報告とキュンとする事
いつも読んで下さり、ありがとうございます!
執筆終わりましたのでUP致します。
お楽しみ頂ければ幸いです。
ゲートを出し、ルイスとノモス邸に向かう。
ゲートを潜り、扉の前に来た。
【きょ、今日は真面目なんだからねっ!?】
「ど、どうしたの貴方?」
【何でもないよ。】
ゴン!ゴンッ!
ドアノッカーを叩く。
しばらくするとメイドさんが出て来て対応してくれた。
「御案内致しますね、アーサー様。」
【済みませんが、よろしくお願い致します。】
「お願い致します。」
今日は執務室に案内された。
ノモスは忙しいのだろうか?
コン、コンッ!
「旦那様、失礼を致します。アーサー様と奥方様がお見えです。」
「入ってもらってくれ。」
部屋の中から声がかかり、メイドさんがドアを開けてくれる。
【ノモス、来たよー!】
「貴方!もう!お、御邪魔致します。」
「アーサーとルイス嬢か、良く来たな。」
「アーサー様、ルイス様、まずはお掛け下さい。」
【バウマンさん、その前にやりたい事があるんだ。】
「・・・かしこまりました。」
俺の真剣な顔を見て察してくれたのだろう。
バウマンさんは下がってくれた。
執務の途中なのだろう、ノモスが書類を片付けているみたいだ。
そのノモスにルイスと近づいて行く。
ルイスと手を握ると机越しにノモスに言う。
【ノモス、バウマンさん、仕事中に済まない。七日後にルイスと式を挙げる事になった。】
「ようやくか、アーサー。」
「これは、おめでとうございます。御二人に『創造神アリステリア様』と『愛の女神アガピ様』の御加護があらん事を。」
・・・愛の神はオネエだぞ、バウマンさん。
【それで、式に参加してほしいんだが予定はどうかな?】
「ノモス様達には是非にとも参加して頂きたくて。」
「ああ、アーサーはともかくルイス嬢に恥をかかせる訳にはいかない。喜んで参加しよう。」
「左様ですな、アーサー様ではなくルイス嬢に恥をかかせる訳にはまいりませんね。」
【くう、いつもの俺を折檻したいっ!】
「ルイス嬢の為に参加しようではないか!なあ、バウマン。」
「ええ、ルイス嬢の為に参加を致しましょう。アーサー様、ファリスとグレイには私から伝えておきます。」
【ぐすん・・・。】
「日頃から何をやっているのか分かるわね、貴方?」
ルイスさんが御怒りのようだ。
後が怖い・・・。
【記憶にございません!】
「まあ、良い。アーサー、時間は何時からだ?」
【一応だけど十一時からの予定だ。その後に御飯を食べてもらう全部で三~四時間の式になると思う。】
「分かった、時間を取れるようにしておく。」
「ありがとうございます、ノモス様。」
「ああ、ルイス嬢の顔を立てて必ず時間を取ろう。」
【ぐぬぬぬ・・・。】
「まあ、冗談はこのぐらいにして、愛想をつかれなくて良かったな、アーサー。」
「左様ですぞ、こちらは心配していたのですからな、アーサー様。」
【ルイスとの事をナナリー達も見るからね。初めての事だからしっかりやらないと、後が怖い。】
「はっはっは!大悪魔さえ倒す英雄が怖い物は嫁か!」
「会頭、その奥様が怖いので王城に泊まった事は忘れてはなりませんぞ?」
【ほほー・・・。】
「ノモス様でも怖い物があるのね。」
「こら、バウマン、それは内緒にするようにと何度も・・・まあいい。」
ノモスも尻に敷かれているな。
そう言えば奥方達が下着を作ってほしいとか言ってなかったか?
