聖剣と魔剣と鑑定の重要さ
新しい物語が綴られました。
お楽しみください。
その後、ゲートを使い解体をしている洞窟に戻ると、牙や骨を取り出している所だった。
牙や骨からは魔剣や魔槍、魔槌と言った物が作れるからね。
こちらもかなりの値段がするのだと言う事だ。
魔剣か・・・ゲームの頃は良く作った物だ。
色々と試行錯誤して・・・懐かしいな。
今回の件で、素材が手に入れば作ってみよう。
ジャスティン達と別れ、洞窟内を散策する。
「旦那様、竜の討伐成果をどうなされるおつもりですか?」
【うーん、作りたい物があるんだよね。セリスは「魔剣」についてどの程度理解をしているかな?】
「魔剣でございますか?一般的な事しか理解していないかと思います。」
【クレアはどうかな?】
「セリスと同じほどの理解しかありませんな。」
【「聖剣」については?】
「聖剣は鍛冶師にしか作れないと言われておりますね。」
【どうして鍛冶師、人族が作れるのかは?】
「旦那様、申し訳ありません、勉強不足です。」
「私も分かりませんな、主君。」
【聖剣から行こうか、聖剣は神の祝福を受けた鍛冶師でないと作れない。正確には許しが出ないと聖剣は作れない。】
あれ?
この知識は何だ?
俺は何を言った?
言葉が口から勝手に出た。
違う。
俺はそんな事を知らない。
知らないはずなのに知っている。
まるで誰かの記憶を読み上げているようだった。
「旦那様、それだとこの世界で聖剣が作れる者はいないのではないか?」
【セリス、俺・・・は、今・・・何を言っていた?】
物凄い不安感が俺を襲う。
「だ、旦那様?」
「どうしたのだ、主君?」
【変だ、今までにない知識が・・・頭に浮かんで来る。何だこれは?】
「大丈夫ですか、旦那様?」
「主君、落ち着くと良い、呼吸を深く吸いたまえ。」
【変だ、違う違う、何だこの知識は!?祝福?許し?】
「旦那様!」
「主君、落ち着きたまえ、顔色が悪いぞ?」
【聖剣は・・・聖剣は・・・神々の与えし物、人類が魔族にあらがう為の武器。魔の物に対して絶大な効果がある。そうだ、これだ、俺の言いたかった事はこっちだ。】
「旦那様・・・顔色が・・・大丈夫でございますか?」
【ああ、セリス・・・す、少し甘えても良いかな?】
不安が耐えられない程になったのでセリスに抱き着く。
セリスの温もりを鎧越しに感じる。
クレアも後ろから抱き着いてくれる。
不安が襲い掛かって来る。
自分が自分でないような気がして・・・それに不安だった。
この温もりを離すまいとセリスとクレアにしがみつく。
【済まない、二人共・・・少しこのままで・・・。】
「その為に我らがいるのですよ、旦那様。」
「そうだぞ、主君。何時でも良い、甘えたまえ。」
知識の波が、津波の如く襲い掛かって来る。
流されない様にセリスとクレアにしがみつく。
なんだこの・・・知識は!?
力もだ!?
それにあの黒いヤツの気配がする。
その触手を俺に手を伸ばし始める。
ルイス達にまたあんな事を・・・するものか!
そうだ、その為の方法を教わった。
二度もそんな事をするものか!
そうだ、これで良い。
制御出来ているじゃないか。
これでいいんだ。
そう、これでいいんだ!
