呪詛耐性〈因果応報〉
能力
剣 大刀 刀 軽装 連携 俊足 礼節 乗馬 天才 冷静沈着
幻覚耐性 邪眼耐性 魅了 直感 障壁 反射 聴覚 呪い
呪詛返し 妖刀 覇気
称号
羅刹
士爵
装備
着流し(雲霞模様)〈着物〉
属性:絹LV90〈特殊兵装級〉
付与効果:守護膜〈光属性〉
豪華絢爛(幻惑・魅了)
耐久値:100
白衣の小袖〈着物〉
属性:絹LV50〈特殊兵装級〉
付与効果:状態異常耐性( 毒耐性・闇耐性・睡眠耐性・幻覚耐性・石化耐性 )
耐久値:50
◇ ◇ ◇
ティロ
種族〈戦略鬼(宇迦之魂の霊位)〉
階級〈祭祀役・闘種四天王〉
所属国〈闘種の郷〉
カテゴリー〈4.7+〉
戦闘力 40
防御力 43
生命力 53
回避値 55
知能値 48
器用値 50
魔力値 53
水属性10
土属性15
闇属性20
氷属性10
木属性18
相生相剋〈土気〉属性 20
戦技
洞紋印流「皇鳥の舞」
洞紋印流 撫で斬り
固有能力
印
王伏の儀
運命補正効果(眷属)
闘種覇動
能力
小剣 杖 偽装 暗躍 暗殺 戦略 調合 博識 礼節 知者
精神抵抗 統治 洞察 冷静沈着 即死耐性 闇耐性 魔眼耐性
魅了 看破 直感 呪詛 鉄面皮 土下座 忍耐 俊足 大刀
腕力 覇気 降魔
邪術系術式
蛇蝎の絡手
妖蛇の手
邪眼の石化
妖手の支配
呪法
降魔法
宇迦之魂の魂衣
称号
邪術使い
神主伊達兄ちゃん
装備
鉄飾文様の錫杖剣〈太刀〉
属性:呪力(闇属性)LV100〈特殊兵装級〉
付与効果:精神感応〈「印」術式増幅〉
耐久値強化(隕石鋼)
闘種補正〈戦技10%強化〉
耐久値:180+α
狩衣(墨染め昇り鯉模様)〈服〉NEW
属性:絹LVLV140〈特殊兵装級〉
付与効果:耐熱耐寒〈月蛾〉
呪詛返し〈反射〉
結界耐性(無効)
耐久値:180
◇ ◇ ◇
アヌム
種族〈闘種〉
階級〈門番役〉
所属国〈闘種の郷〉
カテゴリー〈3.0+〉
戦闘力 30
防御力 37
生命力 40
回避値 45
知能値 26
器用値 24
魔力値 13
火属性5
風属性6
闇属性10
木属性5
戦技
洞紋印流 操槍「月」
洞紋印流 指尖
固有能力
転移門の因子
能力
小剣 槍 弓 軽装 連携 曲芸 飼育 育成 舞踊 歌唱 貫通
偏食 転移 闇耐性 邪眼耐性 魅了 応援 予感 視覚 脅迫
召喚系術式
下位 召喚〈毒蛇(眠姫)〉
隷属契約
称号
門番
門番妹ちゃん
装備
逆蓮柱の槍「月」〈槍〉
属性:鋼LV25〈通常級〉
付与効果:物理特化
耐久値:50
戦衣(濃緑色女性用)〈服〉
属性:綿製LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
防寒
耐久値:30
紅衣のファー(緋の紅衣)〈服〉
属性:結界種LV230〈聖痕武器級〉
付与効果:結界生成〈守護遮断(反射率)〉
物理特性〈火・水〉30%増幅
保温〈永続化〉
耐久値:330
黒装束の外衣(黒色)〈服〉(NEW)
属性:綿製LV8〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
防寒・隠密
耐久値:6




