親切な人
段々と納得いかなくなったので書き直しました
学校終わり、いつもと変わらない道を歩きながら帰宅していた……のだが
「ここ何処だよぉぉぉぉ!」
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特にこれといった特徴の無い平凡な高校二年生、それが私、白石七海だ、学校では何も変わらない日々を過ごして、何となく日々を過ごしている、そんな何処にでもいるような女子高生である
今日もいつもと同じような1日を学校で過ごし、この後は帰ったらゲームでもしよう、そんな事を考えながら道を歩いていた、そして家が見えて来た所で、1歩踏み出した途端、目の前の景色がガラッと変わった
「……は?」
思わずそんな間抜けな声が出てしまった、だがこれも正常な反応だろう、普段と何ら変わらず帰宅していただけなのに、気がついたら見知らぬ場所に居たのだから
「い、いやいやいやいや!!何処ここ!?」
「めちゃくちゃ森なんですけど!?」
状況を飲み込みきれない私はそうやって慌てふためくしか出来なかった、こんな姿、傍から見れば滑稽以外の感想が出てこないだろう
1度冷静になって状況を整理してみる、自分は今、見知らぬ森に一人で居る、もし異世界に転生したという事なら、自分の見た目が変わって居たりするのがお決まりだが、自分の見た目を確認してみても、何処にでも居る黒色の長い髪、制服のまま、目はさすがに確認出来ないが、恐らく黒目のままだろう、そして私はふと1つの考えが思い浮かんだ
「これってもしかして、異世界トリップってやつじゃね!?」
そう思ったら少しワクワクしてきた、だがまずは持ち物を確認しよう、なにせこんな文明もクソも無さそうな森に一人でいるのだ、たとえ生き抜くにしても道具が居る、道具があったとしても自分に使いこなせるかは別だが、私は自分の持っていた鞄の中身を確認する
充電が半分のスマホ、教科書たち、筆記用具など、そして財布、どれも森では役に立ちそうに無い
そして、最後に1番大事な事を確認する、そう、魔法だ、異世界に来たのだから、魔法の1つや2つあってもおかしくは無いだろう、それに異世界トリップともなれば、さぞ素晴らしいチート魔法を使えるはずだ、私は周りに誰もいない森なのをいい事に、こう叫んだ
「ステータス・オープン!」
何もならなかった、なぜだ、こう言えばステータスが出るのがお決まりじゃないのか、そう思った、そして続けざまに、私は手を前に出して
「いでよ!ファイヤー!」
そう叫んでみたが、何も出ない、まさか私は魔法が使えないのか?、そもそもこの世界には魔法が無いのか?と少し心配になってきた、異世界に来てまで魔法が使えないと言うのは、少々寂しいのではないか?
こんな事でうだうだしていても無意味に時間が過ぎるだけなので、とりあえず人でも探そうと私は歩き始める、森を歩くのなど初めてだったので、途中何度も転びそうになったが、なんとかギリギリで踏みとどまりながら、やっと人が通りそうな道にたどり着けた、道と言っても、街にありそうな整備された道ではなく、ただ人通りが多いから草が禿げただけ、といった原始的な道だ
「おーい!誰か居ませんかー!」
そう少し叫んでみるが、返事は無い、にしても疲れた、ここまで休まずに歩いて来たのだし、普段こんな森の中を歩く事が無いため、よりいっそう疲れた気がする、私が少し休もうとしゃがみ込んだ、そしてそれから少しした時だった、私が地面をボーッと見つめていると、頭上から声が降ってきた、とても優しそうな声だった
「こんな所で俯いてどうしたんだい、嬢ちゃん」
私が顔を上げると、そこには素朴な馬車に乗っていて人の良さそうな笑みを浮かべている、金髪の冒険服のような装いの「親父さん」という呼び方が似合いそうな人がこちらを見ていた
「……あ、あぁ、いや」
「道に…迷ってしまって……そうだ、ここが何処か分かりますか?」
「あと、出来れば街への道も教えて貰いたいのですが……」
人と話すのは別に慣れているという訳では無い、だがそれなりに上手く聞けたと思う、私の言葉を聞いたその親父さんは、気さくな微笑みを浮かべながら