【今度はサーラも連れて来て奥方達の下着を作るよ。】
「おお、そいつは有難いな、アーサー。」
【一段落着いたら作りに来るよ。】
「忙しい所、悪いが頼む。」
【二人分だったよね?】
「そうだ、なるべく早いうちに頼む。」
【先に終わらせてヘルシャーの対応をしたいからね。】
「そうだ、ヘルシャーに行った部下の言っていた事だが、例年よりも雪深かったと言っていた。」
【何かの影響かな?】
「分からん、今はグレイを使わせている。」
【グ、グレイさんを行かせたの!?】
「どうした、アーサー?グレイではまずいのか?」
【不味いって言うか、あの方の悪い病気が出なければいいんだがな・・・。】
「病気だと?」
【ああ、ある意味『病』ではあるんだけどね・・・。】
「そこまで言うならラヴィーネ閣下の事だろう、どんな物なんだ?」
【強い奴と戦いたい病気だ。】
「アーサー、まさかとは思うが・・・戦狂いの病か?」
【そう、だからファリスさんを行かせた方が良かったかも・・・。】
「・・・済まん、グレイ。」
【さて、悪いけど式の事は頼むよ。】
「ああ、分かった。アーサーよ、忙しい所に悪いが陛下には直接に書状を渡してくれないか?」
【セリスと伺う事にするよ。】
「済まんな。頼んだぞ、アーサー。」
そう約束をして、ルイスと屋敷を後にする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
屋敷を出ると気配を感じる。
【・・・。】
「どうしたの、貴方?」
【ルイス、ちょっと先に帰っていてもらえる?】
「構わないけれど、何かあったの?」
『挨拶をしていない人がいたんだ。』
『挨拶が必要なら付き合うわよ?』
『ルイス、アバリティアさんなんだよ。』
『私も挨拶したいわ、付いて行っても良いでしょう?』
【・・・。】
「何処に行くのかしら?」
【ティア、出ておいで。】
そう言うと俺の影から出てくる黒い影が・・・絡みついて来た。
【・・・ダーリン。私と約束をしたはずよね?】
【こ、これから挨拶に行くところだったんだよ。】
忘れていたのは言わないでおこう。
「アバリティアさん、こんにちは。」
【お嬢ちゃん、ダーリンと結婚とか言う物をするのね?】
「え、ええ、そうです。」
【貴女も恋人なの?】
「え!?」
【貴女も恋人なの?】
「はい、そうですが・・・?」
【ダーリン、恋人は何人いるのかしら?】
【え、えっとー・・・ルイス、何人だっけ?】
『ねえ、ちょっと様子がおかしいのだけれど?』
『お、俺もそう思っていたんだよ。』
『貴方がどうやって恋人をいっぱい作っているのが分かったわ・・・この浮気者ぉ。』
『ルイス!?お尻を抓るのは止めて!』
【ねえ、貴女はまぐわいをしているのかしら?】
「貴方、後でお話があります・・・。」
【ひぃっ!?】
「アバリティアさん、私達は経験済みです。」
【・・・。】
【ティ、ティアさん?】
【あんなに気持ちの良い事を・・・まさか毎日なの?】
「はい、この人が可愛がって下さるので、六人の嫁が相手をしてますの。」
ルイスさん、額の怒りマークを消しましょうか?
【ダーリン。】
【な、何かな、ティアさん?】
【私にもしなさい。】
【え!?】
【私も、ダーリンとまぐわう事が必要よね?】
【ティアさん、落ち着こうか?】
「あら、興味があるわね。アバリティアさんの事が気になるので、宿屋を借りましょうか・・・ねえ、貴方?」
ルイスの負けないぞスイッチが入ってしまった様だ。
仕方がない、気の済む様にして上げよう。
【分かったよ、じゃあ一般的な宿屋に行こうか。】
「そうね、貴方。」
そう言って左手に絡みついて来る、ルイス様。
それを見たティアが負けないとばかりに右手に絡みついて来る。
ここは、大人しく従おう。
そしてルイス様とティア様と一緒に宿屋に向かう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【す、凄いのね・・・あれが本当のまぐわいなのね・・・。】
ルイスとのまぐわいを見て尻込みしたティアがそう言って来る。
【うん、こうやって満足させてあげないとね?】
気絶しているルイスをベッドに寝かせるとティアの方を向く。
【わ、私もこうなるのかしら?】
【ティアの覚悟が決まったら相手をするよ?】
【覚悟・・・今のを見ると、ちょっと怖いわ。】
【そんな事を言って・・・。】
そう言うとティアに近づく。
