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グロ耐性ある殺人鬼  作者: らゐをふ


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7/7

ちゅおじ、また

「ちょっと!……急に抱きついてどうしたの?『ルビー』?」


「……ごめん 急に『エメ』の事思い出して」


「そう……『何人目』の事かしらね…?」


「いじわる」


「そうね でも目の前のコイツらよりは遥かにマシよ」


 二人の前には、まるでゾンビでも現れたかのような。罪の無い人達が襲われていく「惨劇」が繰り広げられていた。


「どうするの…これ」


「原因に訊くしかないでしょう?」


「『ちゅおじ』 原因って」


「殴りに行くのよ アンタの妹の『旦那』をね」


 ルビーの「お血々ちゅっちゅおじさん」を掴む手が、強く握られた。




 動かなくなったラリマーの父親。冷静に考えれば、僕の産みの親でもあるその人を…手にかけた。


「パパ……」


 ラリマーは手を伸ばして、流れもしない涙を一滴だけこぼしながら泣いている。


「…あぁ……」


 激しい後悔、もう戻れない覚悟。背負うのにはあまりにも重すぎる。


「ごめんラリマー……ごめん……!」


 謝ったってラリマーは僕を見てくれない。視線の先には、父親である「琥珀」しか映っていない。


「…『パパ』」


 一瞬だけラリマーがゆっくりとこちらを見てくれた。血の繋がりがない筈なのに、同じ様に「パパ」と呼んでいる事に驚いたのだろう。

 でも、ラリマーにとってのコイツは「普通の父親」。僕にとってのコイツは「作った人」。同じ言葉なのに。愛情のこもり方がまるで違う。


「『モル』も……?」


「そう……だね…」


 重く、時間だけが流れていく。誰か壊してくれ。僕は強く、「もう一度」助けを求めた。





ドンっ



あぁ……安心する。


 僕は、「また」轢かれた。

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