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名前
第1話 名前
実験は気味が悪い程成功した。培養も上手くいき、量産体制も確立出来た。
これでアイツ…娘の食料問題は解決した。後は自我を持つまで育てて……。
「君は僕をいつか食べるの?」
「そうよ でもまだ他の『クラフト』が残ってるからまだ先だね」
「なら食べられるまで話し相手になってあげるよ」
「どうして?」
「食べられたくないから」
「正直だね」
モル「じゃあもっとずるい事するね 僕の事はこれから『モル』って呼んで」
「名前?」
モル「それで君は『ラリマー』 僕と同じ宝石から取った名前」
ラリマー「私にも名前を…勝手に…」
モル「僕は食べられない為ならどんな事だってするよ もう食べ辛いでしょ?」
ラリマー「なんでそんなに…必死なの?」
モル「…なんでだろ」
ラリマー「……」
モル「きっと 君のことが好きになったから」
ラリマー「…なにそれ」
二人は笑う。まるで子供のように。