どうやら、落ち着いて来たようだ。
ああ、皆となら・・・皆となら乗り越えられるじゃないか。
【ありがとう、セリス、クレア。】
「旦那様、大丈夫なのですか?」
「主君、落ち着いたか?」
【ああ、落ち着いた。少し整理したいんだ付き合ってくれるかい、二人共?】
「旦那様の為ならば、構いませんぞ?」
「ああ、構わないぞ?」
壁際に座るとその両隣に二人が座ってしがみついてくれる。
【まずは、聖剣から行こう。そう、あれはイリーナ様から言われたんだ。聖剣を作るには神力が必要なのだと。】
「神力・・・でございますか?」
「その力の事は初耳です、主君。」
【その力を使い、作っている剣に神の祝福を与える。そうすると神なる力、つまり聖属性の付与された聖剣が生まれる。】
「旦那様がミスリルインゴットにハンマーを打ち込むと出る、碧色の火花の事でしょうか?」
「ふむ、それが真の事であるならば、先程もセリスが言ったように、主君しか真の聖剣を作れない事になりますぞ?」
「旦那様、不安なのですか?大丈夫です。何があっても我らが側におります。その為の私達です。」
【ありがとう、セリス、クレア。】
いい嫁さんをもったな。
「しかし、そうすると聖剣があるのは『アリステリア』様から祝福を受けた、旦那様の作られた「サンクトゥス」、あの剣だけと言う事になりますな。」
「各国に聖剣を作りに行くのも早い段階で行われた方がよろしいですな。」
【そうだね、だけど・・・神力。これは神々の力のはずだ・・・何で俺が、俺だけが使えるのか。】
「旦那様、逆に考えてはいかがですか?」
【逆に?】
「はい、良いではありませんか。その力を使えるようになったのでしたら、旦那様は何処かで神々の祝福を受けたのでありましょう?」
神々の祝福・・・?
『アリステリア』様以外の神々の祝福?
ああ!
もしかして、あの試練の時か?
それ以外に思いつく事が無い。
「そうだ、主君。その力を人族の為に使えば良い事でございますぞ。」
【そうかな、それでいいのかな?】
「旦那様には不安がおありでしょう、しかし人族とは言いません、身近な者を守る為の力にすればよいのです。」
「セリスの言う通りです、まずは、主君の近場の者を守る為に使えばよいのではありませぬか?」
【そうか・・・そうだよな、何を迷っていたのだろう。俺はそれでいいんだ・・・いいんだ。】
「そうですぞ、旦那様の、貴方様の身近な者を守る為で良いのです。クーデリカ殿やアリス殿を、家族を守れば良いのです。」
「そうだぞ、主君。まずは身近な者から、戦えない者から守りたまえ。それで良いのだ。」
【セリス、クレア・・・ありがとう・・・これからも俺を支えてくれ。】
「ふふっ、旦那様の弱い所が見れたのです。支えさせていただきましょう。」
「もちろんだ、主君。それに支えるのは我らだけではありませんぞ?」
【そうだね・・・それで続きだ。聖剣はそのままだと聖属性の力が使えるだけの剣になってしまう。】
「そうなのですか?」
【ああ、仕上げる為には聖剣を練成する必要がある。だが、ここで問題がある。】
「問題でございますか?」
【そうだ、セリス。聖剣には元から聖属性が付与されているから、プロパティーを一つ使っている。それにだ、俺が作る金属はミスリル、しかもクオリティーはエピックでしょう?】
「主君、聞かせて頂きたいのだが、練成に英雄級ともなれば、主君しか真の聖剣は作れないのではあるまいか?」
【そうです、現状で練成が出来るのも、エピックが作れるのも、俺だけだ。】
「なるほど・・・質問をよろしいですか、旦那様?」
【何かな、セリス?】
「聖属性についてです。悪魔や魔物に特効があるのであれば、それでよろしいと思われますぞ?」
「そうですな、全てに特効がある。そんな武器があるのでしたら、他の武器は必要御座いませんからね。」
【そうだね、そんな都合の良い武器は今のところ無い。聖属性は基本的に「悪魔に対する特効」、「魔物に対する特効」、「アンデットに対する特効」の三種類がついているんだ。】
ゲームではそれだけの価値があったが、今世ではどうなんだろうか?