「なんだ、嬢ちゃん迷っちまったのかい」
「ここはノスタリア王国、王都には、このまま真っ直ぐ行けば良い……まぁ、多少時間はかかるがな」
ノスタリア王国、聞いた事も無い国名だ、いや、今はそんな事よりも、王都までどれくらいかかるのかだ、多少なんて表現はされて居るが、本当に多少なのだろうか、距離によっては今日中にはたどり着けない可能性も、そもそもたどり着く前にくたばる可能性だってある
「多少って……どのくらいですか?」
「そうだな……ざっとここから4時間ってとこだな、ついでに言うと、山も1個超えなきゃなんねぇ」
4時間だって?そんなに掛かるのか、しかも山を1つ超えないといけない?そんなの、一体私の体力が持つのだろうか、親父さんの言葉を聞いた途端、そんな不安が押し寄せてきた
「…そうだ、嬢ちゃん」
「乗ってけよ、俺たちも丁度王都まで行く所だったんだ」
親父さんからそんな提案をされた時、私は耳を疑った、だってそうだろう、今更だが、私と親父さんの来ている服の系統が全く違う、恐らく親父さんの着ている方がこの世界の普通だろう、親父さんからすれば、見慣れない容姿をして、金目の物も特に持っていなさそうな少女を、危険かも分からないのに一緒に馬車に乗せるだなんて、意味がわからない……ちょっとまて、今この人、俺たちって言ったよな、どういう事だ?
だが今はそんな事を考えている場合では無い、何が目的にせよ、断ってしまっては野垂れ死ぬ可能性が大幅に広がってしまう
「い、良いんですか?」
恐る恐るそう聞いてみると、親父さんはやはり人の良さそうな微笑みを浮かべて
「もちろん良いさ、なぁヒリー!」
親父さんがそう馬車の方に声を掛けると、同い年くらいの少女がひょっこりと出てきた、髪は金髪で、ポニーテールだ、とても可愛らしい
「おっ!可愛い子じゃねーか!もちろん良いぞ!」
「本当ですか!?助かります!」
私はそう言って頭を少し下げた、そして馬車に乗せてもらい、色々と話を聞いた、彼女の名前はヒリー、年は17、私と同じである、そしてこの親父さんはマルクさんというらしい、二人は親子で商人をしているのだとか、そしてそこから馬車で進み、2時間ほど経った
「にしてもよナナミ、お前見慣れない服装だけど、どっから来たんだ?」
今更それを聞くのか、と思った、そして恐らく日本の事を話しても伝わらないかもしれない、こういう時は
「あぁ、西のめっちゃ端にあるちっちゃい国から来たんだよ」
ありもしない国から来たと言っておく、こういうのは異世界に来た人の定番と言っていい言い訳だろう
「ほーん…そっか!」
ヒリーもこれ以上は聞かないで居てくれた、なんともいい子である、そして話しているうちに、私もいつの間にか敬語が外れていた、そして、山道に差し掛かった時、親父さんが
「ここら辺で少し休憩にしようか」
そう言った、そして親父さんが道の端に馬車を止めると、私とヒリーは馬車から降りた、そしてヒリーが伸びをしながら
「あー、体ガッチガチだ!ナナミは大丈夫か?」
「大丈夫、こういうの慣れてるから」
私はそう返した、普段から学校で何時間も椅子に座って勉強をしていたから、確かに慣れている、それに私は友人も極めて少なかった為、休み時間に立ち歩くことだって少なかったからである
そして、親父さんが「荷物は見てるから、二人で少し散歩でもしてくると良いさ、気分転換は大事だからな」と言ってくれた為、私とヒリーはそこら辺を適当に散歩する事にした、そして私たちは散歩しているうちに、少し開けた場所に出た、崖な為、辺りがよく見える、その景色はとても綺麗だった
私たちは馬車に戻り、馬車はまた進み始めた、そしてそこから2時間、ようやく王都についた、ヒリーと親父さんはとても大切な商談があるらしく、どうやら部外者は着いていけないそうだ、私は二人と別れた後、これからどうしようかと悩みながら街を歩くことにした
この後あんな目に遭うだなんて、今の彼女は知る由もなかった。
下手だったらすみません
気が向いたら更新します
更新した時にはぜひ読んでください、それでは




