凶悪犯の集団
セパレイトの支社はAからZまである。
俺らが所属しているのはC支社
「クライフ、少しやりすぎだ…」
我らがボス、アルバスが呆れながらカイトに言った。
「ん。なにが」
腑抜けたように言い、アルバスの逆鱗に触れかけた。
「馬鹿をいうな!簡単に人を殺すなと言っているんだ!」
「何言ってんすか、今回は殺してないっすよ」
この言葉にその場にいた人全員が虚を突かれた。
確かに銃弾はアークスの頭を貫いた。しかしその弾にも能力が加えられていた…。
「blood out 俺のレベル0の錬魔。一時的に仮死状態にさせる為の能力だ。殺す能力なんてもんじゃない。ただ周りを欺くだけだ」
「馬鹿?だったら捕まえるだけで良いじゃない」
ユイナが突っ込んできた。正直そう来るだろうとは思っていたが、馬鹿は流石に心に響く…。
「わざわざそうやったのには訳がある。こいつは…、どこかのグループに所属していていた可能性がある」
「それはどういうことだ」
「アークスと戦闘中、誰かがこちらを観察していた。なんで今から聞き出しますわー」
そう言ってカイトは部屋を出た。
それをユイナは慌てて追いかけようとすると、
「ユイナ、クライフの方は大丈夫か」
「今のところは…。しかし奴に会えばどうなるかは…」
「その辺も警戒していけ」
「はい…」
-監獄所-
「よぉー。良かったなぁ、生きてて」
カイトの目の前には完全に脅えきったアークス。あのときの面影が全く無くなっていた。
「き、貴様…!お、俺に何を…した!」
「まぁちょっくらねー」
その場の空気を壊すような軽い口調でカイトは返したがその後真剣な眼差しでアークスを見つめた。
「そういえばお前、どこのグループに所属してんだ?」
「し、知るか!!」
「んじゃあまた、死の狭間をさまよいたいか?」
「わ、分かったから、殺さないでくれぇ!俺はランバル一派の下部組織だ」
「あぁ、ランバル…ね」
カイトは何も言わず監獄所を出た。
ユイナの通信機にコールが鳴った。カイトだ。
「ちょっとカイト!うろつきすぎ…」
「ユイナ…」
その言葉にユイナの話は途切れた。
「ちょっくら行ってくるから付いてくるなよ」
ギリギリ聞こえるくらい静かな声だった。何か起こる、何かするかもしれない。そうユイナは連想した。
話しかけようとしたが返答など聞く気がないのか、すぐに切れた。
事前調査で確認したランバル一派の場所にカイトはいた。
すると1人、民族衣装のような変な服をきたがたいの良い男が目の前に現れた。
「久しぶりだな。クライフォート」
決め決めで言い放ったが…、カイトは…
「はい?おっさん誰?」
意味が分からず軽く戸惑った。 「貴様、なめているのか?」
「まぁまぁ、落ち着けよビッグ」
いつの間にかその男の後ろに黒いコートを着た青年が立っていた
「大将が直々登場か?ランバル=バルク」
カイトは微笑んだ。
「ほう…嬉しいな。だが昔はレントと呼んでくれていたのに…」
「昔…?何ほざいてやがる!」「まぁまぁ、取りあえず!このビッグ倒したら話して上げるヨ」
ランバルはノリノリで話していて正直いらつくが、それ以前に…昔…?
「くそっ、どういうことだよ!!」