「それは素晴らしいです。それだけでも聖なる剣の名に恥じぬ物だと思われますが?」
「左様ですな、主君。その三種には絶大な効果があるのでしょう?」
【そうなんだ、で、練成をする事で、その聖剣は完成するんだ。】
「なるほど、しかし、旦那様の言っている事が真実ならば聖剣は旦那様しか作れないのですね。」
「そうだぞ、主君。それは大変な事では無いのか?」
【うん、でも、フェイが頑張ってくれているから、神々の祝福さえ何とかなれば、彼女も聖剣を作れるはずだ。】
フェイは多分アーティファクトのクオリティーなら、ミスリルでも武具を作れるまでに鍛錬をしている。
そう、あの子は見えない所で努力をするタイプだ。
「しかし、昔はどうしていたのでしょう、その事実を知っていたのなら、「神々に祝福されないと作れない」と言う点があるのならば、聖剣として作れていなかったのでは?」
「そうだね、セリス。200年前の勇者様達がいた頃の世でも我らに聖剣が無かった可能性がありますぞ?」
【その時代の鍛冶師はどうしていたのかと言う事なんだよね。俺が言うのもなんだけど、とても聖剣を作れていたとは思えないんだ。前回の作成時のクオリティーはフェイの作った「ハイクオリティー」が聖剣と呼ばれる物だったのでしょう?】
「「・・・。」」
「し、しかし、この世代には旦那様がいらっしゃるではありませんか!」
「そうだ、主君がいる。完全なる聖剣を作り上げ、後の世に、勇者様に聖剣を残す事が出来るのだ!」
【そこは俺が頑張るところだね・・・二人共、力を貸してくれるかな?】
「もちろんです、旦那様。この身をお役立てくださいませ。」
「その為の我らであると思っておりますぞ!」
【早急に、各国に聖剣を作り捧げなければね。】
「左様ですな、旦那様。」
「各国に聖剣を!」
【二人共、付き合ってもらうからね。】
「かしこまりました、旦那様。」
そう言うとセリスがギュっと抱きしめてくれた。
「おや、セリス。抜け駆けとは酷いではないか。主君、その時は私も一緒だぞ?」
それを見たクレアも抱きしめてくれる。
あー・・・そうだよ一人ではないんだ。
こんなに心強い味方が、嫁がいるじゃないか。
【それでは、話を魔剣にしようか。】
「「はい。」」
【話を続けよう、魔剣については何処までの知識があるかな?】
「魔剣とは素材に使った魔物の種類に特効がある武器と言う認識ですが・・・。」
【その認識で大丈夫です。例えば、今回に関しては討伐対象が竜族だったので、素材から武器を作ればドラゴンに対する特効が付きます。】
「ふむ、主君、気になる事があるのだが?」
【クレア、それは属性の事かな?】
「左様です、主君。フロスト・ドラゴンならば付くのはもちろん冷気属性でございますよね?」
【そうだね、冷気属性になると思う。】
「それですと、ドラゴン族を相手に出来る画期的な武器が作れると言う事ですよね?」
【正解です、クレア。ここからは俺の予測をふまえるが、主な取引相手はオルタンシア公国だと思われる。】
「それはどうしてでしょうか?」
【『アフトノミア・ダンジョン』、つまり竜族のいると言われているダンジョンがあるのが公国だからです。】
「アフトノミア・ダンジョン・・・竜族の固有のダンジョン・・・噂では聞いていたが。」
【予想ではあるけれどね・・・前回悪魔の侵攻があった場所に未開のダンジョンがあったんだ。】
「旦那様、そこがアフトノミア・ダンジョン、つまり竜族のダンジョンではないかと?」
【そう決めつけるのはまだ早いと思うんだ。何故ならドラゴンの住むと想定するダンジョンに悪魔族が拠点を置いていたからね。】
「それはあり得ません、竜族は悪魔ごときには屈しないでしょうから。」
「そうですな、伝承で聞き伝えられた『神龍』率いるドラゴン達ならば、逆に悪魔ごときば滅ぼしてしまうでしょう。」
【そこで問題なんだけど、公国では聞く事が出来なかったんだ・・・竜のダンジョンは発見されているのか?って思ってね。】
「発見されているのかと言うのはアフトノミア・ダンジョンが、ですか?」
【そう、竜族の理想としている住処、アフトノミア・ダンジョン。ここを攻めるのに必要な素材を、今回俺達は手に入れてしまった。】
「竜族との戦争・・・と言う事でございますか?」
