EP15 恋は冷めてからが始まり
私の名前は小畑心春。
古賀小夏が小鐘島小雪が仲が良かった事は知っていた。
その仲を遠くから眺めながら最初は羨ましいなと感じたんだ。友達以上恋人未満の関係。けれども互いに好きあっている事は他者から見ても分かる。
「古賀くん........」
その想いが日に日に増していく。彼を目で追う毎日。ふとした瞬間、私は私の思いに気づいてしまう。
______私は古賀小夏くんに恋をしているんだと。
恋の理由なんて人それぞれだ。他人にどうこう言われる筋合いなんてない。たがら私は_____
「ねぇ、古賀くん______何してるの?」
_____一年生の夏、私は勇気を振り絞り、彼に声を掛けた。
「小雪さん.........」ボソ
古賀小夏は帰宅の最中、小鐘島小雪が瀬名ジョンの腕に引っ付く姿を目にする。
(あの転校生..........小鐘島さんの一体なんなんだ)ギリ
胸に靄が掛かる。どうしてこんなにもモヤモヤするのだろう。
「どうしたの、そんな怖い顔して?」
本来その笑顔は僕に向けられていたものだ。いや、あんなに心底嬉しそうな彼女の笑顔をもしかしたら僕は見たことがないのかも知れない。
「ん、あぁ、いや、何でもないんだ..........ただ変な虫が目に止まってね。」
「う、うん.......そうなら良いんだけど。」
「さて私の家に帰りましょう?」
「いやいや帰らないからね!て言うかそろそろ離してくれない!暑いから!今、7月中旬だから!熱中症になるから!」
身体をめちゃくちゃ密着させて来る小鐘島を引き剥がそうとするが離れない。
「ねぇチュウしよ?良いのだけれど、こんな人前でするのかしら?大胆なのね。」
そんな小学生みたいな言葉遊びをするんじゃありません!
「私の家に寄る前に薬局によりましょう?」
「えっと.......一応聞くけど、なんで?」
「今晩シた後に出来たか出来てないかの有無を測るためよ?」
せめて避妊具って言って!孕む気まんまんじゃねぇーか、この発情女!
「子供は何人欲しい?ジョンが望むなら何人でも作るわ。あ、でも子供にばかり愛情を捧いではダメよ。私を一番に考えてくれなきゃイヤ。」
この女の思考が怖い!助けてウ○トラマン!
「あ、良い事を考えたわ!敢えて子供を作らないの!そうすれば貴方から全ての愛情を貰えるわぁ!」
小鐘島の目がぐるぐると回ってる。病んでる人特有の顔である。
テイ!
「あいた!?」
小鐘島のおでこを軽くチョップする。
「はぁ小雪、何を焦ってる?_______アンタの前には誰がいるか言ってみろ。」
「うぅ.......ジョン?」
「そうだ、俺がいる。そして俺は何処にもいかない。少なくともアンタが安心出来るまではな!」
瀬名は小鐘島の肩を掴み言う。
「困った事があるなら言え!自分に無理をするな!」
「あぅ//」
小鐘島はチラチラと覗く瀬名の素顔に胸をときめかせる。
「.......別に困ってないもん」ボソ
「なんだって?」
「困ってないっていったのよ!私は私に素直になってるだけ!だから、私が今起こしている奇行だって全て本心からしてるだけなの!ジョン!私は貴方が好き!大好き!誰にも渡したくない.........もう............渡さない..........そう決めたの......」
此処で抱き締めたら完全に口説き落とせるが...........
「ねぇ.......抱いてよ?抱いてすべてを忘れさせて........貴方だけを、貴方色に私を染めて.........お願いよ......」
「アンタはそれで良いのか?古賀との思い出をなくしてまで抱かれて______本当にそれで良いのか?」
「構わない。古賀小夏への気持ちはもうないもの。私はねジョン______貴女がいいの。貴方以外は何もいらない。貴方だけが側にいてくれればいい。だから、私と一緒にいて。何処にも行かないで、私の手を握っていて____ でなきゃ、私どうにかなっちゃいそう。」
愛が重いよ、この負け犬ヒロイン......振られた理由ってもしかしてこれなんじゃ........
「はぁ、小雪______」
ちゅ
「_______此れで勘弁してくれないか//」
チョップをしたおでこへと軽いキスをする。
「はい?え?今?え?」
小鐘島は一瞬何が起きたのか、理解が追いつかず硬直する。
「あぅ//」
顔を紅くさせ、水蒸気の様に煙が上がる。
「痛いの痛いの飛んでけーなんてな、はは」
ボスンと顔を自分の胸元へと預ける小鐘島。
「バカ.......もっと惚れるでしょ//」
瀬名は苦笑しながらこう返す。
「おう_______もっと惚れろ!」




