そろそろ本格的に行こうかな
祝!初イイネ!ありがとうございます!
とっても励みになります!
執筆が進む!
初イイネ!のおかげで、久しぶりに徹夜してしまいました。
徹夜なんか高校生以来ですね。
三連休も終わりですね。
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
今は六時頃かな?
うん、本日も晴天なり。
快眠が出来た。
体の調子が良いのが分かる。
加護のおかげかもしれないね。
窓を開けて昇り掛かっている太陽に向かって
【『アリステリア様』、本日もよろしくお願いします。】
あの美しい女神様を思い出しながら祈る。
うん、これは習慣化しようかな。
今日も頑張るかと窓を閉める。
ふと、隣を見るとアリスが眠っていた。
眠ってはいるが寝相が酷い。
朝御飯までには、まだ時間があるので寝かせておこう。
寝相を整えてあげて毛布を掛けなおす。
うん、暖かそうだ。
確認し身支度を整えてそっと部屋を出る。
一階に降りると女給さんがモップらしきもので床掃除をしていた。
【おはようございます。】
声をかける。
「おはようございます。あのー、朝食はまだですよ?」
そう返事が返って来た。
【ああ、散歩をしに行くだけですよ。】
「成程~、お気をつけて下さいね。」
【はい、行って来ますね。】
扉を開け通りに出る。
うーんと背伸びをして、深呼吸する。
【うん、寒いけど空気が美味い。】
霜柱が立っていないから、そこまでの寒さではないのだろうか?
息を吐くと薄っすらとだが白い。
さてと、露店の立っていない通りを確認する為に散歩をしようか。
ここは北通りだから行った事の無い西通りに行ってみるかな。
・・・うん、昼間じゃなくて夜の街だったよ。
この時間に行くと逆に何も無かった。
遊びに行くなら夜だろう。
もちろん、皆には内緒だ。
四十分ぐらい経っただろうか?
宿屋に戻る。
扉を潜ると、ルイスとベスがテーブルに着いて話をしている。
朝御飯には早いけれども何の話かなと近づいていく。
【二人共、おはよう。】
二人共、気付いたようだ。
「おはよう。」
そう言うと、ルイスが挨拶を返してくる。
「おはようございます・・・。」
続いて、ベスが小声で言ってくれる。
この二人が同室になったらしいね。
と、言う事は残りはリズとマオだよね。
元気コンビだ。
「早いわね、外に行って何してたのよ?」
【散歩と街の確認だよ。】
「ふーん、観光地でもないのに。」
【初めての街だから見ている物が皆、珍しいんだよ。】
「初めての街って、どんだけ田舎に住んでたのよ?」
まさか異世界から転移して来たとは言えないしね。
「それでどうだったのよ?何か良い事はあったの?」
【イヤ、トクニハナイデスヨ。】
西通りに行ったのは内緒だ。
バレた後が怖い。
ルイスがやれやれという仕草をする。
「ポン」と手を叩くと言ってくれる。
「そういえば、七時三十分から御飯ですって。」
【分かった、アリスを起こしてくるよ。】
「お願いするわね。」
ルイスはそう言うとベスとの話に戻ったみたいだ。
何を話しているのか気になったが、アリスを起こしに行くかな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ヘファさんが二階に上がって行くのを見届けると思っていた事を言う。
「ルイス姉はヘファさんにきついと思う・・・。」
そう言ってルイス姉をジロリと睨む。
「・・・え?そう?普通に対応しているわよ?」
私が言った事にルイス姉が驚いている。
「仲良くしないと駄目・・・あんな親切な人は・・・二度と見つからないと思う・・・。」
普段寡黙な私が言う事がルイス姉に刺さる。
「ベス、貴女に言われるとはね。」
ルイス姉が驚く。
「貴女にそう見えてるっていう事は、相当きついんでしょうね。」
「うん・・・ルイス姉は今まで頑張って来たんだから・・・もう少しヘファさんを頼っても良いと思う・・・。」
普段滅多に意見を言わない私に言われてルイス姉の顔が俯く。
「そうね、でもねベス。一人でもそういう人がいないとダメなのよ。今までの事もあるしね。」