【そう、だけれども・・・早すぎる。】
「早いのですか、旦那様?」
【そうだ、俺は竜族との戦いはすべきではないと思っている。】
「個としても、群としても強いからですか?」
【そうなんだよね、今回のフロスト・ドラゴンよりも強いと思われる「グレーター・ドラゴン」がいればどうなっただろうか、ってね。】
「主君よ、あの二人の姉妹はグレーター・ドラゴンに手を出すような事はすまい?」
【そう願いたい、竜ならば良いが限りなく龍に近いグレーター・ドラゴンや龍が出て来たら話は一変するからね。】
「龍、その名に恥じぬ龍種・・・伝説で言われているのは古代龍ですね、どんな敵なのか・・・。」
【そうですね、セリス。竜はともかく龍の逆鱗に触れればただでは済みませんよ?】
「そ、それは恐ろしいですな。」
【何か?が、無ければいいなと思っている。これは、心配しすぎかもしれないけどね。】
「旦那様・・・。」
【悪戯をしているはぐれ竜や亜竜を倒す分には良いんだ。】
「そうですね、ん?旦那様、我らは竜の相手なのであれば、今回の事で対抗出来る事を証明してしまいましましたが?」
【その通りです。そこで、今回の素材から作れる魔剣や魔槍、魔槌などの武器ですよ。強さとしては竜種ならば特効が付くので問題はありませんからね。】
「主君、ドラゴンのみならば良い事なのでは?」
【うん、先程も言ったが「竜族に対する特効」と今回の冷気属性と言う物が、素材にしたその魔剣などに付与されるんだよ。】
「竜族の特効と苦手とする冷気属性がつくのならば、対ドラゴン用の武器を作ればこれ以上の心強い事はありませんな。」
【その通りなんだけど、問題があってね。】
「問題でございますか?」
「主君、問題とは?」
【それは、素材を使うと特効以外につくプロパティが「ランダムについてしまう」事なんだ。】
「なんと、それでは正確な強さが分かりませんな。」
【そうなんだ、だから鑑定が重要になるんだよ。】
「旦那様、鑑定スキルならば各国に、専属の『鑑定士』がおりますぞ?」
【・・・スキル値はどのぐらいの人がやっているか分かりますか?】
「そう言えば、スキル値はどうなのでありましょうか?」
【そこなんですよ、これは基本的な事なのですが、スキルである鑑定値は100無いと確実な鑑定は出来ません。】
「「100でございますか!?」」
【そう、そこでなんだけどね、宮廷鑑定士が掛けていたとしても、その鑑定が正確な物とは思えないんだよね。】
「なんと・・・それでは、今までの鑑定士は・・・!?」
「セリス、慌てるな。国の鑑定士なのだ。それなりに鑑定スキルは高いのであろうよ。」
「ですが、正確な鑑定が出来なければ意味が無いと旦那様はおっしゃっているぞ?」
【そこです、今回の件でそれが分かったので各国で対応して頂きましょう。】
「つまり、鑑定士のスキルを最低でも100にすると言う事ですな?」
【その通りです、セリス。鑑定のスキルはアイテムを鑑定して研鑽を積む事が出来ますからね。それにスキル値100の鑑定ならば人物の偽装なども見抜きます。】
「即刻、父上にも相談しなければなりますまいな。」
「各国の王達にも相談せねばなりませんぞ?」
【話を戻しますね。今回の鑑定は俺がやるとして、これらの素材から作り上げる魔剣の性能です。】
「やはり、鍛冶師スキルの高い、旦那様にやって頂くのがよろしそうですね。」
【それは構いません。鍛冶師冥利に尽きる事ですからね。】
「それで今回の件は問題はございませんな?」
【いや、問題はありますよ?】
「旦那様、問題とは?」
【一般的に、個人で魔剣を買えるかどうかと言うハードルがあるんだけどね。】
「「はぁどる」でございますか?」
【乗り越えるべき試練があるんだよ、まあ、お金の事なんだけどね。一般的に言えば魔剣は高くて買えないでしょう?】
「オークションで売り買いされるようなものですからね。」
「そうだぞ、セリス。だからこそ、国で購入し責任のある者に託されるのだ。」
【魔剣であればフェイも作れるはずだから、俺達にしてみれば大きな問題は無いんだけど、表には出ていない大きな問題があるんだよ。】
「旦那様、大きな問題とは?」
「大きな問題があるのであれば、そうそう高値にはならないのではないのか、主君?」
