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雪の耳飾り  作者: カイン
祐樹&ユキ
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14/25

唐突な・・・

「楽しかったぁ!ね!ユーキ!」

「ああ、そうだな」

暗くなってきた帰り道をユキと二人で歩いていた。

色々なところに回っていたのでこんなに遅くなってしまった。

「また、行こうか。今度はもっと早くから来てさ。もっといろんなとこ、行こうよ」

「え・・・?あ・・・うん」

「・・・?どうしたの?」

元気がないような気がした。

はっとしたように彼女が笑顔で首を横に振る。

「ううん!なんでもない!」

「そう?」

「うん、早く帰ろ!」

ユキはぐいぐいと俺の背を押した。

その時のユキはどんな表情をしていたのだろう。


いつものようにソファで眠ろうとすると、足音がして、声が聞こえた。

「ユーキ・・・?起きてる・・・?」

「ユキ?どうしたの?」

「あのね・・・お別れを言いに来たの」

その短い単語は俺の頭を真っ白にした。

「・・・え?」

頭がついていかない。

(え、今なんていった・・・?別れ?別れる・・・?ユキが、いなくなる・・・!?)

「私ね。人間じゃないんだ」

ゆっくりと意味が浸透していく。

うつむいたまま、ユキは少し早口で喋った。

「私ね、植物なの。ユーキ、覚えてる?公園に、“私”を植えたよね。私、ちゃんと咲いたんだよ。あの日、青い空を見上げたら、ユーキに会いたいって思った。気付いたら・・・人間になってた」

わかりにくい説明。しかし、それで逆に頭が動き始めた。

俺はなんとか声を出した。

「・・・ちょっと待ってよ。え、なに・・・?どうゆうこと・・・?」

「そのまま、だよ。もうすぐね、花が枯れるんだ。たぶん、明日の朝には。なんとなくわかるの。だからお別れに・・・」「嫌だ!」

ユキが肩を震わせる。その細く柔らかい身体を抱きしめた。

ユキが小さく名前を呼ぶ。

「・・・ユーキ?」

「嫌だ、嫌だよ!ユキにいなくなるなんて!もう、会えなくなるなんて・・・!」

「・・・会えるよ」

「え・・・?」

力の抜けた俺の胸をぐいと押し、腕から逃れる。

涙を流しながら、ユキは一生懸命笑った。

「会えるよ。私、来年も咲くから。また、人間にはなれないだろうけど・・・私は、スノードロップは、ちゃんと咲くよ!だから、また、会えるんだよ・・・!」

こらえきれずに、ユキは嗚咽を洩らした。

また抱きしめ離れたくない気分を押し込める。

「わかった・・・!絶対、また咲けよ!」

「うん・・・!じゃあね、ユーキ・・・」

「違うだろ」

「え・・・?」

「そういう時は、“またね”って言うんだよ」

俺はうまく笑えていただろうか。

ユキは俺に笑った。

「うん・・・!またね!ユーキ!大好きだったよ!」

そう言って、ユキは金色の粒子になって散っていった。

「・・・ばかやろ・・・それは俺の台詞だっての・・・」

微かな異変に気付かないまま。

俺は静かに泣いて、泣いて、涙が枯れてしまうほど泣いて、泣き疲れて眠った。

急展開・・・なんでしょーか?

ちょっといきなりすぎる感じがあるような気が・・・

・・・どう考えてもいきなりすぎですね、ごめんなさいw

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