邪魔とわかってるなら帰れよ・・・
『もしもし?』
「もしもし。俺だけど」
『あー、俺、オレオレ詐欺はお断り~。可愛い女の子からの電話なら大歓迎だけど、暑苦しい野郎からの電話なんて嫌だー』
「おいこら。わかってるんだろ。このバカ」
『あー、はいはい。祐樹だろ、このアホ。お前が電話なんて珍しいな。どうした?』
「いや、なんとなく、かな・・・」
『女にでも振られたか~?』
「違うわ!・・・なー、そっち遊びに行くぞ」
『決定かこの野郎。ま、いいけどな。ちゃんと酒持って来いよ』
「誰がそんなの持ってくかよ、たらし野郎」
電話を切り、手頃なお菓子と飲み物を持って行った。
インターホンを鳴らすとすぐに圭が現れた。
「おー、来たか」
「行くって言っただろ」
「なんだよ、酒じゃねぇのか」
「あっても持ってこねぇっての」
いつもどおりの軽口に、ほっとした。
そんな自分に首を傾げる。圭にお菓子などが入った袋を差し出すと受け取った。
「じゃ、帰れ」
「邪魔すんぞ」
「邪魔とわかってるなら帰れよ・・・」
遠慮なく圭の部屋にあがる。
しばらく二人とも無言で漫画を読んでいた。
「・・・で?」
「あ?」
「なんか言うこととかあんだろ?悩みとか、さ」
言い当てられ、少しみじろぎするが、すぐにぶっきらぼうに返す。
「・・・別にねぇよ」
「ふ~ん?」
圭の目が細くなり、声が低くなる。
不機嫌になり始めた証拠だ。
「・・・さてっと」
携帯を取り出し、操作し始めた。
嫌な予感で声をかける。
「・・・おい?何してる?」
「いやぁ?べっつにぃ?ただ、渚でも呼ぼうかな~って思って」
「はぁ?なんでだよ」
見知った名前を聞き、思わず腰を浮かせる。
「え?単なる気まぐれだって。まぁ、ついでにお前の様子を話すのも悪くないかもな~」
「・・・わかった。話す。話します」
意地悪な声にあっけなく降参する。
二人の共通の知り合いなのだが、とてもおせっかいというか、世話焼きなのだ。
祐樹が彼女には弱いことも原因の一つかもしれないが。
「実はさぁ・・・ここ一週間の記憶があやふやなんだよな~・・・」
「は?そうなのか?」
「しかも、買った覚えのないものがあったり・・・」
「マジか・・・まぁ、俺にも似たようなことがあるけどな」
「え?」
「2、3日前なんだけどさ~。ちょっとした時間の記憶が抜け落ちてるんだよ。飲み物買おうと思って、スーパーに行くまでは覚えてるんだけどなぁ・・・なんか気付いたら外にいるんだよな。飲み物とか持ってさ」
「へぇ。不思議だな」
「まぁ、そこまで大したことじゃねぇよ。あんま気にすんな」
「ああ、そうだな・・・」
まだもやもやしたままの気持ちを無理やり押し付け、俺は悪友に笑いかけた。
やっとテスト終了!です!
結果はあまり芳しくないかもですが・・・w




