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祈りの花が開くとき  作者: こむらさき
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エピローグ

「なんで私、妖精になることが出来たのかしら。

 若返ることも出来て、とてもうれしいのだけれど不思議ね」


隣で淡い緑の髪を揺らして可憐に笑うのは、かつて人間だった私の妻。

呪われているこの醜い姿を愛してくれた人。

孤独の中で行き場のなかった私に居場所をくれた人。


「きっと、妖精の女王様がアンみたいな仔を欲しがったからじゃないか?

 あの人は変わり者が大好きだから」


「またそんな御伽噺みたいなこと言って!私もう子供じゃないのよ?」


「子供じゃなくても御伽噺みたいな話は大好きだろ?

 それに、ここはおとぎの国みたいなものなんだ。

 からかっているわけじゃない」


子供みたいに頬を膨らませる妻が愛しくて、そっと彼女の髪を撫でる。

人間のときの、太陽に照らされている小麦みたいな黄金色の髪も美しかったけれど、今の自分の頭に咲いている花と同じ色の彼女もとても綺麗だと思う。



「アン…愛してるよ。これからもずっと」


「フルール…私も、あなたを愛してるわ」


人間と妖精だったときに言えなかった台詞を、常若の国で交し合う。

これからもずっと御伽噺の結末みたいに幸せが続くことを祈りながら。

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