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ジャスティンと妹達

皆様、新しい物語が綴られました。

お楽しみ頂ければ幸いでございます。

それでは、お楽しみください。

ジン殿と話を終えた僕は宿に戻ってきた。


すると声が掛かってきた。


「ジャスティンさん、お帰りなさい。」


「……お帰りなさい。」


「お帰りです!」


「皆さんどうなされたんですか?」


「お兄さんがいないんです。」


「……暇です。」


「暇つぶしです!」


アーサー、何の為にこの子達を連れて来たんですか・・・。

仕方がありませんね。


「では、皆さん。少し出かけてみませんか?」


「いいんですか?」


「もちろんですよ、アーサーの妹達ですしね。」


「ありがとうございます、ジャスティンさん。」


「……ありがとう……ジャスティンさん。」


「出かけられるですか!?」


「ええ、必要な物でしたら僕が出しますので今日は楽しみましょう。」


「「「やったー!!!」」」


「ではいきましょ・・・ん?そう言えばエキドナはどうしました?」


「人族の生活を見てくると言って何処かへ行ってしまったんです。」


「ありがとうございます、リズベットさん。では我々だけで行きましょう。」


「これでルイス姉達の御土産も買えるわね。」


「……よかった。」


「美味しい物ありますか?」


「まずは支度をしましょう。」


「あのー、ジャスティンさん。」


「どうしました、リズベットさん?」


「着替えもお兄さんが・・・。」


「ああー、ストレージバッグですか・・・それならば、まずは服を買いに行きましょうか。」


「ありがとうございます!」


「……ありがとうございます。」


「ありがとうです!」


「では、行きましょうか。」


「「「はーい!」」」


こうして僕達は服屋へと向かう。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「す、すごい・・・。」


「リズ姉……全部服ですよ……。」


「アタシに似あいますかね?」


「色々と選んでみてください。アーサーの作った物とは違いますが、どれも良い服ですよ?」


彼女達はキラキラとした目で服を見ている。

ふふ、女性らしい反応ですね。

すると、店長だろうか慌てて店に入って来たようだった。


「これはこれは、冒険者パーティー「オーガの牙のジャスティン様」。本日はご来店誠にありがとうございます。店長の『フー』と申します。」


「ご丁寧に、初めまして、オーガの牙のジャスティンです。」


握手すると話しかけてきた。


「本日は当店をご利用いただき誠にありがとうございます。お嬢様方の服でございますね?」


「ええ、彼女達はメンバーの妹達なのですよ。」


「左様ですか、それでは、お嬢様方には専属で女性店員をお付けいたしますのでゆっくりとお選び下さいませ。」


「ありがとうございます。」


そのフーさんは奥へと引っ込む。

リズベットさん達は色々な服を見ているのですが・・・。


「いえ、そ、そんなに高いとは思わなくって、済みませんしまって下さい。」


「いえ、……似合わないと思いますので……はい、結構です……。」


「似合うですか?でもズボンの方がいいです!」


「リズベットさん、値段は気にしなくて結構ですよ?」


「済みません、ジャスティンさん。でも・・・お兄さんの服の方が良くって。」


なるほど・・・そう言う事でしたか。

これは盲点でしたね。


「皆さん、申し訳ありませんでした。選ぶお店を間違えたようですね。」


女性店員達に訳を話し店を後にする。


「アーサーの作った服を大切にしているのですね。」


「ジャスティンさん、ごめんなさい。」


「いえいえ、思い出のある物を着ていたいと言う気持ちは分かりますよ。僕が気付かなかったのがいけませんでしたね。」


「ありがとうございます……ジャスティンさん……。」


「気にされる事はありませんよ、小腹が空いたので何か食べましょうか。」


「美味しいですか?」


「美味しいと思いますよ。何か食べたい物はありますか?」


そして希望を聞くと御店に入った。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「ここが普通のお寿司屋さんなのね、どんなのがあるのかしら?」


「リズ姉……大トロが……ありません……。」


「赤身が無いです!」


おや?

