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心の声  作者: 明樂
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21/22

あの後

土日を挟み、月曜日になった。

教室は元通りに片付けられていた。


「皆さん話があります。」

と言う復活したばかりの担任が口を開いた。


「臼井さん入って。」

毬子がドアを開け、教室に入ってきた。


「……このたびはご迷惑をおかけいたしました。本当にごめんなさい……。」

毬子が深々と頭を下げた。


「ついては、毬子は今日を持って転校します。」

教室がざわついた。


「仲良くしてくれたみんな、ありがとうございました。じゃあ、みんなさようなら……。」

毬子はもう一度頭を深々と下げ、教室から出ていった。



「じゃあHRに戻り……って瀬川さん!?」

私は教室を飛び出した。


「毬子!」

俯きながら歩く毬子を呼び止めた。


「……毬子が居なくなってせいせいしたでしょ。こんな邪魔者。」


「……。」


「ちょっといい?」

私は毬子とともに屋上に来た。


「毬子の親はね昔から何しても怒らなかったの。それで自分で言うのも何だけど、すごくワガママに育っちゃってね。それが原因でいじめられてたの。」


「……うん。」


「でも何も知らない藍が来てくれた時は、変われると思った。この子は毬子の昔を知らない。って。でも、やっぱり無理だった。」


「……うん。」


「……藍、ありがとう。毬子、今度転校した学校では変われるかもしれない。」


「頑張って……毬子。」


「うんっ。……藍、またね!」

毬子は笑顔で屋上から去っていった。

そしてこの学校からも、姿を消した。




「……静かだな……。」

毬子が居なくなってから教室が静かになった。

いじめが無くなったってのもあるし、毬子が暴走したっていうのもあるから、ね。


《元気ないね、大丈夫?》

澪くんが肩に手を置いていた。


「あ、澪くん……。」


「あの……さ。」

私は澪くんとともに空いてる教室へ向かった。

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