ルイス姉は目を瞑りながら言う。
その顔は、過去にあった事を思い出しているようだった。
「良い人なのは分かるのよ?でも、もう少し時間を頂戴。会ってまだ一日しか経ってないのよ?」
「うん・・・分かった・・・。」
私の視線が柔らかい物になったのを感じたのかルイス姉が安心したように目を開ける。
すると眠そうな声で挨拶が来た。
「ふぁあ~、おはようー!」
「おはようございます!」
と、元気な声が聞こえて来た。
リズ姉さんとマオだ。
「「おはよう。」」
そう返事をしていると、ヘファさんにおんぶされてアリスも降りて来た。
良く見るとちゃんといつもの服を着ているようだ。
ヘファさんがやってくれたのだろう。
【二人共、おはよう。】
「お兄さん、おはようございます!」
「おはようございます、ヘファさん!」
まだ半分寝ていそうなアリスを見て、ルイス姉がとヘファさんに代わってアリスの面倒を見てくれる。
「ほら、アリス朝御飯よ?」
「御飯なのです?もう雑草は嫌なのです。」
・・・どうやら寝ぼけているみたい。
「もう雑草じゃないのよ?ほら起きなさい。」
「ふぁ、おはようなのです。」
どうやら起きたみたいね。
ルイス姉が言う。
「顔を洗っていない子は洗って来なさい、御飯はそれからよ?」
ルイス姉がそう言うと元気よく返事が返って来る。
「はーい!いってきます!」
「分かりました!」
「分かったのですー!」
三人がそれぞれ井戸へと移動する。
ふふ、っと微笑んで私、ベアトリクスはその様子を見ていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
皆が揃い、朝御飯を食べる。
今日はハムが厚めのハムエッグに黒パンに野菜スープだ。
【いただきます。】
「「「いただきます!」」」
そうして朝御飯が始まった。
早速、アリスとリズとマオがハムエッグをお代わりしている。
すると女将さんが俺に近づいて来て囁いて来る。
「小僧、十時から十一時までは部屋に掃除とベッドメイクが入る、変な物は置いておかないようにな。」
と、言われたのでそう言えばと思い出した。
【女将さん、気にかけて下さって、ありがとうございます。】
そう返答し食事の支払いをする。
手を振りながら女将さんが厨房の方へ去って行った。
食後、皆が出かける準備をしていると部屋にルイスがやってきた。
ちょうど良い、今日の確認をしよう。
俺は、今日からロングソードを作りにギルドへ行く事になっている。
ルイスも含め、他のメンバーは東門の辺りで秘薬の採取だ。
今日も一日掛かるかもと言っておく。
ルイスにお昼代を渡してから行こうとしたのだが彼女らの服装を見て思い出した。
そうだ!
防寒着や普段着、寝間着ぐらいはそろえてあげないと不味いよね?
と、言う事でルイスにお昼代も含み銀貨を五十枚、袋に入れて渡しておいた。
貰いすぎだと言うルイスにニッコリと含みを持たせて言う。
服は予備も含めて良い物を買う事、必要な物は多少金がかかっても整えるようにと言っておいた。
ゴゴゴゴゴ・・・
と、言う擬音が出そうな迫力を込めてニッコリとしたのだが、迫力がすごかったのか従順なルイス。
「は、はい・・・わ、分かったわ。先に服を買えばいいのね?」
ちょっと可哀そうだったかな?
でも必要最低限の事だからね。
よろしくね、ルイス。
幸いまだお金には余裕はある。
でも、無限ではないので早めに稼げるようにしないとね。
後はオークションの結果も気になるのだけど。
・・・まだ時間が掛かるだろうしね。
ルイスには十時からお店が開くから、先に服を購入してから行くようにときつく言っておいた。
医療の発達していないこの世界で、皆に風邪でも引かれてはたまらないからね。
さてと、これで安心してギルドに行ける。
部屋からルイスと一緒に出ると、準備が整ったのか一階で他の子達が集まって話をしていた。
俺が先に出ようとすると五人が見送ってくれた。
「「「いってらっしゃーい!」」」
前世では一人だったからこんな事は無かったので、心に「ズン!」と響く。
俺、嬉しくて涙が出そうだよ・・・。
よし、皆の為に頑張ろう!