【ダ、ダーリン・・・な、何かしら?】
【そんな事言って、ティアだって大洪水じゃないか。】
宿屋の壁があってそれ以上下がれないティアの大事な所に右手を滑り込ませる。
【あ、ダ、ダーリン、落ち着いて、ね?】
【こんなにも可愛い子が目の前にいるんだ、我慢できると思う?】
【・・・。】
ティアの視線が下に下がる。
直立しているマイサンに目が行っているようだ。
【どうする、ティア?怖いなら止めておくけれど?】
【私にも入るのかしら?】
【ティアとは思えないセリフだね、コレが欲しいんでしょう?】
【ほ、欲しいわ・・・。】
【ルイスみたいに満足したいよね?】
【したいし、欲しいわ・・・でも、優しくしてよね、ダーリン?】
【優しくして差し上げましょう。】
【ああ、怖いけれど、欲しいわ!】
【覚悟は良いかい?】
【来て、ダーリン!】
こうしてティアと初めて結ばれた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「アバリティアさん?アバリティアさん?」
【やりすぎたのは反省してる・・・でも、可愛くて止まらなかったんだ。】
「貴方は・・・初めての人にする事ではないと思うわ!」
【それが、ティアのあんなとろけた顔は見た事がない。】
「見た事が無いって・・・初めてなんだから、優しくしてあげないと駄目でしょう!」
【ごめん、あまりにも魅力的だったから我慢できなかったんだ。】
「もう!アバリティアさん?大丈夫ですか?」
【んっ・・・んぁっ!?】
「気付いたわ!アバリティアさん、大丈夫ですか!?」
【・・・気分が良いわ・・・心地良いを感じる。】
「アバリティアさん、大丈夫でした?」
【ねえ、そこの貴女・・・名前は?】
「え、はい、ルイスと申します。」
【ルイスは、これを毎日・・・?】
「毎日ではありませんが、寝る前にしてもらっているわ。」
【・・・貴女、強いのね。】
「この人の、愛する人のする事だから受け止めてあげるんです。」
【受け止める・・・?】
「そうです、私は馬鹿だからこんな事しか出来ないのですが・・・。」
【いいえ、凄いわ!ダーリンの為にやっているんでしょう!?】
「この人の為に・・・そ、その・・・はい、やっています。」
【ルイス、貴女が見て私の駄目な所は言って頂戴!】
「アバリティアさん、無理をする事は無いの。これはお互いの事を思ったらする行為なのだから。」
【お互いの為・・・?】
「そう、お互いが愛しているのなら自然と・・・やだ、恥ずかしい!」
【ルイス、私にも教えて!ダーリンの受け止め方を!】
「え、ええ、でも無理をしないでね?この人もそれは望んでいないの。」
【ティア、ごめんね。君の全てを手に入れたいと思ったら、この様だよ。】
【ダーリンは私を手に入れたかったのね?】
【うん、他の奴には触らせたくない、俺だけのティアであってくれって・・・そう思ったんだ。】
【ダーリン・・・この気持ちは何?お腹の下の方が凄く反応するの。】
「アバリティアさん、それは、女性の大事な所がこの人を求めているの。」
【そうなのね?でも、ルイスはどうなのかしら?】
「私もキュンってなるからこの人を求めるの。」
【キュン・・・そうよ!キュンッとなるわ!】
「そうよ、子供を得られる行為なの。」
【子供?】
「そう、子供。この人との幸せ、愛の結晶。でも授けられるのは神様の気まぐれ。」
【気まぐれ?】
「そう、気まぐれなの。どんなに深く愛しあっていても、授かるのかどうかは神様の気まぐれなの。」
【私にも出来るのかしら、ダーリンとの愛の結晶。】
「種族が違うと出来難いとは言われるわ。でもね、神様の気まぐれだから、貴女にも出来るかもしれないわね。」
【欲しい!ダーリンとの愛の結晶が!】
ギギギ・・・っと音がするようにティアが俺の方を見る。
【ティアさんや、今日はもう無理だよ。】
【ダーリンは、私に魅力を感じるって言ったわ!】
「そうね、もっと頑張ってもらいましょうね!」
【ルイスもなの!?】
「可愛がって下さるわよね?」
二人がジリジリと寄って来る。
いや、怖いので止めて下さいませんか!?
【アーッ!!!】
こうして良い時間になるまで二人の相手をする事になった。
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それでは、次話 未定(仮 にて、お会い致しましょう!
御疲れ様でした!