【俺の言っている、大きな問題と言うのは、性能の差なんだよね。】
「性能の差、でございますか?」
【そうなんだよ、先程の話になりますが、魔剣の鑑定を正確に出来る人が少ないのではないのかと思っているんだ。】
「ここでも鑑定なのですね・・・。」
【そう、鑑定スキルを100にするのは職人には必須なのですよ。】
「200年前には鑑定も鍛冶も充分なスキルのある人物がいたのでしょうか?」
【蒸し返すようですが、正確な鑑定が出来ていないとすると、その武器などの正確な性能が分かりません。】
「主君よ、今の話を聞いていると、鑑定は失敗する事があるのではないか?」
【失敗すると「鑑定失敗」と、鑑定をかけた本人には分かります。後はその事を伝えられるかどうかです。】
「善意で言う人間もおりましょうが・・・協会の鑑定士から失敗致しましたなどとは、聞いた事はありませんね。」
【そう、失敗しても言う事が無いので、その方が鑑定した物が結果として出してしまうんだよ。】
「主君よ、もしもだが鑑定が失敗すると何か分かる物なのですか?」
【本人には分かります、が、他の人には失敗した事は分かりません。】
「わ、分からないのですか?」
「それは頂けませんな、主君。」
【これが、この間違っている現状での鑑定結果で市場に出回っている魔剣などの性能が現状であり、価値となっているんだよ。】
「すると、正確に鑑定されていない物が出回っているのですか?」
【そう、鑑定書が付いていても分っているプロパティは鑑定士の素材からの予想でしかありえません。】
「それは不味いですね、鑑定士の選定をしている各国の体系にも問題がありますな。」
「その偽物の鑑定の為に、どれほどの国費が・・・。」
鑑定士は商業ギルド内で「鑑定士協会」という物を作っているほどの力を持っている。
今回の気付いた件で偉い人達にテコ入れをしてもらおう。
【なので、鑑定士が育つまでは至急の物の鑑定ならば俺が鑑定をしましょう。これはフェイやサーラにも言っておかなければなりません。】
俺も二人に相談してから分かったのだが、鑑定の事は当たり前だと思っていたから気付かないようにしていた。
フェイやサーラの為にも鑑定の重要さを伝えたいのだが、どえらい事になりそうだ。
それと、メニューを出して気が付いたのだけれど、また知らない物がレシピ欄に登録されているな・・・。
これは、前にも経験があるぞ。
アセディアとイチャイチャしたからか?
この事も調べる必要があるんだけど、アセディアに聞いても答えてくれないだろうな。
一番優しそうに見えて、アセディアさんは一番厳しいからね。
困った時のレヴィアさんなんだけど、彼女からも良い答えは帰って来ないだろう。
今回の件に関して言えば一番知っていそうなんだけどね。
それにレヴィアさんが復活していると言う事はその部下の悪魔もいるはずだ。
キゴニスにも行かなければならなくなった。
【鑑定が重要だと言う件は分って頂けましたか?】
「「はい!」」
【では、しばらくは俺が鑑定致します。その方がましですからね。】
「旦那様、失礼な事を聞いてもよろしいか?」
【結構ですよ、何が聞きたいのですか?】
「旦那様の鑑定スキルは御幾つなのでしょうか?」
「主君、それは私も気になります。」
【内密にして下さいね、最大値の120です。】
本当は1000だけどそんな事を言ったら大事になってしまうだろう。
ここはゲームでの最大値を言っておけばいいだろうな。
・・・嘘じゃない。
嘘ではないんだ。
ごめん、二人共。
「な、なんと!?」
「素晴らしい、さすがは我が主君。」
【さて、これで疑問は無くなったかな?爺さんと話をしてくるよ、今の鑑定の事も含めてね。】
「旦那様、私も付いて行くぞ。」
「もちろん、私もだ。」
鑑定の事は基本中の基本だったのだが、考える事があまりなかったので忘れていた。
これはスキル様に驕っていた俺にも責任があるな。
気持ちを引き締めると、爺さんの所に戻る。
二度とこんな事のおこらないようにする為に、その一歩を進める。
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます。
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