気を取り直して出発しようか!
【いってきます!】
そう言って、皆に手を振る。
ギルドまで二十分の道のりを今日は一人で歩く。
午前中なので寒いけれど我慢出来ない事は無いし心はポカポカだ。
昨日と同じ道を行くと時間通りにギルドに到着した。
丁度、九時三十分頃だろうか?
扉を開けて中に入る。
今日も受付にいるナナリーさんに挨拶をする。
【おはようございます、ナナリーさん!】
「おはようございます、ヘファイストス様。今日からですね、頑張って下さいねー。」
返事が返ってきた、美人からの言葉は嬉しいね、いっそうやる気が出る。
【鍛冶部屋を御借りしますね。】
「はい、準備は出来ておりますので左手からどうぞー。」
【では!】
「行ってらっしゃいませー。」
頭を下げられる。
つい、つられてこちらも下げる。
頭を下げるのは前世での習慣だね。
言われた通りに進むと案内板があった。
案内板に従い左手の部屋に向かう。
「一」と書いてある部屋に着いた。
部屋には扉は無いので「ムワッ」っとする室内の温度にサウナを思い出す。
部屋を見まわす、高炉と金床と水桶がある。
そうだよな!
これが鍛冶師の戦場なんだよな!
と、武者震いが出る。
・・・良し、やって行くか。
実際にはやった事が無いので「スキル様」頼りだ。
バックパックから神匠のハンマーと試しに鋼のインゴットを五十個取り出す。
耐熱エプロンをし、耐熱の手袋をする。
これはギルドの貸し出しの物だ。
よし、準備完了。
ちょうど十時を知らせる鐘がなる。
さて、まずは売れ筋というロングソードを作るか。
メニューからスキルを発動させる。
さすがにゲームとは違うな。
だけれど「スキルのアシスト」で何をすれば良いのか分かる。
前世で鉄の溶ける温度が1500℃ぐらいだとか聞いた覚えがある。
左足を踏み込んで鞴から風を送り鋼鉄のインゴットを溶かしていく。
しばらくすると溶けて来たのだけど、何℃ぐらいなんだろう。
こんな事ならやり方を「某動画サイト」で勉強しておくんだった。
まあ、後悔先に立たずなんだけどね。
この炉は魔道具になっていて、かなりの熱を出す事が出来る。
備え付けの型から「ロングソード」を選び溶けた鋼鉄を流しこむ。
冷えたら型から外し、バリを取る。
そして神匠のハンマーの出番だ。
カーンカーン!
加熱しながら形を整える。
スキルのおかげだろうか、打ち込む所が見える。
それが終わると焼き入れをし、刀身に入念にヤスリ掛けする。
最後に砥石掛けだ。
チートがあるから良いけど、こんな事を普通にやってたら体がもたないぞ!?
世の鍛冶師の凄さを体感する。
仕上げに作製した鍔を接着し持ち手に革を巻きグリップを作る。
最後に木の板から簡素だけれども鞘を作った。
これで一本完成。
スキルのおかげで狙って作った『ハイクオリティー』を作り上げる事が出来た。
鑑定するとチートのおかげなのだろう武器の『最大耐久値』が最大の『255』になっていた。
もっと上のランクも作れたのかもしれないが、昨日のポーションの騒ぎを思い出して加減しておいた。
俺の知っている武器のランクは「ロウクオリティー」、「ノーマルクオリティー」、「ハイクオリティー」、「アーティファクト」、「レジェンダリー」の五ランクだ。
まだハイクオリティーしか作っていないのでその上の切れ味等は分からない。
しかし、スキルの力は偉大だね。
同じように繰り返して作成する。
一度作ると最適化されたように体が動く。
少し時間があるので『大工スキル』で鞘に模様を入れたりして改良する。
更に、添え付けの染料タブで鞘に色を付けて飾り付けを豪華にしてみた。
他の特性を高めたりするのはインゴットのランクによるのだろうか?