大トロ・・・ああ、そういえば前にアーサーが食べさせてくれた物でしたね。

赤身もそうだったような・・・。

マオさんが残念そうな顔をしていますね。


「店員さん、鮪は無いのですか?」


「鮪とおっしゃいますと、「シビ」の事ですか?」


「ええ、妹達が食べたがっているのですよ。」


「少々お待ちください。」


いけませんね。

このままでは彼女達の笑顔が無くなってしまいます。


「お待たせいたしました。コースメニューの物ならシビ、いえ鮪があるとの事なのでそちらを召し上がっていただけますか?」


「鮪が食べれるのであれば構いませんよ?」


「ではそちらのコースを四人前でよろしいでしょうか?」


「それでお願い出来ますでしょうか?」


「かしこまりました。」


「「「・・・。」」」


「どうしました、皆さん?」


「ジャスティンさん、済みません。」


「リズさん、謝る事などありませんよ?僕が食べさせてあげたいと思っただけなのですから。」


「ありがとうございます、ジャスティンさん。」


「ありがとう……ございます……。」


「ありがとうです!」


よかった、皆に笑顔が戻りましたね。

しかし、アーサー。

君の作った物が皆さんに影響を与えているようですね。

さて、僕も楽しみになって来ましたよ。


久しぶりに堪能しましょうか、寿司を。


「うん、鮪ね。」


「リズ姉……鮪です……大トロが一つしか……。」


「ベス姉!アタシのと交換するのです!」


「ありがとう……マオ……。」


「ベスさん、僕の物も交換いたしましょうか?」


「そんな……悪いです……。」


「気にしないでください、僕はアーサーの兄貴分ですからね。その妹達の希望ぐらい聞いて差し上げませんとね。」


「で、では……お願い出来ますか……?」


「構いませんよ、それで大トロとはどれでしょうか?」


「ではこれを……。」


「では、その大トロを持って行って下さい。」


「ありがとう……ございます……。」


「いえ、気にされません様に、マオさんは大丈夫ですか?」


「赤身が美味しいです!」


「ふふ、ではマオさんは赤身と交換いたしましょうか?」


「いいのですか?」


「構いません、先程も申し上げましたが、貴女達がアーサーの妹なのでしたら僕にとっても妹と同じですからね。」


「ありがとうです!」


女性達が何を喜ぶのか・・・まだまだ勉強不足ですね。


こうして昼御飯は楽しく食べられました。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



食べ終わり、店を出る。


「ご馳走様でした、ジャスティンさん。」


「いえいえ、楽しんで頂けて良かった。」


「ご馳走様です……ジャスティンさん……。」


「ご馳走様です!ジャスティンさん!」


「ふふ、お気になさらず。少し歩いてみましょうか。珍しい物があると思いますよ?」


「ええ、お願いします。」


「お願い……します……。」


「お土産を買うです!」


「では食後の散歩と致しましょう。」


「「「はーい!」」」



「リズ姉、あのキラキラしたのは何ですか?」


「何かしらね?」


「あれは……琥珀を使った……飾り物ですね……。」


「琥珀って美味しいですか?」


「マオ……あれは食べ物ではないわ……。」


「マオ、あっちのドライフルーツだったらクーデリカとアリスのお土産に良いわね。」


「それを買うです!」


「行くわよ、マオ!」


「はい、リズ姉!」


「ジャスティンさんは……お土産……買わないのですか……?」


「僕も買いましょうかね、相棒には酒がよろしいでしょうか・・・アンナとラフィアには・・・。」


ん?

