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九話 「寒カス」
燕の部屋のゴミ袋が初めていっぱいになったので、燕はゴミ出しをする。場所と時間は初めてだったが、案内を見つけていたため、手こずることはなかった。
「はぁ......」
ため息をつきながら外へ出ると、もう一人ゴミ袋を持つアパートの住人がいた。
「......お!君が新しい子か!」
「......はい」
「なんかテンション低いなー。でも朝だから仕方ないか」
「元気っすねぇ......」
伸びながら返事をする燕。既に伸びている安音。
「そうだ、一緒に行こ」
「はい」
ゴミ袋を持って、二人は道を歩き始めた。
「挨拶行かなくてごめんな?」
「いえ」
「ちょいと忙しかったんだよ。あ、名前や。私、安音」
「燕っす」
「燕かあ。そう言えば、鳥のツバメもあのアパート住んでるよ。あははは!」
「はっ、はは......」
「なんか、昔の優子みたいなー」
「......優子?また別の部屋に住んでる人っすか?」
「いや。もう、家買って家族と暮らしてるよ」
「......」
「ここで一発。ダブルつばめ......っ、ぷはははは!あはははははは!ひーぃあははは――」
「......」