今日使ったのは鋼のインゴットだったしね。
ゲームでは九種類のインゴットがあったが、この世界ではどうなんだろうか?
今度、鉱山に採掘に行って調べてみよう。
十六時の鐘が鳴るまでに五本の鋼のロングソードが出来上がった。
途中で鑑定をしてみたが何本作っても最大耐久値が255だった。
鋼の最大値が255なのかハイクオリティーの最大値なのかは分からない。
もっと質の高いインゴットで上のランクを打ったらどうなるのだろうか?
これも調べないとね。
さて、そろそろ時間だ片付けようか。
『スキルのアシスト』に慣れればもう少し多く作れるかもしれない。
在庫はある程良いだろう。
ただ、他の鉱石の事も知らなければこれ以上の物は出来ないだろう。
片付けを終えて休んでいるとずんぐりしている人が部屋にやって来た。
ドワーフ?
とは違う感じがするね。
何か特殊な種族なのだろうか?
『やあ、アンタが新人の鍛冶師さんかい?』
【こんにちは、鍛冶師と言っても端くれですよ?ヘファイストスと申します。】
『調子はどうだい?・・・ヨッコイショ。』
そう言って、その人は俺の隣に座る。
【現状で良いと思える物が打てましたよ、ギルドさまさまですね。】
本当はチートスキルのおかげなのだけれどもね。
そう言うとその人は笑顔を見せる。
『見せてもらってもええかの?』
【ええ、どうぞ、まだまだ精進が必要ですがね。】
その人は俺の打ったロングソードを手に取ると鞘から抜きはなった。
シュランッ・・・
目を細めて見ている。
『ほぉ・・・鋼のインゴットなのにハイクオリティーを作るとはのぉ。』
褒められているのかな・・・?
だとしたら嬉しいな。
それにしても見ただけで分かるとは鑑定持ちなのだろうか?
スキルを使っていたようには見えなかった。
【ありがとうございます。】
『もっと良質なインゴットで打ってみたらどうかね?』
【どんな鉱石があるのですかね?】
素直に聞いてみよう。
『鉱石には銅、鉄、銀、金、鋼、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイト、と、言ったところかのぉ?』
ゲームとは違ってインゴット自体に名前が付いているのかな?
ゲームでは九種類のインゴットがあってそれぞれに色があり属性の耐性が決まっていた。
例えばブロンズインゴット。
コイツには炎の力が備わっているのでインゴットブロンズで防具を作成すると炎の抵抗値が四十%アップする、こんな具合だった。
基本的には防具の性能、抵抗値に関わって来るものだった。
『合金で青銅、ダマスカス鋼もあるが・・・後は伝説の金属じゃのぉ。』
【・・・伝説ですか?】
『ヒヒイロカネやアポイタカラなんぞは、この世には聖剣や魔剣と言われる形でしか見つかっておらんよ。』
【聖剣と魔剣・・・。】
やっぱりあるんだ・・・。
聖剣も魔剣も作れたら良いよね。
まず無理だろうけれど。
『そうじゃ。王都の宝物庫に魔剣が有るとの噂じゃがのぉ。』
【ほほー。】
『まあ、地道に見つける事じゃの、世界は広いのじゃからのぉ。』
【今度採掘をして、運が良ければ見つけてきますよ。】
『ふむ、このオーカムでは鋼以外の希少金属はとれないからのう。』
【そうなんですか?】
『鋼だけなら採掘量は、この大陸一じゃぞ?』
【ほほう、勉強になります。】
何か考えているようにその人は言う。
『ふむ、この剣じゃと小金貨三枚といった所かの?』
【え?】
『売るんじゃろう?』
剣を鞘に納めてそう言う。
【ええ、売る為に作りました。】
その人は目を細めて『精進しなさい。』そう言って去って行った。
不思議な雰囲気の人だったな。
誰だったんだろう・・・。
あっと、時間がヤバイんだった。
慌てても良い事はないので落ち着いて剣を籠にしまうと背負って鍛冶場を後にした。
受付に行く。
【ナナリーさん。】
「あ、ヘファイストス様。良い物は出来上がりましたかー?」
【ええ、現状で「良い」と言える物が出来ました。ありがとうございます。】
背負っている籠を指さして言う。
「それは良かったですねー。」
切れ味に興味があったので確認してみた所、試し斬りができると言うので部屋に案内してもらう。
・・・ああ、やっぱり巻き藁なんだ。
異世界に来ても巻き藁だよ。
懐かしい。
前世の某動画サイトで見た事があるから真似してみよう。
後ろで、ナナリーさんが見ているから張りきっちゃうよ?