リズさんが露店の商品を手に取りながら交渉しているようだ。


「銀貨だったら一枚で売ってよ。ね、小父様、お・ね・が・い♪」


「しょうがねえな、何個いるんだ?」


「とりあえず二個お願い。」


「構わねえぞ、嬢ちゃん。出来る妹を持つと兄ちゃんも大変だな。」


何の事でしょうかね。

そう思いながら代金を支払う。


「フェイ姉様達の物はどうする?」


「リズ姉……広いから……色々見てみましょう……。」


「そうね、ベス。マオも、良いのがあったら言いなさいよね?」


「了解です!」



「ねえ、ちょっとちょっと、あの人って・・・。」


「オーガの牙のジャスティン様じゃないかしら?」


「女の子の荷物とか持ってあげてる・・・。」


「「「推せる!!!」」」



「これならフェイ姉に良いかもね。」


「ルイス姉と……ナナリー姉には……これが良いと思う……。」


「サーラさんにはこの人形が良いです!」


「困ったわね・・・。」


「困りましたね……。」


「困ったです。」


「どうかなさいましたか?」


「セリス姉とクレア姉のはどうしたらいいかなとですね・・・。」


「セリスさんとクレアさんでしたら、そこの戦神ポレモスのミサンガなんていかがですか?」


「さすが、ジャスティンさん。それにしましょう。小父様ー!」


・・・これは女性は買い物が長いの「あるある」という奴ではありませんか?

長期戦ですね。

望む所です。

彼女達の期待に応えて見せましょう!


市場はとても賑わっていた。


女性という物は凄いですね、アーサー。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



露店での熱気を覚まそうと果実水を飲む。


「アタシは桃のが良いわね。ベスとマオはどうするの?」


「私は……緑葡萄のを……お願いします……。」


「アタシは、林檎で良いです!」


「ジャスティンさんはどうしますか?」


「僕ですか?では、オレンジの物にしましょうか。」


「分かりました。小父様、桃と緑葡萄、それと林檎とオレンジのをちょうだい!」


かなり歩いたはずなのですが、お嬢さん達には疲れが見えませんね。


「ね、良いでしょう、銅貨八枚にして?ね、お・じ・さ・ま♪」


「し、仕方ねえな。それで手をうってやる。」


「ありがとう、小父様♪」


「ほ、ほら、まずは桃のからだ。」


「アタシのなのね。」


「次は・・・。」


リズさんは交渉が上手いようですね。

と考えていると、そのリズさんにカップを渡される。


「ジャスティンさんはオレンジで良かったのよね?」


「ああ、では支払いを」


「ここのは私が払います。それと、今日はありがとうございました、ジャスティンさん。」


「ありがとう……ございました……。」


「ありがとうです、ジャスティンさん!」


「・・・どう致しまして、美味しいですね。」


「ええ、とっても美味しですね。」


「冷えてて……美味しいですね……。」


「氷が入ってます!ゴリゴリッ・・・。」


ふふ、たまにはいいものですね。


「では、宿屋へと戻りましょうか!」


「「「はい!」」」


買い物は無事に終わり、宿に戻る。



「ん、アーサーではないですか……どうしました?」


【・・・ジャスティンさん、リズ達の面倒見てくれたんですね、ありがとうございます。】


「何かあったのかい?顔色が優れないようですよ?」


【大丈夫です、そのうち立ち直って見せます。今は・・・時間を下さい。】


「分かりました、その時を待ちましょう・・・言いたくなったら何時でも聞きますからね?」


「あー、お兄さんだ!」


「ヘファさん……何か……。」


「ヘファさん、鮪美味しかったです!」


【楽しんで来たようだね。ちゃんとお礼は言えたのかな?】


「ちゃんと言えたわ!ねえ、お兄さん・・・何かあったの?」


【何も無いさ、どうしたんだい、楽しんで来たんだろう?】


「・・・今は聞かないで上げるわ。」


【リズはどんどん良い女になるね。】


「そうよ?来年は結婚だからね?」


【誰が結婚するんだい?】


「もう!お兄さんはレディの扱い方が分かってないのね!」


リズさんはそう言っていた。

十分楽しんでくれたようですね。

それなら良かったです。

僕も頑張った甲斐がありますね。


でもね、アーサー。

君がそんな辛そうな顔をしていたのは何かがあったんだね。


いつか話して下さいね、アーサー。


僕達はパーティーなのですからね。

ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます!

まずは、いつものから!

評価、イイネ、ブックマーク等々。

皆様には感謝しかございません。

ジャスティンの真摯さが伝われば良いなと思いました。

妹達を放置とは・・・。

そんなジャスティンと妹達の話です。

ちょっと休憩的な御話。

次話は作成中です。

日曜に間に合えばいいのですが、頑張ります!

それではまたお会い致しましょう!



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