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30 第二階層最後の門番

 強敵では無かった……ような気はするけどこのモンスターとの戦いで妙な不安ができてしまった……

 もっと強いモンスターが兵士を無視して直で俺を狙ってきたら……


 全然ありえることだ、今までのモンスター達は知能も低かっただけで、この先もっと強いモンスターが出てきてそいつらに直接狙われるとしたらひとたまりもないぞ……


ースキルレベルが上がりましたー


 あっ……また上がったんだ。



■ ■ ■ステータス■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


名前:クラム

性別:男

年齢:43


所有スキル

最強軍団 

スキルレベル:19

CP:24/24

[兵士]

 傭兵 (CP1) Lv8

 狩人 (CP2) Lv5

 盗賊 (CP2) Lv1

 ・ユニークスキル:アイテム優先

 盾騎士(CP5) Lv5


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 うん、またいつも通りCPが1増えたみたいだ。

 もう1レベル上がればまた新しい兵士が増えたりするのかもしれないけど……


 超魔導石使っちゃおうかな……


 うーん、でもここで手に入れたのものは俺だけの力じゃないから勝手には使えないよなぁ。

 なんか気にいってるみたいだったし……


 そういやウィザードデビルのドロップアイテムをまだ見つけてなかった。

 もうエルレナちゃんがドロップアイテムを探して始めてる。


 もし超魔導石だったら使わせてもらおうかな。


「あった! また魔導石ですよ」


 よし! ついてるぞ。

 これで七色だったら完璧だ!


「黄色の魔導石です……」


「あーーー黄色だったか……」


 残念……超魔導石は超レアだっていってたからな、これだけ見つけられてるだけでも奇跡みたいなもんなんだ。

 それよりエルレナちゃん、ずいぶん落ち込んでるな……


「やっぱり……ここにもない……」


 そうか、エルレナちゃんはここで何かを探しているんだった。

 一年以上このダンジョンにいて見つけられずにいたんだ、シンボルモンスターのドロップも口には出して無かったけどかなり期待してたんだろうな……


 なんとか協力してやれないかな……



 そうだ!!



ポンッ!


 こんな時に頼れるのはやっぱりお前しかいないんだ!


「フン……」


 盗賊……よかった、拗ねてるけど、出てきてくれた。

 エルレナちゃんのためなんだ、頼むぞ!


「この階層にアイテムは残ってないか? お前だけが便りなんだ」


「…………フン……」


 まだ、ちょっと難しそうな状態のままみたいだけど、俺の言葉を聞いて盗賊はあたりを見回し出した。

 いつも感じではないけど、協力はしてくれる気になったみたいだ。


「あっ、盗賊くん……」


 エルレナちゃんも盗賊が動き出そうとしていることに気づいたみたいだ。


「盗賊がやる気になってくれればもう安心だ、これで探してるものも見つかるはず」


 この階層で恐れるような相手はもういないんだ!

 

「そ、そうなんですけど……」


 よし、盗賊が動き始めた。やっぱりまだこの階層にアイテムは残ってたんだ!


「ついていこう、目当てのものがあるかもしれない!」


「え……」


 これで目的のものさえ見つかれば、エルレナちゃんの悩みだって解決するだろうし、盗賊もしっかり役に立ってくれたってことで全部解決だ!


 ちょっと気になるとしたらこのままエルレナちゃんがいなくなってしまうことになるのが寂しいってくらいだ。



 盗賊は相変わらずのハイペースでグイグイダンジョンを駆け抜けていく。

 もう前ほどここのモンスターに怯える必要もなくなったからどんどんついていけるぞ!


 しばらく進んでいくと、いままでずっと四方の壁に扉がある小部屋だったはずのこのダンジョンだったはずが、大きな扉のみの部屋に辿りついた。


 これまでの部屋とはなんだか違う……


 手前にあるこの大きな扉、もしかしてこの階層のゴールなんじゃ。


「フン」


 少し元気を取り戻したのかな、盗賊のレスポンスにノリが出てきてる。


 盗賊は気の強そうな態度でグイグイ進み大きな扉に手をかけた。


「ダメ!」


 扉を開ける盗賊をエルレナちゃんが止めた。


「えっ? なんで今更……?」


 ずっと探してたものがあるんじゃなかったのか?


「その先は……」


「この先って多分第二階層の終わりだよね? そんなにまずい所なの?」


 きっとこの階層にも第三階層へ続く入口を守るボスがいるはず。

 多分、そいつが盗賊の探すドロップアイテムを持ってるんだ。


ギィィィィィィィ……


 エルレナちゃんの声を盗賊が聞くはずもなく、扉は開き先へ進んで行った。

 よくわからないけど、エルレナちゃんもこの場所に初めてくるわけじゃなさそうだ。

 一体何が……?



ピピピピピピピピピピ…………


 ん? この聞き覚えのある電子音。



ウィィィィィィィン……


 そしてこの稼働音……まるでエルレナちゃんの作ったロボみたいな音。


 この先にいるのはまさか、エルレナちゃんが作った機械?



 チラッと扉の奥をのぞいてみると、巨大なロボが盗賊を襲おうとしている直前だった。


ボシュゥゥゥゥゥゥ



 ロボに簡単に踏み潰されて盗賊はあっさりと消滅してしまった。

 やっぱりダメなのか……


 今の盗賊の強さが相手の戦力を測るもの難しいけど……


「はっ! こいつ……」


 今ようやく相手モンスターが何者かわかった……


「ゴレアム……」


 第一階層で超魔導石を守ってたエルレナちゃんの爺さんの名前を冠したモンスター。

 ただこいつ、第一階層で見たゴレアムよりもだいぶでかいし、色も違う……


 似てるけど別の種類なのかな……



「この機械は魔導兵器ゴレアムではありません……」


 エルレナちゃんがなぜか辛そうに口を開いた。


「ど、どういうこと?」


 ゴレアムじゃない? 

 こんなに似てるのに……


「ガルギルゴレアム。この機械は魔導兵器ゴレアムの上位種に当たる存在なんです……」 

ここまでお読みいただきありがとうございます!


日々の忙しさに負けて毎日投稿が途切れつつあり自分でも情けないところではあるのですが、そんな中でも読んでいただける人がいるのはすごく励みになってます!


続きが気になると少しでも思っていただけた様であればブクマや下の☆をチェックし評価をいただけるとより頑張れますのでぜひよろしくお願いします!

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