剣を携え巻き藁の前に行く。
シュラッン・・・
鞘から剣を抜き構える。
集中、集中・・・。
世界から音が無くなる。
ッス・・・。
巻き藁が斜めに・・・。
ストン
と、斬れた巻き藁が落ちた。
良い斬れ味だね。
後ろにいるナナリーさんにガッツポーズをする。
あれ?
ナナリーさんがポカーンとしている。
【あのー、どうかしましたか?】
「ハッ!ヘファイストス様!今の斬れ味はなんですかー!?」
剣術スキルも1000だったので手加減して斬ってみたのだが、そんなに斬れているのかな?
「あんなに斬れたのは見た事がありませんよー!?」
クールビューティーとはかけ離れた様子のナナリーさんが俺の襟元をもってガクガク揺らす。
【ちょ、ま、待ってそんなにするなら剣をしまわせて下さい!】
「ハッ、し、失礼しましたー。」
いえいえ、『ポヨンポヨン』が当たって気持ち良かったですよ。
【とは言ってもハイクオリティーですよ?】
ナナリーさんが疑わしそうな目でこちらを見ている。
すると諦めたかのように「ハァ」と溜息をついて言う。
「ドワーフ製のハイクオリティーの鋼の剣より、斬れていると思いますよー?」
そう言われてもチートの事は言えないしね。
と、思っていると変な目つきで俺を見て来る。
「まあ、ヘファイストス様ですしね、ショウガナイデスヨネー。」
【ええ、ソレナラ、ショウガナイデスヨネー。】
「おほほほ。」
【あははは。】
どうやらナナリーさんはそれ以上考えないようにしたらしい。
あの不思議な雰囲気の人が「小金貨三枚」と言っていた意味が今更ながら分かったよ。
剣をしまってナナリーさんとカウンターに戻る。
「ヘファイストス様といると驚かされてばかりですー。」
と、言われて二人でカウンターに戻って来た。
歩いているうちに、いつものナナリーさんに戻ったようだ。
【そうだ、それで明日も予約したいんですが。】
「あ、ありがとうございますー!」
ナナリーさんが嬉しそうに台帳のページを見る。
「えっと今日と同じ場所ですね。同じく十時から使えますよー!」
【では、予約をお願い致します。】
「はい、かしこまりました!では本日の室料ですね。銀貨一枚になります。それと此方の書類にサインをお願いしますー。」
【分かりました。】
銀貨を渡し確認した後に書類にサインする。
「確かに、それでは明日もお待ちしておりますー。」
ナナリーさんが頭を下げる。
【はい、また明日。お疲れ様でした。】
こちらも頭を下げる。
そしてギルドを後にする。
スタミナがチートだからっていうのもあるよね。
あれだけ仕事をしたのに全然疲れてない。
【良い仕事してるよ・・・ありがとうございますね、『アリステリア様』。】
そう言って天を仰いだ。
空の色は、もう夜の装いを呈していた。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は時間が空くかもしれませんがよろしくお願いいたします。
次話、感情の変化(仮 でお会いしましょう。
それではお疲れさまでした。
追伸、11月7日 イイネと評価ありがとうございます!
大変励みになります!
ありがとうございます。
これからも応援よろしくおねがいします。