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四十六話

 ほどなくして、扉が開いた。忘れ物でもしたのだろうかと思ったのだが、入ってきたのは晴人と福田先生だった。

 「平野。遅かったな」

 「そっちこそ散らかしすぎっしょ。どーすんのこれ」

 「俺じゃねーよ」

 晴人に突っ込みを入れると、福田先生はにこり、と柔和な笑顔を浮かべた。

 「数日ぶりかな、隆幸君」

 「ええ。平野の相手は大変だったんじゃないですか?」

 「おいひどくねーかよタカちゃん!」

 晴人が軽くチョップし、軽い爆笑が起こる。十五年前もこうだった。どちらかがぼけて、もう片方が突っ込み、楓と真樹が笑う。

 「ところで、聞きたいことがあるそうだね。もう少しで仕事が終わる。外のレストランでお話ししようか」

 福田先生のしゃがれた声に、晴人と隆幸は頷いた。



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