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雪の耳飾り  作者: カイン
祐樹&ユキ
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16/25

邪魔とわかってるなら帰れよ・・・

『もしもし?』

「もしもし。俺だけど」

『あー、俺、オレオレ詐欺はお断り~。可愛い女の子からの電話なら大歓迎だけど、暑苦しい野郎からの電話なんて嫌だー』

「おいこら。わかってるんだろ。このバカ」

『あー、はいはい。祐樹だろ、このアホ。お前が電話なんて珍しいな。どうした?』

「いや、なんとなく、かな・・・」

『女にでも振られたか~?』

「違うわ!・・・なー、そっち遊びに行くぞ」

『決定かこの野郎。ま、いいけどな。ちゃんと酒持って来いよ』

「誰がそんなの持ってくかよ、たらし野郎」

電話を切り、手頃なお菓子と飲み物を持って行った。

インターホンを鳴らすとすぐに圭が現れた。

「おー、来たか」

「行くって言っただろ」

「なんだよ、酒じゃねぇのか」

「あっても持ってこねぇっての」

いつもどおりの軽口に、ほっとした。

そんな自分に首を傾げる。圭にお菓子などが入った袋を差し出すと受け取った。

「じゃ、帰れ」

「邪魔すんぞ」

「邪魔とわかってるなら帰れよ・・・」

遠慮なく圭の部屋にあがる。

しばらく二人とも無言で漫画を読んでいた。

「・・・で?」

「あ?」

「なんか言うこととかあんだろ?悩みとか、さ」

言い当てられ、少しみじろぎするが、すぐにぶっきらぼうに返す。

「・・・別にねぇよ」

「ふ~ん?」

圭の目が細くなり、声が低くなる。

不機嫌になり始めた証拠だ。

「・・・さてっと」

携帯を取り出し、操作し始めた。

嫌な予感で声をかける。

「・・・おい?何してる?」

「いやぁ?べっつにぃ?ただ、渚でも呼ぼうかな~って思って」

「はぁ?なんでだよ」

見知った名前を聞き、思わず腰を浮かせる。

「え?単なる気まぐれだって。まぁ、ついでにお前の様子を話すのも悪くないかもな~」

「・・・わかった。話す。話します」

意地悪な声にあっけなく降参する。

二人の共通の知り合いなのだが、とてもおせっかいというか、世話焼きなのだ。

祐樹が彼女には弱いことも原因の一つかもしれないが。

「実はさぁ・・・ここ一週間の記憶があやふやなんだよな~・・・」

「は?そうなのか?」

「しかも、買った覚えのないものがあったり・・・」

「マジか・・・まぁ、俺にも似たようなことがあるけどな」

「え?」

「2、3日前なんだけどさ~。ちょっとした時間の記憶が抜け落ちてるんだよ。飲み物買おうと思って、スーパーに行くまでは覚えてるんだけどなぁ・・・なんか気付いたら外にいるんだよな。飲み物とか持ってさ」

「へぇ。不思議だな」

「まぁ、そこまで大したことじゃねぇよ。あんま気にすんな」

「ああ、そうだな・・・」

まだもやもやしたままの気持ちを無理やり押し付け、俺は悪友に笑いかけた。

やっとテスト終了!です!

結果はあまり芳しくないかもですが・・・w

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