あらすじ
伯爵令嬢のレナ・アシュフォードは、母親の連れ子。父親がグランヴィル伯爵でないことに、引け目を感じていた。
幼なじみのアークウェイン伯爵の嫡男のヴィクター・アークウェインと幼い頃に婚約の真似事をしていた。
王都で社交界デビューする為に、レナは伯父のアシュフォード侯爵家に向かう途中で、馬車が故障し事故を起こすと、それを助けてくれたのは第二王子ギルセルドのお忍びの姿だった。
レナは自分に引け目を感じていたが、実はギルセルドの妃候補の一人、それも有力な候補者とされていた。その為に、独身の令嬢たちの妃争いに巻き込まれ、陰湿ないじめにあう。
しかし、ギルセルドには思う人がいて、結婚式から花嫁を拐ってしまう。
妃候補はそのまま、有力者の男性争いに移りレナへの嫌がらせは止まない。いじめをされて、それぞれの思惑が最悪の事態を呼び、裕福な令嬢を狙う男と密室で二人きりになってしまい、レナはそこから逃げ出す。逃げ出した先でレナを助けたのは、ヴィクターだった。ヴィクターはレナを守る為に、婚約者だと名乗り、レナを守るにはそれしかないと婚約する。
レナはいじめから守るには自分を変える必要があると、公爵令嬢のコーデリアに協力をお願いする。そしてヴィクターとは少しずつ仲を縮めていくが、幼い頃とは違いどこかぎくしゃくしている。そんな中でレナはヴィクターが好きだと告げるが、ヴィクターは同じだけの気持ちがあるかわからず答えられずにいた。
そんな時、ヴィクターが外国の大使夫人と良い仲だという噂がち、レナは動揺してしまう。そんなレナに密かに想いを寄せていた公爵家のジョエル・ウィンスレットは、愛を告白をする。
レナはジョエルよりもヴィクターを選ぶ。その頃、ヴィクターもレナへの想いを自覚してもう一度きちんとプロポーズをする事を決意する。実はヴィクターは、外国の内情を知るために大使夫人と会っていた。それをやめる為に、父やレナの父のグランヴィル伯爵に相談し解決させる。
レナは、その頃ギルセルドの婚約者が、社交界へ迎えいれらるように計画を練り、パーティーを主催する。
パーティーの夜、ヴィクターはレナに想いを伝え二人は結ばれる。
社交シーズンを終え、ヴィクターとレナは、幼い頃の思い出のレナの家へ向かう。同じ場所でヴィクターはレナにきちんとプロポーズをする。




